2021年 秋季第2回山行 山行記

筆者 K・W (2年生)

 今回は例年とは大きく違い、1年生はまだ2回目、2年生もあまり経験がない中での秋2山行であり、普段の練習の参加率も非常に悪く、始まる前から不安が大きい山行だった。前回と違い、先輩は一人もおらず、私たち2年生が頑張らなければと思っていた。

11月14日(日)  快晴

 集合は所沢駅に7:00だったのだが、1年生のうち一人が寝坊で来られず、3人が遅刻した。しかも、私のハイドレーションに穴が開いていて、水が1人分欠けてしまった。かなり幸先の悪いスタートだった。

 結局、全員が集まったのは7:21だった。1年生はあまり練習に参加していなかったこともあり、かなり不安に感じた。

 7:25に所沢駅を出発、8:41に横瀬駅に着いた。トンネルを抜けると、そこは横瀬だった。気温は低かったが、快晴で、山に囲まれていて空気が澄んでいて、とても気持ちのいい日だった。山を背景に写真を撮ったが、かなりいい写真を撮ったなと思っている。トイレを一通り済ませた後、ラジオ体操をした。

 8:58、歩行開始。今回の山行は舗装路が多く、運動靴を持参した人もいた。行動開始直後なので当然疲れはなかったが、体力ではなく足へのダメージがなかなかあった。スタミナではなく、HPが減っていく感覚だ。

 9:53に、第1回休憩開始。ここまでかなり早めのペースで、かつ坂が続いたため、ダメージが溜まっていた。運動靴を持ってくればよかったと後悔したが、ザックの容量的に不可能なので、嘆いても仕方のないことだった。

 10:03に、第1回休憩終了。残り少ない舗装路を進む。坂はよりキツくなった。10:14に、延命水到着。飲むと寿命でも延びるのだろうか。少し飲みたかったが、そんな時間はないので、記録をしてまた進む。

 10:22に、一の鳥居分岐で、靴の履き替えを兼ねた早めの第2回休憩開始。本来は靴の履き替えだけのはずだったが、案外時間がかかったため、休憩も兼ねることになった。しかし、そのような予定では全くなかったため、水を飲む時間をとることができなかった。

 10:34に、第2回休憩終了。ここで舗装路が終わると思っていたが、その予想は外れることになった。地図には舗装されていないようにあったが、しばらく急勾配の舗装路が続いていた。予想外なこともあり、かなりつらかった。駐車場があったので、人が多いから舗装したのだろうか。足へのダメージが半端ではないので、舗装を引っぺがしてほしい。

 10:55に、第3回休憩開始。前回の休憩で水を飲めず、それはまずいということで、急遽休憩をとった。少し短めの休憩だ。

 11:01に、第3回休憩終了。舗装路は終わり、かなり楽になった。11:07に、鉄板の橋。橋が落ちてはいけないので一人ずつ渡る。11:11に、不動滝。11:43に、大杉の広場。この直前にすれ違った人に「この先で休憩とれるよ」と教えてもらったが、そこでは休憩をとらなかった。休日で割とカジュアルな山ということもあり、かなり人が多かった。

 11:50に、第4回休憩開始。序盤の舗装路はつらかったが、山道になってからは石が多いわけでも傾斜がきついわけでもなく、比較的楽な部類だった。だが、油断すると簡単に死にかねないのは間違いないので、気を引き締めて登る。12:01に、第4回休憩終了。高低差はあまりなく、順調に登っていった。

 12:39に、武甲山頂上に到着。天気も良く、町を一望できる場所もあり、そこから見る景色は非常に壮大だった。人も多く、トイレもあり、観光地的な側面もあるのだろう。

 ここで昼飯を食べた。寒いかもと思っていたが、太陽が出ていたので予想以上に暖かく、防寒具の出番は相変わらずなかった。遅刻した人がいたので何か悪いことが起きないか不安だったが、どうも今までの善行の積み重ねが勝ったようだ。次回あたりに善行貯金がなくなりそうだが、そのことはまた次回に考えるとする。

 時間に余裕があったので、長めに時間をとった。その間に写真を撮りに行った人が多かった。そして13:15に出る予定だったのだが、トイレに行って遅れた人が数人いた。この山行の間に何か起こりそうだなと思った。

 13:17に、頂上を出発。ここからは下りだ。毎回下りはかなり苦戦しているため、気合を入れなおす。13:21に浦山口分岐。下りの最中、何回か靴紐がゆるゆるになってしまっていた。それで少し止まってしまったこともあるので、このことは気を付けなければいけないのだが、休憩ごとに確認はしたので、やはり結び方を学ぶ必要がある。

 CLのペースがちょうどよく、パーティが分断されたり大きく離れたりはなく、もちろんバテる人もいなかった。通りにくいところで一時的に間隔が離れるところはあったが、その程度だ。よくあるジグザグに降りていくような道がしばらく続き、その後、緩めの坂道だった。

 13:59に長者屋敷の頭分岐、第5回休憩開始。このあたりから足の指が痛くなってきた。 14:10に、第5回休憩終了。最後の山道が始まった。と言っても、特に特筆するべきことは起きなかった。だが、今までに溜まった疲労とダメージが結構大きく、順当に辛さはあった。少し下りにくいところもあり、疲労はピークに達した。だが、バテている人は依然としておらず、少しペースは遅かったが、順調に下れた。

 15:12に、林道終点で、第6回休憩開始。山道が終わり、林道に入った。ここまで来るともはや消化試合のようなものだが、気は抜いてはいけない。少し早めのペースで浦山口駅へと向かう。16:03に浦山口駅到着、そして解散。



 今回は1年生、2年生ともに経験の少ない中での山行で、1年生の練習の出席率も悪く、最初に非常に不安にさせるようなことがあり、大丈夫かどうか心配していた。だが、序盤は多少グダグダしていたが、それ以降はスムーズに進み、いい山行だったのではと感じている。

 だが、遅刻や練習に来ないことはかなり大きい課題だ。山では行動が遅れてしまうと日が暮れて真っ暗になるし、そもそも団体行動するのなら時間厳守でないと間違いなくグダグダになる。また、装備品の点検で不備が発覚したら、買いに行けるぐらいの時間の余裕をもって準備するべきだ。私は正直なところ点検を怠りがちなので、今後、気を付けていきたい。

 他に大きな反省点はないが、1年生の部活の出席率をどうにかしなければいけないだろう。


《「稜線」第43号(2022年度)所載》



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