2010年 秋季第1回山行 山行記
|
筆者 Y・K (2年生)
|
|
10月23日 〈1日目〉
僕にとっては久しぶりの山行である。この秋1山行というものは、2年生がリードしていかなければならない。しかし、不安というものがあった。
いつもどおりに学校が終わり、12時55分に駅集合。全員時間通りに集まれたのでよかったと思う。そういえば今回荷物がやけに重いなあと思っていたのだが、Aも同じことを考えていたらしい。
電車に乗り、不安だった乗り換えもスムーズに行き、無事特急に乗ることができた。
塩山に到着してからはタクシーで福ちゃん荘に向かう。福ちゃん荘で幕営の手続きを済ます。とても寒かったので、「お風呂が沸きました」の言葉に敏感になった。帰ったらゆっくり入ろう。
テント設営はスムーズにできた。人数が少なかったため自分達が自覚を持ってやれたのだ。夕食の準備は、人参の量とたまねぎの影響で比較的つらいものだった。しかしドライカレーはおいしいものであった(半ドライカレーであったが)。食事後、おなかが痛くなったがすぐに引いた。トイレが暗くて怖かったので、そのまま就寝した。
10月24日 〈2日目〉
朝4時。「寒い」の一言をつぶやいた。今日は比較的寝ることができた。朝はきつねうどん。いつもの味であった。テントを撤去しているときにちょうど明るくなった。準備運動をすませ、出発。
今回はCLのAが先頭、SLの僕が一番後ろという感じであった。まず雷岩までの歩行は阿部がペースをキープしていたため、順調にいった。多分飛ばしていたら誰か遅れが出ていただろう。後ろに振り返ってみると、雪が溶けきった富士山がきれいであった。その後、雷岩から大菩薩嶺まで往復。ピストンをしていた他の登山者グループがいた。
小金沢山につき、昼食をとった。菓子パンだ。しかしあたり一面はガスっていて、風が強く吹いていて寒かった。とにかくフルーツ缶どころではなかった。牛奥ノ雁ヶ腹摺山までの道は、正直言ってわかりづらいの一言に尽きる。マークがついてあるほうに行っても違っているのだからしかたない。Aも迷ったりしたけれども、すぐに引き返して確認したり、他の人が教えてあげたりしたのはとてもよかった。
黒岳までの道はAが休憩を忘れるほど、ほとんど平らな道だった。黒岳まであと50分くらいだろうと話していたのに10分で着いてしまったり、順調だった。湯ノ沢峠で多少迷ったけれど、きちんと確認して正しい道に行った。湯ノ沢峠登山口までは水が流れていたため滑りやすかった。
無事登山口まで下りてきた。13時に到着し、ミーティングを済ませる。適当にすごしているうちに15時にタクシーが来る。甲斐大和駅に向かう。一同のんびりと普通列車に乗って帰った。
今回はM先生の言っていた通り、順調かつ欠点がなかった。みんな遅れることなく行けたことがよかったと思う。次の山行もSLなのできちんとサポートしたい。
|
《「稜線」第33号(2011年度)所載》
|
|