2012年 秋季第2回山行 山行記

筆者 Y・O (1年生)

11月3日 〈1日目〉

 今回は、様々な理由により、2人不参加となってしまったので、部員3名と先生1名の合計4名のパーティで行くこととなってしまった。しかし、仕方のないことなので、いざ、御坂山塊の最高峰、黒岳へ。

1日目

 今回の集合は13時25分に高尾駅であった。M先生が少し遅れそうになったが、予定の電車に乗れたので良かった。そして、中央線で大月まで行き、そこから富士急行線で予定通り河口湖駅へ。単線だったりして仕方がないのだが、この富士急行線が意外に長かった。なぜ、急行という文字がついているのか疑問に思う。 

 河口湖駅に着いた瞬間、自分は「寒い」と思った。気温はなんと12度であるという。よく天気予報で、河口湖は、同じ山梨県の甲府や大月より寒いと書いてあったが、本当にそれがよく身にしみた。

 しかしここで問題発生。なんと15時40分発のバスが5分、10分経っても来ないのである。結局バスは15分遅れで来た。このせいで天気図がとれなくなってしまった。そして25分程度バスに乗り、幕営地である西湖レイクサイドノームへ到着した。このキャンプ場は水道にお湯が出たり、ウオシュレット付きトイレだったりと、とてもすごくて感動した。

 今回は人数が少ないため、ライトエスパース1つで幕営しようとしたが、ここでもアクシデント発生。ペグを忘れてしまったのである。幸いにも周りに大きな石がたくさんあったため、なんとかそれで代用することができた。M先生にもいろいろと手伝ってもらった。感謝である。

 すぐに夕食の支度をする。今回は、チーズ豚丼で、ご飯の上に炒めた肉を乗せ、お好みでチーズをつけるという至って簡単なものである。炊飯係であるFが不参加だったため、ご飯のもとを買ってきてそれをお湯で蒸かせばできるというものにした。そしておいしくいただき、ミーティングを済ませ、まだ就寝時間の30分以上前だったが、とても寒く、特にやることもなかったため、寝ることにした。



11月4日 〈2日目〉

 3時に起床。外に出てみたらとても寒くてびっくりした。霜が降りていたほどである。でも、天気はすごく良く、いい景色が見られそうだなと思った。朝食はパンであり、食パンにお好みでバターやジャムをつけて食べた。すぐに食べ終え、5時にタクシーが来るまでかなり時間があったので、テントの中で静かに時間をつぶした。

 そして予定通り5時にタクシーが来た。当初の計画では、大石プチペンション村まで行ってもらう予定だったが、最初の林道歩きをカットして、もう少し先の登山道入り口まで行ってもらうことにした。

 しかし、これが裏目に出た。タクシーが登山道入り口に気づかず、もっと先まで行ってしまったのである。地図にも迷いやすいと書いてあったので、仕方のないことだろうとは思う。

 しかし、勿論降りた時には分かっていないので、そのまま前に進んで歩き出した。最初の1本はMのペースが結構速く、少し離されてしまった。この先しっかりついていくことができるかなと少し不安だった。

 そして、数十分歩いたところ立ち入り禁止の看板があった。ここで皆おかしいということに気づき、Dの携帯で現在地を調べたところ、大石峠の方に向かっているのではなく、林道をずっと直進して十二ヶ岳の方に進んでいることが判明した。その立ち入り禁止の看板のちょっと行ったところに登山道があるのが分かったので、節刀ヶ岳を通って大石峠に向かうコースに変更し、そのまま直進することにした。

 しかし、その登山道は、難路で経験者向きの道と地図に書いてあったので、少し不安だった。けれども、結構急な斜面であったが、テープがたくさん貼ってあったので、迷うことはなく、進むことができた。

 金山を過ぎ、節刀ヶ岳にたどり着いた。ここでの眺めはすごく良く、富士山もとてもきれいだった。記念撮影をして、黒岳へ向かって歩き始めた。ここからは特に問題もなく、順調に大石峠を通り、先へ進んだ。時々開けて見える景色がとてもきれいだった。

 時間も時間だということで、破風山の手前の新道峠で昼食を取ることにした。前回の昼食と同じソーセージのサンドイッチである。お腹が空いていた自分に取って、元気が出たみたいな感じになった。また、何でも、ここから5分程度行ったところに駐車場があり、黒岳等に登る人たちはここから登り始めることが多いらしい。

 そして今回の山行の目的地である黒岳に向かう。ここからも本当に順調で、黒岳まで80分の道のりを45分で行くことができた。ただ、黒岳山頂直下の登りが結構つらかった。

 ついに黒岳山頂に到着。しかし、日本三百名山に指定されているらしいが、あまり展望がないので、3分くらい下ったところにある展望台に行くことにした。ここではたくさんの人がお弁当を広げたりしていた。展望台と書かれるだけあって眺めは素晴らしく、特に河口湖を挟んでの富士山はとてもきれいだった。そして、再び山頂に戻って記念撮影をした。

 そして最後に御坂峠を通り三ツ峠入り口まで下る。ここも特に問題なく進んだ。無事に到着し、ここで行程が終わる予定だったので、ミーティングをして、解散になった。

 しかし、バス停で待っていると、車で通りかかった親切な人が、とても道が混んでいてバスは当分来ないと教えてくれたので、仕方なく約8キロ離れている河口湖駅まで歩くことにした。けれどもこれがとても大変で、足もだんだん痛くなってきた。

 約2時間かけてやっとのことで河口湖駅に到着した。着いたときは、「やっと終わったー」という感じになり、とてもうれしかった。ここからは高速バスで帰ると行った意見も出たが、どうも道路が混みそうなので、普通に来た道通り電車で帰ることにした。

 自分としてはアクシデントもあり、行程が結構長くて、疲れてしまった。後、今年は日帰りの冬季山行のみである。冬山がどのようなものか全く分からないので、今度は出来れば全員で気を引き締めて臨みたいと思う。


《「稜線」第35号(2013年度)所載》


節刀ヶ岳山頂にて 不逢山と中藤山の間の地点から富士を望む

御坂黒岳山頂から富士と河口湖を望む 御坂黒岳山頂にて



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