2009年 7月山行 山行記
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筆者 D・A (1年生)
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7月山行、自分にとっては今回で3回目の山行であり、間近に迫っている夏合宿の足慣らし。今回の危惧は、この足慣らしで自分が早々にダウンしてしまうのではないかということだった。今回が、夏合宿にいけるかいけないかの判断点であるということに始終緊張する2日間であった。
7月19日 〈1日目〉
朝7時15分に生徒はJR新宿駅南口に集合、個人で特急券を買う。宮島が少し遅れたが、当初の予定であった7時半の10分前には全員準備が整った。集合時の天気は曇りであった。
集合が早かったため、8時の特急(スーパーあずさ5号)には全員が座ることができた。その後、計画どおり韮崎駅を経由して瑞牆山荘に向かった。タクシーで山荘に向かう途中で雨が降り出すが、山荘に到着するころには完全に降り止んだ。
瑞牆山荘で、タクシーという非常に密閉された空間で削り取られていった体力を回復させた後、富士見平小屋を目指した。1時間もたたずに富士見平小屋に到着、幕営終了(この際、ライエスのフライが1つ不足していることが判明)。各自持参した昼食をとった。
14時には出発し、瑞牆山をサブザックで登り始める。それまでメインザックだったため、サブザックは嘘のように軽く、快調に進んでいった。流石に山頂についた頃には、全身が汗でぐっしょりしていたが、山頂に吹きつける涼しい、むしろ寒いくらいの風によって瞬く間に乾燥した。
山頂を出発してから約1時間20分で富士見平小屋に到着。16時から食事の準備を始めたが、途中で雨が降り出したためフライのなかった方のライエスをたたんだ。フライ1つ忘れるだけで、テントが丸々1つ使えなくなってしまうことに気づき、改めて個人の装備の管理の重要性を感じた。夕食を食べ始める少し前から雨が再び降り始め、食事は各テントでとった。
ミーティングを小降りの雨の中で行い、団体装備の忘れ、食事後の道具等の始末などがなっていなかったことから、個人の管理能力の低さが露呈したため、個人が徹底することの必要性を感じる1日だった。
7月20日 〈2日目〉
2日目、例のごとく3時に起床、各テントごとに朝食を作り始める。朝食後撤収、特に問題もなく出発する。前日がサブザックだったせいか、ザックが重く感じられる。岩場が多くて足に大きな負担がかかる中、3時間半ほどで金峰山頂に到着。休憩後、岩に足をぶつけながらも金峰山小屋に10分ほどかけて下りていった。
小屋で昼食をとる。先日に引き続き、サンドイッチのチーズが足りなくなるというアクシデントが起こる。
10時09分、ややスピードを上げて下り始める。斜面は岩が減っていきより歩きやすくなった。ある程度下ると、そこからはずっと平坦な道が延々と続くため、かなり余裕を持って歩くことができた。
平坦な道を歩き続けると、ついに待ちに待ったバス停に着いた。それまで我慢していた脚の疲れがどっと出てくると同時に、静かに達成感が湧き上がってくる。ミーティング終了。
今回は多少の体調不良等があったが、最後は全員が無事に山行を終えることができてよかったと思う。
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《「稜線」第31号(2009年度)所載》
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