2012年 秋季第1回山行 山行記

筆者 S・F (1年生)

10月20日 〈1日目〉

 今回の山行では集合時間がいつもより5分遅く、そのおかげなのかはわからないが、全員予定の時間通りに集まることが出来た。4時間目に実験をやるということできちんと来られるか怪しかった者もぎりぎりで時間に間に合い、皆一安心した。
 そして時間より一本早い電車で上石神井駅を出発し、予定通り福ちゃん荘に着くことが出来た。

 福ちゃん荘は標高が高く吐く息が白く見えるほどであったが、通常通り幕営開始。
 と、ここでトラブルが発生した。どうやらジャンボ・エスパースを持ってくるのを忘れてしまい、ライトを二つ持ってきてしまったようだ。持ち物を分けたときにキチンと確認しなかったのが原因のようだ。これについては全員に責任があると言わざるを得ない。分けたときに全員いたにもかかわらず、誰も気づくことが出来なかったのだから。
 今回は教員用テントの方に二人ほど移動することでなんとか寝ることが出来たが、もしそれで入らなかったらと考えると、次からは絶対にこのようなミスをしないようにしようと思った。

 その時点で大分暗くなり始めていたので、幕営のあとすぐに食事作りに取り掛かった。
 しかしここでも問題が発生した。米が2合足りなかったのだ。1合分は一人が忘れてしまい、1合分は預かったのに炊飯係がなくしてしまった。最終的にはちょうどよくなったのだが、やはり忘れ物やなくすなどということには気をつけたいと思った。
 また牛丼の具はうまく出来たのだが、米が若干変な風になってしまったのとじゃがバターのジャガイモにうまく火が通らずに硬いままになってしまったのが残念だった。しかし、どちらも食べられないというようなものではなく、十分おいしく食べられたのでよかった。

 そして、その日はもう真っ暗だったので就寝した。



10月21日 〈2日目〉

 この日は4時起床で行動を開始した。夜の間にだいぶ雨が降っていたらしく、そのせいでよく眠れなかった者もいたようだ。筆者はぐっすり寝させてもらったのだが。そしてパスタを作りみんなで食べた。このとき先生を呼びに行くのが遅かったので、ここは改善したい。それ以外は基本的にキチンと出来ていたと思う。

 その後、撤収をして出発。
 最初は大菩薩嶺へと向かった。最初の登りがきついといわれていたが、それは事実で、二ヶ月弱山行をしてなかった身にはつらく感じた。また、とても寒く防寒着を着ていても驚くほど寒かった。しかし景色がきれいで富士山もちょうど良い感じに見ることが出来たのでよかった。また大菩薩湖もきれいだったと思う。

 そして何の問題もなく大菩薩嶺に到着した。頂上は特になにも見ることが出来なかったのだが、ここが一番高い場所であったので、登れたという達成感が強く、景観はそんなに気にならなかった。

 一度雷岩に戻り、そこから大菩薩峠を目指した。
 雷岩から大菩薩峠は景色もきれいで楽しく歩くことが出来た。最初よりは寒くもなくなっていた。しかしまだ寒く、止まると防寒着がほしくなるほどだった。

 そして何も問題なく大菩薩峠に着いた。写真を撮っていたせいで少しコースタイムより遅くなったが、十分誤差の範囲内だった。

 そこから石丸峠、狼平へ向かった。石丸峠、狼平への道筋もこれまでとそこまで変わらず景色がよく、なにも問題なく進んだ。少しアップダウンがきつかったが、それもそこまでではなく、誤差の範囲内だった。

 そして小金沢山に到着した。ここは一際景色がよかったため、ここで昼ご飯を食べることとした。昼ごはんは前日の夕食のときに余った食材も有効活用したため、いろいろなものを食べることが出来た。
 そして少し早く来ていたようなのでここで少し休憩した。写真撮影する者、地図を見るなど確認する者、日光浴する者と性格がよく出る休憩時間だったと思う。

 休憩が終わり、次は牛奥ノ雁ヶ腹摺山と黒岳へと進んだ。牛奥ノ雁ヶ腹摺山は特筆すべきものがなく、黒岳は頂上がそこまで景色がよくなかったので、少し長く休もうかという意見も出たのだが、却下となり進んだ。
 そしてそこから下りるまで休憩なしに1時間30分ほど歩いた。下りるまでに沢のようなところに出て迷いそうになったのとそこでCLが盛大に転んでしまったのを除けば、特に問題なく進めた。

 そして無事下山できた。少し早かったためタクシーが来るまで時間があるかと思ったが、意外と早くタクシーが来たので、すぐに駅へと向かうことが出来た。

 今回は山を登る行程はうまくいったのだが、そこまででだいぶハプニングがあったので、今度からはそういうことのないように準備段階から気をつけたいと思う。


《「稜線」第35号(2013年度)所載》

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