2009年 6月山行 山行記
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筆者 K・K (2年生)
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新歓山行からさらに1年生のMが加わり、教育実習生としてワンゲルの先輩であるK先生も参加して下さることになった。しかし、準備会からCLの予定だったM先輩や、1年生のKが欠席し、1年生のSは直前で参加できなくなるなど体調に不安が残る山行だった。
6月13日 〈1日目〉
前回は集合時間に間に合わなかったものが多かったが、今回はみんな時間通り到着しているようだった。幕営地は前回と同じでこの山行自体も去年の6月山行と全く同じ行程である。私は遅い入部だったので6月山行からのスタートだった。新しく入った1年生のMも今回が初めてだったが、多少経験があるようなので頼もしい。
氷川キャンプ場に到着し、テントを張り終え食事までは休憩で、休憩の後は食事だ。私は炊飯係なので、この時が一番大変でもある。今日の主役はチンジャオロース。新しい試みだったが想像どおり美味しかった。今回の炊飯は成功だったが、標高の高いところで成功するのか少し不安だ。
19時半に就寝したものの、暑さと騒音によりなかなか寝付けなかったひともいただろう。
6月14日 〈2日目〉
朝起きてからもさすがに、何も知らなかった去年とは違う。慣れたのか、朝ごはんのチキンラーメンに期待していたからなのだろうか。淡々とその朝を受け止められた。
朝ごはんの準備をしていると、1年生のYとMが教育実習生のK先生にシュラフは起きてから5分以内にしまうことを注意される。1年生は人数も多いし、まだ何にも知らないのだ。
チキンラーメンは美味しかった。ライエスの方は遅れていたようだが、撤収時間を5分早めることができた。しかし、そこで1年生のNがトイレに行っていて撤収に参加するのが遅れてしまう。時間ぎりぎりなら、CLに告げてからにするなど基本的なことが反省で挙げられた。撤収自体は幕営よりもスピーディーにできたと思う。
バスで東日原まで行き、登り始める。引率の先生が3人もいたので、K先生とM先生に1年生の間に入ってもらった。かなり辛かったイメージがある稲村岩までの登りは、実際思っていたよりもきつかった。1本目は少し速かったのか、あと少しというところで体調が悪かったM先輩と1年生のNがM先生と別行動となる。Nは前回も別行動組だったので夏合宿は大丈夫かとかなり不安だ。
稲村岩に到着し、全員で写真を撮る。ここで先の3人は下山してしまう。ずっと続く登りに体力を奪われ鷹ノ巣山に着くのはコースタイム通りだった。その間も終始声を出しているのはK先生だけで私たちはただついて行っているような感じだった。
鷹ノ巣山に着くとみんな一気に元気になり昼食をとる。山からの景色はやはり真っ白で何にも見えなかった。そこで余っているフルーツ缶をかけてじゃんけんが始まったが、そのあとに1つ足りないことに気が付く。誰かが持っているはずなのに足りないフルーツ缶。こんなことは今までなかったが自分の食料ぐらいは管理したいものだ。
下りは順調だった。特に転ぶこともなく上手く下れていて、苦手だった私にとって驚きだった。その後2年生のTがポリタンに水を満タンに汲んでなかったなど多少問題もあったが、それほどのことでもなかった。
奥多摩駅に到着して解散式。いろいろあったので先生も疲れてしまったようでその場はすぐに終わった。
山行の反省会で今回ほど長引いたことはないだろう。
雨が降らなかったことは良かった。1年生は初心者ということもあるが誰もが通ってきた道なので、もう少し気を引き締めてやる時はやってほしいと思う。そしてK先生は休憩中にグミをくれたり、本当に様々なことに気づいたら指導してくれたりして、私も勉強になったし知らなかったこともたくさんあった。夏合宿が終わったら2年生が今以上にしっかりしないといけない。今のうちに3年生から学んでいきたいと思う。
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《「稜線」第31号(2009年度)所載》
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