2007年 秋季第2回山行 山行記

筆者 K・K (2年生)

11月3日 〈1日目〉

 今回の秋2山行は中間テスト真っ只中の時期に行われました。一週間と一週間がつながって大変でした。しかし、東京都最高峰の雲取山に登りました。

 前日はなぜか準備がぱっぱっと終わりました。試合終了までワールドカップバレーを観たかったのですが、明日から山だと思って1セットだけ観て寝ました。翌朝、ぱっと起きて朝食を食べ、ザックを背負って出発です。夏合宿のときには、ザックを背負った後昼食のおにぎりを持つのを忘れてしまったので、この日は気を付けました。大体狙ったぐらいの時間のバスに乗り、花小金井駅に着きました。予定していたより早い時間の各停でしたが、待っている理由も無いので乗車しました。立ったまま西武新宿線に揺られ、所沢駅に着きました。

 ちょっと早いのでSもM(2年生)もまだいないだろうなーと思いながらホーム最後尾に歩いていきます。しばらく英語の文法の教科書とノートを開き眺めたり、自動販売機を見ながら考え事をしたりして待っていると、飯能行きの電車が向かう方向からそこが最後尾ではなく先頭だとわかり、教科書等をしまって移動をしました。するとSがいました。しばらくするとM(2年生)も来ました。非常によい集合状況だと思いました。さらにしばらくぼーっと英語の教科書を眺めていると、電車の来る時間になりました。ベンチから乗車口まで移動して待っていると電車が来ました。窓越しに一年生と先生が乗っているのが見えました。扉が開きました。見事に無事に全員集合です。

 西武秩父駅に着きました。それぞれトイレを済まして改札を出ました。バス乗り場を見ると人がとてもたくさんいました。二台目のバスにザックに押しつぶされながら乗りました。酔いながらも登山口に着きました。そこでそれぞれ昼食を摂り、出発の準備をします。水を汲み、準備体操をして、M(2年生)がオーダーを言って、出発です。

 一本目は、ちょっと速いなとは思ったけど辛い道ではなかったので黙って付いていきました。ただひとつ問題だったのは、汗がメガネに垂れて視界がとても悪かったことです。それでリズムが狂ったのだと思いますが、二本目と三本目はとてもバテマシタ。四本目は登りが全然なかったのでとても楽でした。大ダワで早めの休憩を取り、集中力を高めて最後の一本に向かいます。ちょっと歩いて雲取山荘に着きました。

 M(2年生)は幕営費を払いに行って、あとはテントを張ります。斜面でした。そこでの反省点は初テント張りのFに何も指示しなかったことです。もし自分がFの立場だったら困っていたでしょう。ごめん!

 とりあえずテントを張り終わりました。皆ザックと一緒にテント内に入りました。ちょっと一休みしたかったのですが、暗くなる前に調理の準備だけしておこうということで、僕は米とぎに行きました。最初水場がどこにあるかわかりませんでしたが、一分ぐらい歩き回ってやっと見つけました。ビニール袋から米を次々と出していき、水を注いでとぎます。水はとても冷たかったです。食料係のM(1年生)たちとすれ違い、テントに帰りました。

 流れで飯炊きを始めます。M(1年生)がチャッカマンをよこしてくれたので苦手な着火も楽々できました。コッヘルの位置を調節して、吹くのを待ちます。夏合宿ではお湯を吹きこぼしすぎて火の調節をする手が熱かったので、今回は気をつけました。ちょっと泡が見えたところで火を弱めます。そしてそのまましばらく待ちます。しばらくぼーっと待って適当なところでふたを開けてみると良さそうだったので、火を止め、逆さまにして蒸らします。炊飯係の仕事がとりあえず終わったと思い、安心しました。

 料理ができました。メニューはチンジャオロースでした。ニンニクとタケノコがとてもデリシャスでした。M(1年生)君のアイデアに感謝でした。さらにいいことには、なんと飯がコゲなしでした! ……ということで、最高のディナーでした。夕食後は時間的には余裕があり明日も起床が少し遅いので、一応八時までに寝ようということに決まったのですが、みんななんとなく就寝していました。



11月4日 〈2日目〉

 朝四時半、M(1年
生)の携帯が盛大に鳴り響き、皆たたき起こされました。各々シュラフをたたみ、朝食の準備に取り掛かります。メニューはきつねうどんですが、いつもとは麺つゆが違っていて、今までよりおいしいかも、という期待がふくらみます。しばらく麺つゆを熱して麺を入れます。つゆの色的には今までとあまり変わらないなと思いつつ待ちます。

 朝食が終わりました。ちなみに味的にはビミョウでした。すぐザックを外に出し撤収に取り掛かります、が、一応すぐ撤収しましょうということを言ったつもりだったのだけど伝わらなかったらしく、一年は水を汲みに行ってしまったようでした。もうちょっとしっかり言えばよかったなと思いました。

 とりあえず撤収は終わりました。でも時間が少し予定より過ぎてしまっていました。体操や準備をして、雲取山山頂へ歩き出します。

 三十分くらい歩いたら山頂に着きました。ちょうど日が昇ってきたところでした。結果的にはドンピシャのタイミングでした。よっしゃ俺は今東京で一番高いところにいるんだと思いました。人がいっぱいいて混んでいました。写真を撮ってまた歩行を開始します。

 まずは下りまくりました。あとは何本か歩いていると飛龍権現に着きました。二年はサブザックを取り出し、みんなの雨具などを詰めて飛龍山へ向かいます。ワンゲルに入ったばかりのFはちょっと死にそうでした。Fもバテるんだーと思いました。意外とわかりにくく長い道でしたが山頂に着きました。標高的には雲取山よりは高いのですが、微妙でした。写真を撮ってまた同じ道を戻ります。広いところにザックを移動させ、昼食です。K・Mが家で作ってきたワッフルです。ちょっと多かったですが、みんなはぺロリとたいらげていました。体が冷えてきたところで、最後の三本に臨みます。

 急な傾斜を超えて、下ります。そしてバス停に着きました。
 いい山行でした!


《「稜線」第30号(2008年度)所載》


雲取山山頂から日の出を見る 雲取山山頂から日の出を見る

雲取山山頂にて 雲取山山頂から薔薇色の富士を望む

雲取山から飛龍山に向かう尾根道 飛龍山山頂にて



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