2012年 7月山行 山行記

筆者 I・D (1年生)

7月22日 〈1日目〉

 今回の山行は7時集合であった。毎年遅れてくる者がいたそうだが、ギリギリではあったが全員7時までに揃うことが出来た。そして、時間通りJR特急あずさに乗り韮崎駅に到着し、バスに乗り換えて、無事瑞牆山荘まで到着した。そこで、昼食を各自摂り、準備体操を済ませた後、キャンプ場である富士見平小屋に向けて出発した。

 今回の山行は、4日後の合宿に備えてサブザックで登ると言われていた。なのでいつもより楽だと思っていたのだが、この富士見平小屋まではメインザックで登らなければならなかった。さらにこの1ヶ月期末試験により全く練習をしていなかったこともあり、とてもきつく感じられた。しかし、かなり速いペースであったので予定よりも早く富士見平小屋に着くことが出来た。これにより長く休憩時間を取れることになったので、これはこれで良かったのかもしれない。

 少し休憩を挟んで早速幕営を始めた。もう山行も3回目であり、スムーズに幕営を行うことが出来た。その後少し時間を置いてからサブザックに荷物を移すなど準備を終えて、瑞牆山に向かった。

 天候は曇りで少し湿気があったが、気温は高くなかったので、登りやすい気候ではあったと思う。今回の登山道は土の道だけでなく岩場も多かったので、少し大変なところもあった。途中には川が流れているところもあり、少しテンションが上がった。川はとても澄んでいて冷たかった。なかには深さを見誤り川を素通りしていた者もいた。

 そのまま少し休憩を挟みながら順調に登っていき、予定よりも早く山頂に着くことが出来た。そして全員で記念撮影を行い、しばし自由時間となった。頂上の眺めはいいとは言えなかったが、裏側の断崖は壮観であった。それぞれ休んだり写真を撮ったりした後、下山し始めた。下りは登りより幾分か楽だが、滑りやすく危険なことも多いので油断せずに下った。
 そして富士見平小屋に戻って来た。

 この日の就寝は19時と早かったので、早速夕食の支度に入った。今夜のメニューはヒュンキャル・ベーンディというよく分からないトルコ料理である。作り始めてもどういう料理なのか皆目見当が付かなかった。今回の食事は、微塵切りする食材が多かったことや、途中でこぼしてしまうハプニングがあり、だいぶ遅れてしまった。ようやく完成して食べ始めた。ご飯は失敗せずに炊くことが出来、ヒュンキャル・ベーンディは説明しづらい味だったが、不味いというわけではなかったが少し改善の余地があったと思う。

 各自片付けをし、ミーティングをして、19時半就寝となった。しかし、なかなか寝付けない数名が喋っていて先生に注意されてしまった。周りの人の迷惑もあると思うので、以後気を付けていこうと思う。



7月23日
〈2日目〉

 朝3時半に携帯のアラームとともに皆が起き始めた。先に述べたようになかなか寝付けず寝不足の人もいたであろう。

 今回の朝食は焼きそばで、これはスムーズに作ることが出来、全員で食事をして予定通り順調に進んでいった。
 水汲みやサブザックの準備などを済ませ、準備体操をして、金峰山に向けて出発した。

 昨夜雨が降っていたので、少し地面がぬかるんでいるところがあった。さらに岩場もあったので、余り歩きやすいという訳ではなかった。そして大日岩まで着いたところで、昨日から風邪気味なFと少し気分が悪いと言っていたMが、これからのことも考えてM先生と先に下山することになった。これで登る者は全員で6人となり寂しくなってしまったが、3人を見送り先に進んでいった。

 その後登っていくと森林限界まで到達した。そこまで来るとほとんどが岩場になり登るのが大変になっていった。遥か遠くに五丈岩が見え、まだこんなにあるのかと思いながら、頂上を目指していった。

 そして漸く金峰山頂上に着くことが出来た。朝早く行った甲斐あってとてもいい眺めであった。周りには富士山など山の頂上が雲海から顔を出していた。皆満足感に満ちた中、写真撮影を行い、昼食の菓子パンを頬張った。その後しばし休憩をした後、下山し始めた。

 登るのも大変ではあったが、下りるのも大変であった。コケが付いている岩やぬかるんだ地面で転びそうになった。そんな中でもかなり速いペースで行くことが出来たので、休憩1回で富士見平小屋まで戻ることが出来、そこで途中下山した3人と合流した。

 その後撤収を始める時間になった。だが1年生の者がなかなか帰る支度が整わず、少し撤収が遅れてしまった。決められた時間を守るということは、これからの山行でも重要になってくることなので、気を付けてこれからの山行に臨んでいこうと思う。

 そんなことで下山をし始めた。時間は短いとはいえこの下りはサブザックではなくメインザックなので慎重に下りていった。そして無事瑞牆山荘に到着し、反省会をして解散となった。

 今回の山行では先生に注意されたことが何度かあった。今度の夏合宿ではもっときつくいつも通りにいくというわけではなくなるので、そういったことの反省を活かし、より一層気を引き締めて次の夏合宿に臨んでいきたい。


《「稜線」第34号(2012年度)所載》

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