2022年 新歓山行 山行記

筆者 K・W (3年生)

 新しく1年生が入部してから初めての山行。予想より多く1年生が入ってきたため、バスとか乗り切れるのだろうかと心配していたが、そこはCLがしっかり考えてくれていて、電車の駅から直接登れ、駅へと直接下れるコースになった。

 前回の山行から導入された、練習の出席率が半分切ると山行に行けないというルールにより2年生の出席率は改善されていたため、心配事は1年生がどれほど登れるのか、というところだけだった。

5月8日 (日) 晴れのち曇り

 朝、高尾駅に集合。一人も遅れる者はおらず、順調なスタートだ。そこからしばらく電車に揺られ8時6分、猿橋駅到着。先生が1年生に紐の結び方を教えているうちに自分の紐を確認し、体操をしてから出発。

 ここからしばらく舗装路が続いていた。最初のうちは太陽がひどく照っていたうえに、陽を遮るものもないため、地獄のような暑さだった。少しペースが速かったことに加え、その暑さと長く続く舗装された坂道により、序盤だというのに相当体力を持っていかれた。

 だが、山道に入ってからは木陰により陽が遮られ、足元は土で柔らかく、そこまで急な坂もなく、歩きやすかった。

 山道に入ってすぐの9時18分、休憩を取った。その時、私はコップを忘れてしまったことに気づいた。ひとまずCLに話し、どうしようかと悩んでいたところ、1年生の一人がプラコップをいくつか持ってきていたので、その善意に甘えさせてもらった。あまりにも先輩としての立つ瀬がなさすぎる。

 休憩開始から10分後、歩行開始。このあたりから先生との間が開くようになっていた。そして10時13分に百蔵山の山頂に着いた。少々の休憩を取り、10時28分歩行開始。先生の提案により、先生が後れていてもパーティを止めず、先に行くことになった。

 そこから200mほど下り、その先はしばらく登ったり下ったりの道が続いた。

 11時20分、第3回休憩開始。特にいうこともなく、11時30分休憩終了。非常に順調だ。だが、少し進んでから、なかなかに急な長い登りが現れた。ここで今年新しく入部した先生と同様にパーティを離れて、ペースを落として登ることになった。

 長い坂を登り切り、比較的緩やかな道を数分進み、12時17分、扇山山頂に到着。先生とを待ちながら、おひるごはんを食べた。このころには雲が出始めており、景色は決していいとは言えなかったが、山頂で写真も撮り、13時01分出発。下りが始まる。

 と言っても、特に問題などは起きず、13時54分に第4回休憩開始。14時06分に終了。この時点であと一本も必要もない距離だった。予定していたペースよりもかなり早く、先生が後れていたのも先生の不調ではなく、我々が速すぎたのだという結論に至った。

 そして14時40分、鳥沢駅到着。15時より前に着いてしまった。驚くほど早いペースで登っていたようだ。そこで解散式をして、今回の山行は終了した。

 靴ずれで足が痛いと言っている人は何人かいたが、体力が限界という人は一人もいなかったし、新歓山行としては自分の忘れ物さえなければ、相当上出来だと感じた。


《「稜線」第43号(2022年度)所載》


百蔵山山頂 扇山山頂

新緑の中を扇山から下る 新緑の中を扇山から下る

     
 鳥沢駅に向かう (遠景中央は倉岳山、その右に高畑山、大桑山)    鳥沢駅に向かう
 
   
百蔵山山頂から南西を望む (遠景中央は大群山、その左は檜洞丸)

 
 
扇山山頂にて 



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