2015年 7月山行 山行記
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筆者 R・S (3年生)
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7月24日(金) 〈1日目〉
今回の山行は、事情によって2年生が1人参加しなかったため、1年生4人、2年生1人、3年生4人、引率の先生2人の計11人だった。
今回は普段よりも早い7時40分に新宿駅集合だった。1年生にとっては初めての新宿での集合だったので、迷ったりしないかどうか不安だったが、集合時間よりも早く集合できたので安心した。
その後、予定通りに8時のスーパーあずさ5号に乗り、甲府で普通列車に乗り換えて韮崎駅に到着。そこでタクシーに乗車し、1時間近くかけて瑞牆山荘に到着した。今回はいつもの奥多摩での山行と違い、初日から登り始めることもあり、1年生たちは緊張した様子だった。準備体操をすませた後、幕営地点の富士見平小屋を目指した。
コースタイムよりもかなり早く幕営地点に到着。到着したときには、地元の小学校の遠足なのだろうか、多くの小学生たちであふれかえっていたが、ちょうど下山を始めていたので、設営場所がないのではという不安もすぐに払拭された。設営もスムーズにいき、サブザックの準備も含めてしばし休憩を取った。荷物が普段よりも多かったので、予想以上に体力を消費してしまった。夏休み中ということもあり、体がなまってしまっていたのだろう。事前に少しトレーニングをすべきだったと反省した。
準備が整ったところで、早速最初の目的地、瑞牆山を目指した。聞いた話ではそこまで大変ではないだろうということだったので、順調に登れるだろうと思っていたのだが、実際に登ってみると、ところどころ鎖場やごつごつした岩場、そして急な登りが数多くあり、山頂に着いた頃には皆だいぶ疲れた様子だった。しかし、山頂からの見晴らしはすばらしく、達成感もかなりあった。少し曇り気味だったのが残念だったが、無事に記念撮影もできたのでよかった。
下山して、富士見平小屋に到着したのが午後4時。この時間はちょうど気象のラジオが始まる時間だったので、気象係だった自分と1年生のMは間髪入れずに気象の仕事に取りかかった。最初の部分を少し聞き逃してしまったが、それでも自分は無事に天気図を書き上げることができた。当初懸念していた雨の可能性は低く、翌日も晴れそうだということがわかったので、安心することができた。
今回の夕食はシチューだった。コッヘル二つのうち、片方は水の配分を間違えてしまい、少し汁気が多くなってしまったが、それでもおいしく食べることができた。今回は作業の多くを後輩たちが率先して行った。彼らの様子を見て、3年生の引退後も作業を的確にこなせるだろうと確信できた。夕食を済ませたのち、19:00に就寝してこの日を終えた。
7月25日(土) 〈2日目〉
この日は3時に起床。朝食を済ませて準備し、4:30から二つ目の山の金峰山を目指した。この日は前日よりも晴れていたので、登りながら見る景色はかなり美しかった。金峰山も岩場が多かったが、登り切った時の喜びはかなり大きかった。
山頂についたときは、まだ朝食をとるには早すぎたので、20分ほど休憩を入れたのちに下山。10:00頃に大日岩にて昼食をとった。この昼食だが、無事に2つの山の山頂を登れたという安堵のためか、準備の最中少々だらけてしまう場面が見られた。主将の的確な発言で皆気を引き締め直していたのだが、山では時間はかなり貴重なものなので、今後はできる限り無駄を削っていきたい。
富士見平小屋に到着後、荷物の整理や撤収の時間を含めて1時間ほど休憩を入れた。疲労しているのは目に見えて分かったが、やりきったという思いが皆の表情からうかがえた。撤収して、久々のメインザックでの1本を歩き切ったのち、瑞牆山荘に13:09分到着、タクシーを待っている間に解散式を済ませた。その後、往きと同じタクシーで韮崎駅まで乗り、そこから各自帰路についた。
テスト明けの山行ということもあってかなり疲れてしまったので、やはり日頃からトレーニングなどをして体力づくりをすると同時に、下級生に対して的確に指示をして無駄のない行動をするように心がけたいと思った。
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《「稜線」第37号(2015年度)所載》
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