2006年度 個人山行・谷川岳 山行記

筆者 M・A (2年生)

2007年1月24日

雪が……ない!!!!
みなかみ駅で僕はそう思いました。

何で平日に僕が水上にいたかって?
決して学校をサボったわけではありません。
たまたま学校が休みだったんでそれを利用して谷川岳に行ってきたんです。

去年水上に行ったときは水上駅の周りは雪だらけ。
だから今年もたくさんの雪を期待して行ったんだけど、これがまた雪の無い事……。
お山に雪はあるのかと心配になったけど、そんな事は心配ご無用。あとでボッコボコにやられました。
登る前日に水上に住んでいるヒロとタカさんのところに行って、翌日タカさんと一緒に行ってきました。

朝は4時起き……。目覚ましが鳴る1分前に目が覚めた。
なんだかんだやっていたら結局登り始めたのは6時くらい。

とりあえず尾根に出ようって事で登りだす。
雪はあんまりないんだろうなと思っていたのに、案外あって多いとこじゃ太ももくらいでした。

森林限界を超えると、右手にマチガ沢、左手に西黒沢が見えて気持ちよかったなぁ。
ここら辺で鎖場なんかで出てきたからロープを出して安全確保。
まぁ、タカさんが確保してくれて僕は登っただけなんだけど……。

上空が曇ってだけで周りが見渡せてすっごくよかった。遠くには武尊山も見えたし、最高。

それで、稜線に出たら雪も減るのかと思いきや、なんと稜線のほうが雪が深いではないか! しかもトレースが無い!! はぁ、2人でラッセルをやっていかなきゃいけないのか……。

まぁ、それでも雪山は楽しいもので、途中両側がスパッと切れたナイフリッジみたいなところもあって怖かったんだけど、これがまたワクワクしちゃんです!

そんな感じで黙々と登ります。
そうしたら何故か膝の上辺りが痛くなってきた。
まぁまぁ、こんなの気にしないでラッセル、ラッセル……。

でも、やっぱりなんか痛い! タカさんに「1分休憩!」と言っても、「うん、ダメ」と即答。
「そんな……どうしてもだめなの?」と心の中に叫んでいた。

しばらくして結局途中でタカさんに痛いんです! と打ち明けたら攣ったんじゃないとのこと。
おぉ、なるほど僕は足を攣ったのかと、言われて気づく。
久しぶりのラッセルに年末年始からの運動不足でやられました。
見事に足を少し伸ばすと痛みは軽減、やったね!

そんなこんなで歩き続け、もう頂上まであと少し! の所でお腹がぐぅ〜と悲鳴をあげた。
攣ったのも戻ってきた。だけど、行かねばなるまいと気を引き締め、ついに頂上に着いた!

頂上はガスってしまい何も見えなかった。去年白毛門岳に行った時に谷川岳を見て、今度登りたいなぁと思っていたのですっごく嬉しい! タカさんと握手をしてガッツポーズ!

だけども、頂上から展望はないし寒いので、写真だけとってそそくさと下山です。
帰りは天神尾根を下り天神平へ、天神平からはロープウェイを使って下りました。

2人してロープウェイの中でお腹空いたね〜と連呼。
だけども、2人とも財布を持ってきていなく食事を断念、とほほ……。

無事にタカさんの家に着き、タカさんとラーメンを食べ、その後夕食にタカさん、ヒロと三人でおでんを食べました。 寒い季節温かいラーメンとおでんはとってもおいしいです。

それにしても谷川岳楽しかったなぁ。今回思ったのは攣っても我慢して歩けるんだなぁという事。
いやいや、いけない本来は攣らないようにしなくちゃいけないんだ!
やっぱりトレーニングは重要ですね。


《「稜線」第29号(2007年度)所載》

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