2014年 春合宿 山行記

筆者 Y・M (2年生)

今回の山行は前回の山行からおよそ三か月半ぶりであり、久しぶりの山行であった。
今回のメンバーは1年生が1人、体調不良のため欠席し、2年生が6人、1年生が4人、先生2人の合計12人であった。

4月4日 〈1日目〉

前日は一日中雨が降っており、この日も予報では雨となっていた。家を出ると空は曇っており、今にもまた雨が降り出しそうであった。雨が降らないことを祈りつつ、集合場所へ向かった。

今回の集合は6時30分に新宿駅である。しかし、寝坊や電車遅延などで3人ほど遅刻してしまった。遅刻したのが2、3分ほどだったので、予定の電車に乗ることはできたのだが、次からは全員が余裕をもって集合できるように、1人1人が心がけていかねばならない。

小田急小田原線を使って秦野駅まで行き、そこからバスに乗ってヤビツ峠へ向かう。そこで昼食、準備運動を済ませ、9時30分に山へと出発した。幸いにも雨が降ることはなかったが、前日の雨で地面がぬかるんでいるため、転ばないよう、足元に気を付けながら登っていく。

1時間20分ほどで二ノ塔に到着し、そこから15分ほどで三ノ塔に到着した。三ノ塔からの眺めは曇っていたせいであまり良くなかったのが少し残念だった。

三ノ塔からはアップダウンの激しい道が続いた。途中、急な鎖場の下りがあり、少し怖いと感じながらも、ゆっくり、慎重に下りて行った。最後のきつい木道の登りを越えると、この日の目的地である塔ノ岳の山頂に到着した。時刻は13時55分。ほぼコースタイム通りに登ることができた。そして、一行は本日の宿泊地である尊仏山荘に入った。

夕食の準備まではかなり時間があったので、皆それぞれ休息をとったり、おしゃべりしたりして過ごしていた。そして、夕食の準備をする時間になった。今回のメニューはすき焼きである。とてもおいしく作ることができたのだが、いかんせん必要な食材が多すぎたため、1度では鍋に入りきらなくなってしまい、2回に分けて煮ることになってしまった。そのため、作るのに非常に時間がかかってしまった。次回からは食材の量や鍋の大きさを考慮して、スムーズに作れるようなメニューを考えていきたい。
 
ミーティングが終わり、外に出てみると、風が強く寒かったが、いつのまにか雲はすっかり消えていて、たくさんの星が瞬いていた。夜景もとてもきれいであり、明日の天気に期待が持てた。

 そして、皆、いつもの寝袋よりも格段に寝心地の良い布団に入り、20時に就寝となった。



4月5日 〈2日目〉

携帯のアラームで目が覚めた。時刻は早朝の4時であった。布団をたたみ、朝食作りに取り掛かる。朝食はお雑煮である。昨日の夕食と同じく、作るのに時間がかかってしまったが、こちらもおいしく作ることができた。なにより、うどんやパスタなどの麺類ではない朝食は新鮮だった。

その後、水汲みに行き(自分は昨日の水汲みには行かなかった)、荷物を整え、集合写真を撮ってから、準備体操をして6時に出発した。

1時間ほどで丹沢山に到着した。期待通り空はすっきりと晴れていて、富士山がとてもよく見えた。

集合写真を撮り、次は丹沢最高峰である蛭ヶ岳へと向かった。またもやアップダウンの激しい道が続く。特に下りの後の登りはかなりきついものがある。何とか登り切り、蛭ヶ岳の頂上に到着した。時刻は9時である。

山頂は広々としていて、富士山はもちろん、丹沢の山々も一望できた。そして、そこで昼食を食べることにした。サンドイッチ用のパンにメープルシロップやカスタードクリームなどを塗って食べた。こんなに天気の良い日に山頂で昼食を食べられるなんてなんと素晴らしいことだろうか。また、あとからやってきた外国人の方(尊仏山荘に宿泊していた)がM先生と英語で楽しそうに会話したり、Sに写真撮影を頼んでいたりしていた。

十分に休み、集合写真を撮ってから、姫次へと向かう。途中、登山道の上に雪が積もっていて、それがしばらく続く下りがあった。最初のうちは、A先生のアドバイス通り、雪に踵を刺すようにして慎重に進んだが、アイゼンを装着した方がよいということになり、皆、アイゼンを装着し、やはり慎重に雪道を進んだ。

そんなこんなで姫次に到着した。ここからはほぼ下り一方である。3時間ほど下り、西野々のバス停へと到着した。時刻は15時20分である。前述した雪道に足を取られコースタイムより遅い到着となってしまったが、バスには問題なく間に合ったのでよかった。そこで解散式を行い、春合宿は終了となった。

1日目はあまり良い天気ではなかったものの、日頃の行いがよかったのだろうか、2日目は非常に良い天候に恵まれ、丹沢の山々を堪能することができた。体力的にも皆問題なく、特にけがをした人もいなかった。次回の山行は5月の新歓山行となり、新しく入部してきた1年生を加えての山行となる。1年生に恥ずかしいところを見せないように、日々練習していきたい。


《「稜線」第36号(2014年度)所載》

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