2015年 6月山行 山行記

筆者 N・W (3年生)

 今回の山行は1年生が4人、2年生が1人、3年生が4人、引率の先生が2人の11人だった。

6月6日(土)
〈1日目〉

 この日は朝から天気が悪く、気温も普段より低かった。天気予報を確認すると奥多摩は土日両方天候が芳しくなかったので、雨中山行を覚悟して家を出た。授業を受けている間に練馬区の天気はよくなり気温も上がった。今回の集合時間はいつも通りの13時ちょうどで全員が時刻以内に集まれてよかったが、少しばかり危なげだったので次は気をつけたい。前回は1年生とS先生が初の山行ということで緊張のためか表情が硬かったが、今回はどことなくそれらしくなっていて、ぎこちなさが前回よりもなくて安心した。

 その後、予定通り、拝島を経由して奥多摩まで行った。そのときの天候は東京から離れたからか、雲量は8ぐらいで、かなり涼しかった。氷川キャンプ場での設営は滞りなくできたと思う。ただKがまだなれていないせいか、戸惑っている節が見られたが、練習を積むことですぐに問題なくなるだろう。その後、時間が余ったので水切りをして遊んだ。自分は下手で多くとも3回しかできなかったが、Nがとてもうまくて限界まで飛ばしていた。

 夕食は肉じゃがで、おいしくできた。今回は食事研修のNにある程度任せたが、上手くできた。またご飯もおいしく炊いてくれて、本当においしかった。炊飯の2人は本当に上手だ。このごろ全ての山行で成功している。食事の出来具合は飯にかかっているといっても過言ではないし、山行の成功は食事にかかっているといっても過言ではない。つまり、ここ最近の山行が良いのは彼らのおかげだ。本当に感謝している。

 気象係が天気図を作って見せてくれたところ、どうやら心配していた前線が大きく南にそれ、天候は問題ないらしい。本当に良かった。
 そのあと食器を片付けミーティングを行い、滞りなく19:30に就寝した。



6月7日(日) 〈2日目〉

 予定通り3;30に起床し、朝のスパゲッティーを食べた。そして5時00分には撤収を開始し、おおよそ10分で終わった。すばやくできてよかった。

 そして、奥多摩バス停まで行き、準備体操をした。そこからバスに乗って6時50分頃に東日原に到着し、入山した。

 最初の登りが少しきつかったが、問題なく進んだ。1年生も前回ほどバテている様子もなく順調だった。

 蕎麦粒山山頂では雲が多く、少し寒めだった。そのため景色があまりよくなかった。また昼食はその山頂でとった。今回は試験的にパンをバターロールとレーズンバターロールを導入した。レーズンの方は好評だったが、バターロールの方はいまいちだった。自分は両方とも良かったと思うが、次回からは好評な方を本格的に導入したいと思う。

 その後も道を間違えるなどなく、順調に進んだ。地図上では道がかなりごちゃごちゃしていたが、いつもどおり地図と指導標を良く見て進み、すんなり進めた。川苔山の登頂は天候があまりよくなく景色が期待できないことを主な理由として、見送ることとなった。

 曲ヶ谷北峰から先は、川苔山が人気なのか、たくさんのパーティーと会った。そこでは老若男女、様々な人がいて、登山人口の広さを実感した。

 舟井戸からは道の状況が悪く、このような道を久しぶりに歩いたため、3年生として恥ずかしいが、かなり疲れた。一昨年のときはあまりこのような印象はなかったが、自分が劣化したのだろうか。もしくはスピードが速かったのだろうか。どちらにしても日ごろのトレーニングをもっとしておこうと思った。

 その後、上記のような問題以外は特に起こらず、無事に鳩ノ巣駅までたどり着き、解散した。今回の山行は雨にも降られなかったし、事故もなかった。作業もすばやく出来、日ごろの練習の成果を発揮できた良い山行だったと思う。是非、次回以降も同じようにやっていきたい。


《「稜線」第37号(2015年度)所載》


ヨコスズ尾根を登る   蕎麦粒山山頂から、川苔山に続く山並みを望む

蕎麦粒山山頂にて 蕎麦粒山から川苔山に向かう



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