2016年 御坂黒岳 山行記

筆者 R・N (1年生)

12月21日  快晴

 今年はより多くの山行経験を積むため、個人山行として冬の2回目の山行を行った。今回は御坂黒岳に登った。

 今回は1年生のOとKが、家の用事のため不参加だった。冬山行は夏に引退した3年生が参加するのが恒例となっているそうだが、今年の夏に引退したO先輩は不参加だった。今回の山行では、1年生のSがSLを務めた。私達の代の人がSLを務めるのは初めてのことである。

 朝6時に新宿駅南口に集合した。遅刻した人はいなかった。その後予定通り中央線、富士急行線を乗り継ぎ、河口湖駅へ向かった。河口湖駅前でタクシーに乗り、若彦トンネルの手前で下車。その後準備運動をし、歩行を開始した。

 天気は雲ひとつない快晴で、絶好の登山日和だった。
 最初は林道を歩き、5分後に登山口に到着し、大石峠に向った。大石峠までの道の途中で1回目の休憩をした。そして行動を再開してから17分で大石峠に到着し、尾根に出た。ここまでのコースタイムは1時間30分だが、私達は1時間7分で歩くことができた。全員がついてくることのできるペースで歩いていたため、パーティーの実力が上がった証拠だと思う。

 天気が良く、この時期にしては暖かかったため、尾根に出ても凍結している場所はなく、とても歩きやすかった。
 その後1回の休憩をはさみながら、不逢山、中藤山、新道峠を通過し、破風山に到着した。途中、M先輩とB先輩が靴づれを起してしまったが、それ以外は問題なく歩くことができた。

 予定では黒岳で昼食を取る予定だったが、この時既に12時27分であったため、破風山で昼食をとった。今回の昼食は、カップラーメンだった。コッヘルなどの調理器具を持っていき、お湯を沸かして調理した。寒い山で食べるカップラーメンはとても美味しく、これからの冬山行でも取り入れていきたいなと思った。

 その後1本かからずに黒岳に到着し、写真撮影を行った。黒岳の近くには展望台があるので、山頂にザックを置き、展望台に向かった。展望台からは富士山、河口湖、南アルプスなどを望むことができた。大雨の中歩行を行った前回とは大違いである。

 黒岳で休憩を行い、下山を開始した。山頂周辺は霜が融けて滑りやすくなっていたため、気を付けながら歩いた。そして、御坂峠を通過し、三ツ峠入口に向かった。三ツ峠入口に向かう途中、ニホンカモシカに遭遇した。私たちに気づいても逃げず、人馴れしているなと感じた。そして三ツ峠入口バス停に到着し、解散式を行った。冬至だったため、日没に間に合うか心配だったが、間に合ったので安心した。

 その後も全員でバスに乗り、河口湖駅に向かった。地図にはバスは河口湖駅を経由すると書かれていたが、バスの運転手さんに、このバスは河口湖駅を経由しないと言われたため、途中のバス停で乗り換えをし、河口湖駅に向かった。

 今回の山行は、天気に恵まれ、とても気持ちのよい歩行を行うことができた。また、1年生のSがSLを務めることができたり、行程のすべての箇所でコースタイムより速く歩くことができたりして、パーティーの実力が上がっていることを感じた。
 次回の山行は春合宿だ。春合宿が終わったら、新1年生が入部する。それまでの間体力を落とさぬよう日頃のトレーニングを怠らないようにしたい。


《「稜線」第39号(2017年度)所載》



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