2013年 秋季第1回山行 山行記

筆者 Y・O (2年生)

 今回の山行は本来先週実施される予定であったが、台風の影響により一週間延期となってしまった。しかし、部員全員何の問題もなく山行を実施できるので一安心である。

11月2日(土) 〈1日目〉 天候:曇り

 今回は13時に上石神井駅で集合だった。集合が余り早くなかったので、皆きっちり時間通りに集合できた。本当は28分発の電車に乗る予定だったが、ここで待っていてもしょうがないということで、08分発の電車に乗車することとなった。(しかし、国分寺駅で30分弱待つことになってしまった。)

 そして、東村山、国分寺、大月の各駅で順調に電車を乗り継ぎ、塩山駅に到着した。その後、タクシーに50分程揺られて、今回幕営する福ちゃん荘に無事たどり着いた。林道でカーブが多かった為か、私は少し酔ってしまった。最近本当に乗り物に弱いと思う。

 福ちゃん荘には登山客が結構たくさんいた。やはり、大菩薩は人気なのだろう。そして、ここは標高1700mもあるので、すごく寒かった。しかし、そう思っている間にもすでに17時近くになってしまったため、急いで幕営、食事の準備をすることとなった。皆、団体装備をしっかり持ってきて、何の問題もなく幕営することができて、本当に安心した。というのも、これまでの山行では何かしら忘れて、スムーズに幕営することがあまりできなかったからである。また、今回から新しいジャンボテントを使用することとなり、しっかりと立てられて良かった。

 夕食は豚丼とほうれん草のおひたしである。豚丼はご飯の出来栄えが重要であるが、炊飯係りの2人がとても上手に炊いてくれて、本当に美味しかった。おひたしも無難に完成し、汁がとても温かく、冷えているからだがほんのりと温まった。そして、明日は3時起床なので、20時には就寝するために急いで片づけて眠りについた。



11月3日(日)
〈2日目〉 天候:曇り

 朝の3時、まだ真っ暗な時間に目を覚ました。外は真冬のようにとてつもなく寒い。自分としては眠りが深かったと思うので良かった。

 朝食のスパゲティをさっさと食べて、撤収を始める。撤収も前に比べてテキパキとできるようになっていたと思う。そして、それぞれ用を足して、出発する。

 今回は最初の1本しか登りがないので、いつもより少しは気が楽だった。雷岩までの300m程度の登りは結構きつい感じがしたが、1本かからないくらいで到達できた。昨年来たときは南側の展望が絶景だったのを覚えているが、今回はまだ夜明け前であり、何も見えなかった。何せ、まだ5時15分である。ここで休憩を取り、先に進む。これでもう登りはほぼ終わりだと思うと、さらに気が楽になった。

 大菩薩嶺はcutして、大菩薩峠に向かって進む。歩いていくうちにだんだんと夜が明けてきて、富士山をはじめ、景色がとてもきれいに見えるようになっていった。大菩薩峠に到着し、ここで記念撮影を撮り、石丸峠に向かってさらに進んでいく。石丸峠の手前の下りがとても急だと思ったが、どうやら少々道を間違えて、多分山火事を防ぐために芝を刈っていたところを通ってきてしまったらしい。しかし、正規の道がすぐ隣にあったので戻ることができた。石丸峠で2回目の休憩を取る。コースタイムよりだいぶ速いペースで来ることができた。

 峠を過ぎたらすぐに牛ノ寝通りに入る。牛ノ寝通りの紅葉は終わってきているが、それでもきれいなところは本当にきれいだった。一週間前だったらまた違ったのだろうか。だらだらとした下りがずっと続いているだけなので、1本がとても長く感じた。

 順調に進み、榧ノ尾山を通り、出発から4本で棚倉小屋跡分岐に到着した。朝出るのが早かったのと、ここまですごく良いペースで来られたので、バスが来る11時55分には余裕過ぎるということである。なので、次のモロクボ平で昼食をとり、少しペースを抑えて歩いていくこととなった。

 モロクボ平に到着して、昼食のパンを食べる。蜂蜜、マーマレード、ハムなどをつけて、美味しくいただけた。また、今回から新しいフルーツ缶として、ナタデココを持ってきた。案外美味しかったので、次回からも取り入れようと思う。

 まだまだ時間はたくさんあるが、バス停で待っていようということになったので、食べ終わったらすぐに最後の1本を歩き始めた。そしてついに小菅バス停に到着し、ミーティングをして、解散した。そして皆一同、1時間以上バスを待ち、奥多摩駅へ向かったのであった。

 今回の山行はM先生がおっしゃるように、特に問題もなく、みんなしっかり歩けたので良かったと思う。また一週間後に山行があるので、気を引き締めて臨んでいきたい。


《「稜線」第36号(2014年度)所載》

▲2013年度の山行一覧に戻る▲

■ワンゲル・トップページに戻る■