2013年 冬季山行 山行記

筆者 N・M (2年生)

12月18日(水) 曇りのち雪

 2学期期末試験を終え、自宅学習日の18日に冬季山行が行われた。顧問引率がない代わりに、OBであるK先輩が付いてくださることとなった。また、新たに入部した1年生のSのデビュー山行ともなり、怪我や事故が無いことを願った。

 今回の山行は1日山行なので近場の奥多摩になった。山行の行程は、奥多摩駅を出発し、鋸尾根を経て鋸山(1109m)、鋸山から大ダワ、鞘口山(1142m)、クロノ尾山を経て御前山(1405.5m)まで登り、御前山から惣岳山、サス沢山(940m)経て、奥多摩湖バス停まで下山し、バスに乗って奥多摩駅に戻り、解散するという行程になっていた。

 奥多摩駅周辺は曇っておりとても寒かった。前日の天気予報では雪が降ると予想されていたので、今後積雪も予想されており、アイゼンやレインウェアを使うかもしれないと話し合った。

 奥多摩駅から少し歩き、登山道に入った。直後、とても急な階段があり、かなりキツかった。その他は道も整備されていて、とても歩きやすかった。
 1度目の休憩をしている時、雪が降り始めた。パラパラと降っていたくらいだったが、今後大雪になることを想定して、レインウェアを着ておいてもいいかもしれないと先輩に言われた。休憩を終えて歩き続けるにつれ、雪はかなり大降りになってきた。登山道もうっすらと雪で覆われ、景色は雪景色だった。

 この辺りからだろうか。S(1年生)が足を痛めたようで途中で止まって休ませることが何度かあった。またS(2年生)も足の痛みを訴え、休ませた。今回の山行は高くない山への山行だが、テスト前休みとテスト期間と2週間ほどのブランクがあったため、体が鈍っていたことが原因だと考えられる。反省としては、日頃から軽い運動をしておくべきだったと思う。
 その際先輩は、歩きやすいよう、ちょうどいい長さの木を見つけ渡すなど今後の山行への十分な心配と注意、また歩きやすいアドバイス等を伝授してくださった。経験者の引率の大事さとありがたさを感じた。

 途中、梯子や細い道など足場が悪い道もあったが、上手く歩き、4本目に御前山に到着した。この時には山頂は大雪でベンチにも2センチほど雪が積もっていた。
 ここで昼食をとり記念撮影をするとともに、これからの下山に備えアイゼンを装着した。1年、2年ともにアイゼンを使用するのは初めてだったが、ちゃんと装着することができた。

 予定していたコースでは日没時間までに下山できないと判断し、シダクラ尾根を経て境橋バス停に下り、バスで奥多摩駅に戻る行程に変更された。
 下山中は滑っている人が多く見えた。そうして、無事に境橋バス停に到着し、奥多摩駅にバスで戻り、駅にて解散した。

 反省点は体を鈍らせないこと、残念だった点は最近の山行では天気が悪く山頂からの良い景色が望めないことだと思う。しかし、今回は雪景色を堪能できたので良しとしたい。次の山行は春合宿だが、それに向け日々練習していきたい。


《「稜線」第36号(2014年度)所載》


鋸尾根を登る 鞘口山への登り

御前山山頂にて

御前山に向かう 御前山から栃寄に向かって下る



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