2022年 秋季第2回山行 山行記

筆者 Y・E (2年生)

11月3日 (木) 快晴

 拝島駅集合時間の7:30。1年生のが未だ到着していなかった。CLが連絡するも返事は無し。電車を寝過ごしているのではと不安に思っていると、7:35に遅れたが到着。駅の中で迷っていたとの事だった。何かあれば2年生に連絡するよう厳重注意した後、拝島駅から奥多摩駅へ電車で移動。

 幸い予定していた電車に間に合い、予定通りに歩行開始。この日は祝日で天気快晴ということで、我々のような登山客が非常に多かった。我々の隊列はペースが速く、他の登山客をみるみる抜いて進んで行った。が、靴紐が解ける人がおり、結び直す間に抜き返されていた。登山客にしてみれば、抜きつ抜かれつを繰り返す迷惑甚だしい集団になっていただろう。これは大きな反省点である。

 そして第1回休憩。急な階段が続き、一同疲れが見えていたが、休憩すれば回復していたので、体力面での不安は無かった。そして再び歩行開始。少しした後、軽めの鎖場へ到着。先生の詳細な指導のもと、1人ずつ丁寧に登った。時間こそかかったものの、鎖場が初めての部員が多い中、誰1人危ない場面がなかったので上出来だった。

 その後は第2回休憩を挟み、順調に進んだ。しかし山頂目前にして、K・Sの足がつってしまった。K・Sは山頂まで先生と共に別行動をとることにして、一同は先に山頂へ進んだ。

 11:23、鋸山山頂到着。木がうっそうとしていて、景色はあまり見渡せなかった。そしてやはり人が多かった。狭い山頂に大勢の人が集まり、場所が限られる中、カップ麺を食べるためのお湯を沸かした。沸かしている間に別行動をとっていたK・Sが合流し、全員でカップ麺を食べる事ができた。

 私事だが、山で食べるカップ麺にカレー味は不向きである。スパイシーな汁は麺と食べる分には非常に美味しいが、その汁を飲み干すというのは軽い苦行だった。

 12:12、歩行再開。K・Sはつった足では本隊について行けないとのことなので、先生とともに往路を戻って下山することとなった。本隊につく先生が先生1人になってしまったので、放射登山はここで断念した。

 本隊は予定通り大岳山山頂を目指した。コースタイム90分の道のりを1本で歩けるよう少し速めのペースで進んだ。またしても山頂目前で、今度R・Sが足をつってしまった。山頂も近いということで、先生が付き添い、本隊は先に山頂へ向かった。この時、2人の先生が出払い、本隊には先生がついていなかった。それでも問題なく進んだので、先生のいない冬山行に向けていい兆しだと思った。

 13:15、大岳山頂到着。山頂の景色は素晴らしかった。久々の青空澄み渡る山頂に一同テンションが上がった。また、山頂でR・Sと先生に合流。R・Sはストックを使いながらなら本隊についていけるということで、別行動をとらずに下山することにした。

 その後は順調に下山し、第3回休憩。このままでは2時間に1本しか出ないバスの時間に間に合うかギリギリだったので、CLの判断で休憩を5分で切りあげ、歩行開始。いや歩行というよりダッシュだった。道の両側に崖はなく、足元も登山道とはいえ安定していたので、危険はなかった。これらが功を奏し、何とかバスの時間に間に合い、無事山行を終えた。

 途中下山したK・S先生が拝島経由で武蔵五日市駅に来ており、駅で合流することができたので、解散式は全員揃って行えた。

 代替わりしてから二度目の山行。一度目の時と比べて、部員の団結を強く感じられた。昼食休憩でお湯を沸かす時も自然と部員がコッヘルの周りに集まり、自分の役割を探していた。また、足をつった人を気遣う声や励ます声も印象的だった。

 全員で登山を成功させようという活気を感じ、部活らしい非常にいい雰囲気だった。次回以降の難易度の高い山でもこれを継続していきたい。


《「稜線」第44号(2023年度)所載》



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