2012年 6月山行 山行記

筆者 N・M (1年生)

6月9日(土) 〈1日目〉 雨

前回の山行の反省を生かし、集合時間前に来た者は先輩以外いなかった。しかも、前回と同じく1年生は全滅であるし、1年生のある人は授業の延長により、12:55集合のところを35分遅れの13:30に到着し山行初日からのアクシデントにみまわれた。
しかし、上石神井からの電車の乗り継ぎはスムーズに出来、その点においては良かったと思われる。

前回と同じキャンプ場であり、大学生による夜の部が懸念されたが、雨が降っていたこともあり、多くの大学生は見られなかった。安眠が出来そうであった。
幕営ではテント張りの分担によって短時間で張ることが出来たことは今後の山行においても、吉報である。

幕営が終了してからの夕食を作るまでの間の少しの空いた時間に多摩川を見たり、橋の上から覗いたりと前回と同じことをしたわけだが、今回の天候は雨であり、前回のような景色ではなかった。しかし、川に霧がかかり、幻想的な雰囲気を醸し出していたのはとても良かった。

食事の準備になったが、いつまでもテントに戻らなかったために作る時間が遅れてしまった。メリハリをつけて行動しなければいけないと思う。
今回はビビンバという新メニューが考案され、正直どっちに転ぶか分からず、半信半疑だったが、出来は最高と言っても良いくらいしっかりしていた。トッピングもしっかりしていて、贅沢すぎる夕食になった。7月山行の夕食にも期待するばかりである。

そして、ミーティングを行い今日の反省をするとともに、明日の行程とその注意について話して就寝した。6月山行までのザック・トレーニングやランニングの効果が出れば良いなと思い、1日目を終えた。



6月10日(日)
〈2日目〉 曇り

4時に起床したわけであるが、夜中に大学生は元気に騒いでいたことが後に分かった。しかし自分は全く聞こえず、眠っていた。

朝食はスパゲッティであり、先輩の指示のもとスムーズに作ることが出来たのだが、ある1年生の身勝手な行動により、少し食べるのが遅れてしまった。日常での生活が抜けずに当然のようにしていた行動はこのような場所では御法度であり、先輩や先生の指示を聞かずに行動することは許されず、反省すべきことであった。
反省しつつも、スパゲッティを完食し最速撤収にかかり、バスターミナルに向けてキャンプ場を後にした。

バスターミナルに着いたが、先日の雨の影響で土砂崩れが起き、目的のバス停(東日原)には行けないことが分かり戸惑ったが、行き方を峰谷橋に変更した。降りたバス停の近くのトイレで皆、用を足し、万全の態勢で準備体操を済ませた。

かなりのアスファルト道を歩いていったのだが、途中に何かを発見したらしい1年生が列を乱したために先生に怒られていた。
新歓山行の緊張感が抜けていて、先行き不安である。

そうして登山道に入ったのだが、土は湿っていて滑りやすく、いつ転んでもおかしくない状況で、より一層緊張感が増した。天候は晴れで景色は良く、そうなったのも先輩の日頃の行いの結果らしい。自分も今後真面目に学校生活を送ろうと思った。

比較的細い登山道で休憩するタイミングが無く、正直今か今かと登りながら探っていたわけだが、先生からの注意を受けた。そのような感情は自分をきつくするらしく、確かに考えるだけ疲れ、今後の登山の仕方を考えさせられた。

様々な景色を眺めつつ、休憩を入れつつ登っていき、鷹ノ巣山山頂へと部員全員で登頂した。前回のように部員が欠けた登頂よりも達成感が感じられた。日頃の練習成果も出て、バテない登山となった。山頂からの景色は一面霧に囲まれ、小雨だった。何も見えなかったが、見える時はとても綺麗で絶景らしい。是非いつかまた登頂したいと思う。山頂ではサンドイッチとフルーツ缶で皆で話しながら楽しい昼食となった。

記念撮影も終え、下山を始めた。登った分だけ下りがある、しかも、土が湿り滑りやすい、と色々考え大変な下山になると不安だったが、登山道は整備されていたためあまり心配はいらなかった。しかし、その一瞬の気の緩みが些細な怪我に繋がると先生から注意され、また考えさせられた。
途中の六ツ石山をピストンし記念撮影。奥多摩駅まで3時間30分の下山となった。

そうして、奥多摩駅に到着し、反省会をして解散した。

今回の山行はリタイアも無く皆で成し遂げたことで喜ばしい反面、新歓山行とは違う緊張感の無さ、集団行動のルールの無視、のために先生や先輩、また同じ学年の皆に迷惑をかけたことは反省すべきことである。
7月山行はこれとは違う標高とキツさが待っている。こんなところで迷惑をかけている場合ではないことが分かった。直ちに反省し、次に生かすとともに、より一層楽しい登山にしたいと思う。そのためにも日頃の練習には欠かさず取り組みたいと思う。



《「稜線」第34号(2012年度)所載》

▲2012年度の山行一覧に戻る▲

△以前の山行・目次に戻る△

■ワンゲル・トップページに戻る■