2022年 6月山行 山行記

筆者 K・W (3年生)

6月5日 (日)  曇り

 私は、1年生のとき、2回目の山行でこの川苔山を登っている。今回は私がCLで、過去に間違えた道などを記憶から掘り出し、過去の経験を生かしてどれだけ登れるようになったのかを試す場としてちょうどいいと思っており、楽しみにしていた。

 しかし、ここのところ課題や中テストなどでとても忙しいからか、山行の参加者が非常に少なかった。この部活の士気が大幅に下がっていることを実感し、少し不安になっていたが、それでも山行は行うことになった。

 山行の少し前から天気が怪しいという話があり、行けるかどうか微妙なところだったのだが、結局、当日は雨は降らず、無事に山行が始まった。

 6時55分、拝島駅集合。
 6時59分の電車に乗り、無事、時間通りに鳩ノ巣駅に着いた。その後、軽くラジオ体操で体を動かし、トイレを済ませ、靴紐をしっかりと結んだところで、8時19分に歩行開始。

 まず見えるのは、駅から山道に入るまでの舗装路の急坂。かなり傾斜が急で、ここに住んでいる方々はさぞ健脚をお持ちなのだろうなどと思いつつ、数分で山道へと入った。そこからは普通の登りで特に言うこともなく、大根ノ山ノ神に着き、そのまま山頂へと歩を進め、9時09分に第1回休憩。

 そこからはしばらく平坦な道が続くので、雨に降られる前に下山するために少しペースをあげて進んだ。山道の傾斜が急になると、そこではペースを落とし、バテないように進んでいたが、SLに何度も「少しペース落として」と言われてしまい、自分のペース配分や人への配慮の不足を感じた。

 舟井戸のあたりから先は道の状態があまりよくなく、なかなか登りにくかったが、前回登ったときとは違って落ち葉がなかったので、まだましだった。

 11時05分、川苔山山頂。ここまでたったの3本で来られたことに多少の達成感を感じつつ、下りに向けて気を引き締める。ご飯を食べ、写真を撮り、もうちょっと晴れていれば景色も違ったのかなどと思いつつ、11時40分に歩行再開。前回来た時も曇りだったので、そこは少し残念だった。

 舟井戸から大ダワまでの道は、登ったり下ったりで、体力を使う上に、足場も悪く、道もわかりにくかった。前回来た時のことを思い出し、ルートを間違えることは少なかったが、一回だけ、前回先輩がやったのと同じルートの間違いをしてしまったことが心残りだ。

 12時34分に大ダワ到着。ここから本仁田山まで1本で行こうと少し早めのペースで行く。そして、15分程度で瘤高山、35分で本仁田山に着いてしまった。想定していたよりかなり早く、驚いた。だが、順調なのはいいことだということで、そのまま下りへ。

 第4回休憩を取り、そのまま下り続ける。しかし、なかなか道がわかりにくく、小石も多く、思うように下るのが難しかった。そのせいで少し時間はかかってしまったが、結局、コースタイムとは大差なく、また、ここまでかなり早く来ていたので、問題は全くなかった。

 舗装路に出て第5回休憩。15時03分に、奥多摩駅到着。何とか雨が降り出す前に着けたので、少し遅れていた先生を待ち、解散式をし、解散となった。

 今回の山行では参加する人が非常に少なかったのだが、むしろそのおかげでここまで早く歩ききれたので、正直なことを言うと、来なかった人に感謝している節もある。部員の数を減らした方がいいのではないのだろうかとも感じた。

 全体的に見ると、ペースはかなり速かったにもかかわらず、全員がしっかりと歩けていたし、忘れ物もなく、アクシデントもなく、順調で平和な山行だった。今後もこのような山行であってほしいものだ。


《「稜線」第43号(2022年度)所載》


鳩ノ巣から川苔山に登る 川苔山山頂に登り着く

 
 
川苔山山頂にて 



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