2002年10月から12月までの練習日誌。 |
11月30日(土) 県大会が終わって、子どもたちにとっては2回目の練習だが、僕にとっては初練習。この日はスポーツパレスが空いていなかったため、人吉西小での練習。Wコーチが所用のためすぐに帰ったので、最初は僕一人しかいなくてどうなることかと思った。この日は山田小から5年生3人が体験入部に来て、総勢35人を越えていたので一人ではとても対応できない。対人パスが終わったくらいにやっとGコーチが来てくれたので、なんとか普通に練習が成立できた。6年生は中学校での練習も意識して(たぶん最初は全然構ってもらえないだろうから、自分たちで練習できるように)コーチ抜きで練習するように指示した。前半は5年生全員を僕が、4年生以下をGコーチに任せた。休憩後は、えびのの大会に行く組と行かない組に分かれて練習した。行かない組はWコーチも帰ってきて、あとではラダーなどの基礎体力づくりをやっていた。こちらは最後には5年生対6年生のゲームをやってみた。5年生チームはまだポジションもしっかり決められず、6年生にはまったく歯が立たなかった。6年生が良かったというわけでもないが、とりあえずはAクイックが効果的に決まっていたようだ。5年生はまずブロックができる子を鍛えていく必要がある。レシーブがボロボロだった。あまり6年生の練習にはならなかったと思い、最後は僕がセンターブロックに入って対戦した。その時アクシデントがあって、アイのAクイックをもろに顔面でブロックしてしまい、コンタクトがズレて試合続行不可能になってしまった。そこで練習は終了した。 12月3日(火) 火曜日の練習としては珍しく、最初から2面のコートが準備されていた。それもそのはず、この日は何と総勢40名の参加。山田小の体験入部生3名も来ていた。特に5年生が20名と多く、TKUカップのレギュラー争いがますます熾烈になってきたようだ。前回と同じように6年生は最初自分たちで練習させていたが、あとからTコーチがレシーブを中心に指導していた。5年生の休憩中に見ていたら、やはり基本がなっていない。これでは県のトップを取れるはずがないなと感じた。5年生も同じことかもしれないが、TKUカップまではあまり時間がない。即戦力を鍛えて臨むしかないと考えている。さて、一体誰が即戦力なんだろう? 最後にまた5年チームと6年チームでチーム練習を行った。今日は6年チームもあまりパッとしない。えびのに恥をかきに行くのだけはゴメンだ。あと3回の練習でどこまで変われるか・・・。 12月7日(土) 朝はいつものように人吉スポーツパレスで、さらに午後からは人吉西小で5年生をメインとした練習を行った。6年生のレギュラーもほとんど来たので、サーブカットからの練習を中心に行った。5年チームはサーブカットが悪いのが課題だ。6年も、5年生のサーブはまあまあセッターに返せるが、6年生のサーブ順に5年側からサーブさせてみたら、結構5年と張り合っていた。つまり、6年にとってもサーブカットは課題なのかもしれない。 12月13日(金)・14日(土) えびの親善大会前ということで、金曜日は特別練習。この日、5年生のレギュラーをほぼ決定し、チーム練習の中で急きょセッターをこれまでのナギサから湯前のリナに変えた。ナギサは涙を見せていたが、レギュラー落ちしたわけではなく、セッターからアタッカーに変えただけだ。本人にしてみればこれまでずっとセッターでやってきたのに・・という思いがあったのだろうが、自分としてはチームとしてベストのオーダーを考えているつもりだ。ナギサはまちがいなくエースミサに次ぐ二番手のアタッカーだ。2月のTKUカップまではこの布陣で行こうと思っている。ただ、ブロッカーとして東間のミキが使えるのか、二枚ブロックでレシーブを鍛えたのがいいのか、今のところまだ決めかねている。 土曜日の練習では、ナギサもすでに割り切っていたようでちょっとホッとした。しかし、プレイ自体はまだ半信半疑だ。それも無理はない。明日の大会で少しでもいい課題ができればいいと思う。6年チームは、自分たちの力を出し切ることができれば、明日の大会でも結構いい線いけると思う。さて、どうなることだろう。 12月15日(日)えびの親善少女バレーボール大会の報告 ジュニアチームとして6年生9人、人西クラブチームとして5年生12人が参加。6時45分に人吉保健センター前に集合し、7時にえびの勤労者体育センターへ向けて出発。7時45分には現地に到着。いちおう違うチームということで、それぞれにアップをさせる。8時15分から監督会議により、6年チームは飯野駅前地区体育館(9チーム)、5年チームは上江地区体育館(8チーム)に会場移動となる。 5年チームの予選の相手は西小林と永久津。選手名簿によると西小林は6年生が3人しか登録してないので、ひょっとしたらいけるかもしれない。第一試合がその西小林対人西クラブ。1セット目はお互いに連続失点が多く、序盤で3対8とリードされたが、3番手のサーバーナギサの時に同点に追いつき、その後、8対11,15対11,15対13,16対13,16対14とサイドアウト。6番手のサーバーリナがそのまま21点まで取って1セット先取。終わってみればサーバーが一回りしかしていない大味な試合だった。相手はアタッカーが一人だったので、2セット目は攻撃のミキを下げ、レシーバーのミキを投入。今度は相手のアタッカーが調子を取り戻し、中盤まで16対16のシーソーゲーム。17対19でタイムを取り、19対19まで追いついたが、その後あっさり19対21でこのセットを取られてしまった。こうなると試合経験不足のこちらが不利で、案の定、序盤では6対3とリードしながら、あっさり6対9と逆転され、7対14,9対18とリードを広げられ、結局10対21で押し切られてしまった。 勢いに乗った西小林は、第二試合でも真幸小に勝ったので決勝トーナメント進出が決まった。こうなると、人西クラブが勝ち上がるためには、続く永久津チームに勝たなければならない。しかし、永久津の第一試合を見た限りでは、どう見てもあちらが上だ。1セット目はあちらが連続得点を重ねるのに対して、こちらはサイドアウトを繰り返すだけで、二回り目のサーバーミサがやっと10点から12点まで連続得点するのが精一杯だった。12対17から一気に12対21で1セット目を取られた。2セット目は12点以上を取るのが目標だと言って送り出したが、あちらの一人目のサーブをなかなか切ることができず、なんと0対9からのスタートとなった。終わってみれば10対21だったので、最初の大量リードを許してなければ、結構張り合っていたことになる。こうして、ジュニアの新チームは幌二がデビュー戦を終えた。結果は二敗に終わったが、今後に向けてそれぞれに新たな課題を持ったことだろう。 6年チームは予選で加久藤チーム、狭野チームを順当に破って(メンバー表を見るとどちらも5年生が交じっていた)二勝し、予選を1位で通過することができた。ただ試合順の組み合わせが悪く、第4試合で二試合目を終えて、そのまま第5試合のラインジャッジ・得点係をしなければならず、昼食をとる時間がないまま準決勝を迎えることになってしまった。外野で見ていた分にはその影響はなかったようだが・・。準決勝の相手は小林チーム。ここもメンバー表を見ると6年生は3人しかいない。アタッカーはセンターから打ってくる一人しかいないが、攻守によくまとまったチームだ。1セット目は12対13までシーソーゲームではあったが、その間にあちらに3本、こちらには5本ものサーブミスがあった。そこからポンポンと抜け出され、あっさり14対21で1セット目を取られてしまった。2セット目は序盤で一時6対12と大きく差をつけられたが、その後15対16と詰め寄り、そこから完全なシーソーゲーム。相手が二人連続でサーブをミスしてくれたのに、18対18、19対19の大事な場面でこちらも連続サーブミス。19対20の絶体絶命のピンチに相手がサーブをミスしてくれて、逆に21対20とセットポイントを握りながら、最後はそのまま押し切られて21対23でゲームセット。まことに惜しい一戦だった。しかしBパート3位入賞というのは初めてのことだ。6年生にとっては最後の最後の大会でいい思い出を作ることができた。試合を見ていた5年生にとっても、まだまだ上がいることを目の当たりにして、いい刺激になったことだろう。 12月17日(火) いつものように人吉スポーツパレスで練習。湯前からまた一人5年生が入部し、この日は6年生9人、5年生19人、4年生9人、3年生2人の計39人。コートは1面だが、ほかに体育館を使用する団体もいなかったので、対人パスの練習では2面分を使わせてもらう。4年生と6年生がちょうど同数だったので、対人パスは4年と6年、3年同士、5年は違う学校同士ということで組ませることにした。5年生は2月にTKUカップがあるので、お互い切磋琢磨させるという意味でこのパターンでいこうと考えている。対人パス後の前半の練習では、5年生はアップの時の二列目を僕が、三列目をWコーチにお願いする。休憩後の後半の練習では、5年生全員をブロックに跳ばせてみて、ネット上に手のひらが出る者(8人)を、6年生全員と合わせて17人、前衛陣として僕とOKコーチがアタックとブロックの練習をさせる。ブロックで手が出ない者はレシーバー(後衛陣)としてTコーチにお願いする。前半の休憩後に6年生の写真撮影を行ったので、あとはサーブ練習をする時間ぐらいしか残っていなかった。次回は今年最後の練習なので、いくつかチームを作って楽しくリーグ戦でもやろうと考えている。来年からの練習方法についてはじっくり効果的な方法を考えておきたい。 |
10月23日(水) 随分とまたこちらへの更新をさぼってしまった。今年度最後の6年生の県大会まであと1カ月となったところで、ここのページも復活させようと思う。過去の練習日誌は近いうちに別のページにまとめてしまおうと考えている。 さて、夏の人吉市小体連大会が終わってから、西瀬小の4年生が新規入部し、さらについ先日の郡市大会(5年生以下の部)では、ジュニアで固めた人吉西小が優勝したわけだが、それに刺激を受けたからかどうかわからないが、準優勝だった湯前小から5年生二人がきのう入部してきた。湯前から人吉までは車で30分くらいかかると思うけど、それだけやる気があるということだろう。なんと30人を超える大所帯となってしまった。僕自身も後から入ってきた子たちの名前と顔が一致しない。ということで、今度の土曜日には親子一緒の保護者会(懇親会)が予定されている。1カ月後の県大会に向けて、いい結団式になることだろう。 また、保護者会と同じ日には、初めての練習試合に出かける。6年生9人(全員)と、5年生ながらレギュラーに入っているミサの10人だけを連れて行き、残りの5年生以下はいつもの通りに人吉スポーツパレスで練習だ。練習試合の相手は、宮崎県の強豪、勝岡少女バレーチーム。ここは宮崎で常にベスト4に入るチームらしく、果たしてうちがどこまで立ち向かえるのか、少なくとも相手に対して失礼にならないように(全く相手にならないということがないように)ゲームができたらいいなと考えている。さらに末永くおつきあいできるようになれたら幸いだ。僕たち指導者にとっても勉強になるだろうと考えている。 10月27日(土)・・・初めての練習試合遠征 7時20分にいつもの集合場所に集合し、7時30分出発。メンバーは6年生9人(全員)と5年生のミサ。僕とTコーチの車に分乗。保護者ではキャプテンリサのお母さん(保護者会長)とミキのお父さん1台、5年生ミサの両親1台、の計4台。人吉インターから途中霧島SAで休憩し、都城インターから降りて10分くらいで目的地(三股町第6地区公民館)に到着。8時40分には着いたので、運転は正味1時間程度だった。 すでに勝岡少女バレーチームと三股少女バレーチームはサーブ練習をやっていた。まずは両チームが監督である僕のところに挨拶に来てくれたが、その声の大きさにびっくり。人吉ジュニアのメンバーはすでにそれで圧倒されていた。両チームとも意外と小粒で、勝岡のコーチからは、うちのように大型のチームは宮崎でも珍しいと言われた。普通通りにランニングからアップ、対人パスを済ませて、アタッカーのアタック練習。それほどすごいアタックを打つ選手はいなかったが、勝岡のエースはなかなかいいアタックを打っていた。9時30分に一同整列。お互いにキャプテンのチーム紹介の後、1セット回しでゲーム開始。 第一試合はうち対勝岡少女。いきなり相手のサーバーに連続でサービスエースを決められ、なすすべもなく終わってみれば7対21の完敗。なんとサーバーが一回りもできなかった。10本近く相手のサーブだけでやられたという感じで、まったく話にならなかった。続く2セット目はうち対三股少女。ここはなんと6年生がいなくて、5年生4人、4年生2人の6人しか来ていなかった。ここともやっとサーバーが一回りしただけで12対21の完敗。うちの6人中4人が2本目のサーブをミスするというどうしようもない展開だった。二回り目は少しは対抗できるようになり、勝岡相手に11対21ながらサーブが1回りと4人目までは回った。ところがそののべ10人のサーブの機会に、4人が計6本のサーブをミスしている。三股少女との二戦目は、少しはいいところが見られるようになった。出足のサーブで5対1とリードし、なんとか21対18で、この日唯一の勝ちをもぎとった。しかしお互い4本ずつのサーブミスがあった。結局昼食を挟んでそれぞれ5セットずつ対戦したが、取ったのはこの1セットだけ。残りのスコアは、勝岡とが13対21,6対21,17対21、三股とが22対24,15対21,17対21という結果だった。勝岡との最終戦ではまあまあ善戦できるようになっていたが、それでもなんとサーブミスが7本もあった。 この練習試合を通して、子どもたち自身がたくさんのことを学んだと思うが、それ以上に僕自身が感じるところが多かった。なによりも相手の声の大きさ。普段からバレーは声を出さなきゃダメだと子どもたちには言ってきたつもりだったが、実際には全然そうさせてきていなかったんだと思い知らされた。また、監督やコーチの指示を聞くときの子どもたちの姿勢、まなざしなど、これはまず指導者側がきっちり指導しないといけないことだなと思った。試合の途中でビンタが飛ぶ場面もあった。まあそれをマネする気はないけれど、それくらいのピリピリした緊張感のある練習を常日頃からやっていかないと、トップチームにはなれないんだなと痛感した。 チーム力的には、全体的に勝岡にはもちろん、4・5年生の三股少女にも負けている。決定的に差があるのはレシーブ力だ。攻撃面では、うちのエースポジションにいる5年生のミサ、ライトポジションに置いているキャプテンのリサには、ほとんどいいトスが上がっていないので判断ができなかった。(要するにそこまで持っていく前段階に問題があるわけだが・・)一つだけ通用したと思えるのは、センターに置いているアイのブロックとAクイック。ということは、今後はレシーブに関しては、ブロックをしっかり起点としてそれからはずれたボールの処理、及びサーブレシーブをきっちりセッターに返すこと。そして攻撃面では、サーブレシーブやチャンボールが確実にセッターに返るようになりさえすれば、Aクイックのポイントはできているので、それに絡めた時間差攻撃などレベルの高い攻撃ができるようになるはずだ。結局はレシーブ力の強化に尽きる。 全体的には、練習場の雰囲気をピリピリした緊張感のあるものに変えることが先決だと思う。まずは声の出し方から、さっそく次の練習から変えさせていきたい。 10月29日(火) 前回の練習試合から初めての練習ということで、なんとなく待ちわびた感じで練習に臨んだ。いつものように6時開始。練習前の最初の挨拶の時に、子どもたちに二つのことを宣言した。まずは今日からジュニアは変わるんだと前置きした上で、一つは大きな声を出すこと、実際に納得のいく声が出なければ今日は声を出すだけで終わってもいいと。二つ目は指導者の話を聞くときの態度、指示を受けている者だけでなく、そこで一緒にプレイしている者全員が話をしている人の方を向き、気をつけの姿勢で話を聞く、何か聞かれたら声に出して答える、きちんと返事をする、ということを確認した。そして早速いつもの通りランニング開始。いつもと違うのは、ランニングの声が小さかったら永遠にランニングだと言ってやらせていること。2〜3週走ったところで集合をかける。現在の人数を確認し(29人)、29人分の声の大きさじゃないよねと指摘してまた再開。途中、学年ごとにかけさせてみる。練習試合に行った6年生はさすがにその意味が分かっているらしく、まあましな声の大きさだった。5年生はそのとき6年生の倍の人数がいたので、倍の大きさに聞こえるまでやらせた。4年生はまだまだと思ったが、まあそのうちわかってくるだろう。最後にまた全員で2周ほど走らせていちおう OKを出す。次はストレッチ体操。一人ずつ10まで数えることになっているが、これももちろん大きな声でというのを意識させる。6年から順に回っていくので、4年生の中には声出しが回ってこない子がいる。次回からはキャプテンから逆回しにもしないといけないな。続いてウォーミングアップのためのダッシュ。これまでは指導者が笛を吹いて次の動きを指示していたが、今日からはキャプテンに自覚を促すことと、自分たちでできることはできるだけ自分たちでやらせるという理由でキャプテンに指示を出させる。ちょっと間が空く場面もあったがじきに慣れるだろう。そしてやっと対人パス。ここでまた集合させて、新しい声の出し方を指示した。ランニングの時と同じように、誰かが指揮者となって「ひとよし〜ファイト、ファイト、ファイト」とかけ声をかけ、その「ファイト」の声の後に全員が「ハイ、ハイ、ハイ」と答える。つまり、「ひとよし〜ファイト、ハイッ、ファイト、ハイッ、ファイト、ハイッ」のかけ声ができる。これを指揮者は誰でもいいからずっと続けなさい。間が5秒開いたらそのたび集合をかけるからね。と言ってパスを始めさせた。最初はキャプテンが一人で指揮の声を出していたので、キャプテンのそばに行って、「他の人にも出させるために少し間をおいてみろ」と耳打ち。出そうとしていないレギュラークラスのところに行って「声出さんやつはレギュラーでは使わんからね」と耳打ち。さらに練習を一時やめさせて、指揮の声は誰が出してもいい、やる気のある人が出しなさい、こちら(指導者)はそれでやる気を判断すると言って練習を再開させた。こうして、人吉スポーツパレス大アリーナにずっと「ひとよし〜ファイト、ハイッ」の声が途切れることなく、いい練習場の雰囲気ができあがることとなった。遅れて練習に来られたTコーチも、「どこか違う中学生が練習しているのかと思った。」と言われていた。体育館の入り口まで声が響いていたらしい。この声出しの効果は、練習場のムードづくりというだけでなく、声を出すことで自分自身の集中力が増す、お互いに声を出すことで連帯感が高まる、人より出してやろうとする意欲が出てくるなど、いろいろなメリットが考えられる。もっと早くからそうしていれば良かった。とりあえずこれがブームで終わらないようにしよう。対人パスの練習が終わってからも、5年生を中心に球拾いしながらこの声出しが続き、なかなかいいムードの中練習することができた。しかし、後半のチーム練習ではまったくいつもと変わらない。プレイする者自身が回りの声以上に声を出さなきゃ意味がない。今後の課題だ。次回は2日の土曜日が練習日だが、僕はとある研究会参加のため練習には来れない。一回おいた次回の火曜日が楽しみだ。 11月5日(火) 人吉SPが休館のため、西瀬小での練習。小学校の体育館で練習するときはすでにラインは書いてあるし、たいてい2面使えるからかえって好都合だ。僕にとっては土曜日見ていないので一週間ぶりの練習だ。ランニングの時の声出しは以前と比べたらずっと大きくなってはいるが、全員が精一杯の声を出しているとは言えない。ストレッチの時一人で数を数えるときでもそうだ。こんなときにでも人よりも大きな声を出してやろうとする意気込みがほしい。対人パスのときは先週と同じくらいの声は出ていたようだ。対人パスの後は、6年生と5年のミサの10人を僕がみて、残りの5年生をWコーチ、4年生をOGコーチにお願いする。そのとき5年生には、次の県大会のメンバー残り2人は、今日の練習中に一番声を出した人に決めると告げておいた。また6年生組には、今日の目標はプレイ中(つまりコートに入っているときに)ずーっと声を出すことだと言った。カバディ方式でやると言ったが通じなかった。カバディの競技のようにずっと声を出しながらプレイすること、声出しには「さあこい」以外にも「オーライ」「チャーンス」「お願い」「カバーOK」などいろいろあるが、慣れずにすぐに言えないならずっと「さあこい、さあこい、さあこい」でいいから言い続けろと言った。ところが、隣のコートではさすがに5年生にユニフォームをちらつかせた効果からか、ずっと大きな声が途切れることはなかったのに対して、レギュラー組の方はまったくパッとしない声の大きさだった。ここは自分たち自身が変わろうとしない限り進歩はないだろう。変わりきれないのならもうそれで仕方がない。今の5年生たちに来シーズンの活躍を期待するだけだ。 練習後のミーティングではやはり声出しのことについて多くを語った。5年生に対しても、来期のキャプテンは一番声を出す者だと告げた。エースがキャプテンである必要はない。5年生たちのポジション争いが、6年生たちにとってもいい刺激になってほしいものだ。なお、Wコーチから今日一番意欲があった5年生はミサキとエミナだったということで、登録選手の名前にはミサキとエミナを入れると告げた。ただし、そのままユニフォームを着れるとは限らないぞと含みを残しておいた。今度の土曜日は郡市小学生大会(6年生の部)があるので休み。ぜひこの大会ではジュニアのメンバーが入っているチームに活躍してもらいたいものだ。その後は県大会まで2週間となるので、火・木・土・火・水・木・金と練習を入れている。 11月12日(火) 郡市小学生バレーボール大会が終わって初めての練習は、西瀬小でスタートから36人だった。県大会までちょうど10日で、この日を入れてあと7回の練習だ。ランニングから対人パスまでの声の出し方はまあまあになってきた。試合前なのでここまでは少し早めに終え、レギュラー組の12人は僕が指導することにして、残りの5年生には3人組でランニングパスをアンダー・オーバー共に100本連続、4年生には2人組で同じように100本連続の課題を与える。レギュラー組にはしつこく、プレイ中はずっと声を出し続けることと言っているが、なかなかこれが定着しない。そしてシートレシーブが続かない。基本的にレシーブがまったくうまくなっていないということだ。今更しょうがないかもしれないが、とりあえず腰を落として、後ろから前の動きを徹底することでまだまだレシーブ力はアップするはずだ。最後のチーム練習でも、どうも気迫や集中力が足りない。こちらはあくまでも県でベスト4以上を狙うと言っているのに、どうやら本人たちがそういう気構えを持っていないように感じる。練習後のミーティングではそのことに触れ、こんな調子なら今度の県大会から、経験のために5年生を出すことも考えると告げた。上位を狙う気のない6年生よりも、人数が多くなってポジション争いが厳しくなっている5年生の方が、よっぽど危機感を持って練習に取り組んでいるように見えるからだ。次回木曜日の練習で、6年生がどう変わった姿を見せてくれるか楽しみにしよう。 11月14日(木) 今日は県大会に向けての特別練習で、6年生6人(西小のエリとユカは金曜日に二種混合予防接種を受けるため土曜日まで運動禁止。ユカは来ていたが見学させる。それとユリは柔道の大会前ということでこれまた土曜日まで欠席)5年生8人の14人での練習だった。人数的にはこれくらいがちょうどいいなと感じた。最初のランニングから、いつもと人数が少ない割には気合いの入った声が出ていた。なかなかいい傾向だ。来ていた14人は全員同じように練習させ、レギュラーのうち6年生二人が欠けていたので、急きょ、6年生対5年生のゲームをやらせてみた。テーマはゲーム感覚(特にムードを盛り上げる声を出すこと)をつけることだ。6年生は正セッターがおらず、5年生にはエースがいたのに、結局は6年生の貫禄勝ちだった。どちらもレシーブが悪いことを指摘し、その後はサーブカットの練習をさせた。自分は郡バレー協会の小学部の反省会のため、そこまでで練習場をあとにした。さて、次回は土曜日、久しぶりの人吉SPでの練習だ。6年生はまた同じ6人しかいないが、県大会への思いを高めていきたいものだ。 11月16日(土) さっき練習を終えて帰ってきた。今日は前回の3人に加えて6年のアヤノも欠席だったので6年生5人、5年生は中原組と湯前組が来てなくて7人、4年生はほとんど全員来ていたようだ。(実はまだ名前をよく覚えていない。)県大会の組み合わせをHP上からダウンロードして持っていった。予選の相手は牛深と出水南、どちらも強豪だ。そこを勝ち上がったら、おそらくトーナメント1回戦は滑石、レシーブのいいチームだったと思う。さらに勝てたとして前回の優勝校の御船小、これに勝ってやっとベスト4だ。つまり、目標はベスト4入りではなくて、優勝だということになる。練習の途中でそのことを5・6年生に告げた。果たしてそういう意識をちゃんと自分たち自身が持てるかどうかだ。今日のチーム練習は、最初はAチームのセッターに5年のセッターナギサを入れ、センターのアイはBチームで僕がAクイックのトスを上げてゲームをした。あまりいい練習にはならなかった。次は僕がAチームのセッターに入り、BにTコーチとOKコーチに入ってもらってゲームをした。Bのその他の控え組があまりパットせず、これもいい練習にはならなかった。次回の火曜日からは6年生もちゃんと揃うはずだ。残りの4回で優勝をうかがえるところまでもっていきたい。 11月19日(火) 県大会まであと4日連続練習の最初の日。始まる前に優勝を目指すというのが自分たちの本当の目標になるような練習をやっていこうと指示。しかし、今日はいつもの練習日なので最初から33人という大所帯でのスタートだったが、ランニングの時の声は33人の声ではなかった。かえって14人で練習したときの方が声が出ていたような気がした。アップの時にも5年生らがおしゃべりをしていたのに気づいて、船員を集合させる。「それが優勝を目指すチームの練習か?」まだまだ子どもたち自身がその気になっていないのを感じる。最後のチーム練習でも簡単にミスをする。絶対落とさないという覇気が感じられない。このままでは予選で二敗して終わりだろう。あと3回の練習でどこまで立て直せるのだろう? 11月20日(水) よく考えてみたら、二日連続で練習するのもこれが初めてかもしれない。これがあと二日続くわけだ。いい効果を期待したい。今日は6年生全員の9人+5年生9人(西小7人にちょっと遅れて湯前小2人、来年度はここらへんが主力になるんだろうな。)練習を終えて一番の課題はサーブカットであることを意識させた。攻撃力では他のチームにも恐らくひけはとらないと思う。しかし、サーブカットやチャンスボールの処理を誤ると、思わぬ大差で負けることになるだろう。セッターのトス力まで含めて、攻撃までもっていく前段階が一番の課題だ。やっぱり最後は気持ちだよねえ。 11月21日(木) 6時まで人吉二中のバスケット部が練習していたので、その後すぐにネットを準備して練習開始。準備に10分もかかるのは段取りが悪すぎる。そういうこともすべてバレーのプレイに通じるんだと指摘して、最初から気合いを入れていこうとハッパをかける。レシーブ練習にきのうの課題だったサーブカットを入れて、後半はサーブ練習の後すぐにアタック練習を入れてチーム練習に。仕上げに久しぶりにゲームをさせる。最初コーチも引いてBチームと対戦させたら、前半はリードされるという始末。中盤でやっと追いついて21対15というのは、大会を間近かに控えてあまりにもふがいない。次は10対10から僕がセッター、Tコーチをセンターレシーバに入れて対戦。やる前に、負けたら点差×5回のスクラムジャンプだとペナルティーを指示。5点差くらいつけてやろうと思っていたのだが、終わってみたら19対21の2点差しかつかなかった。まあ1セット目よりは気合いが入っていたようだ。あと1回の練習で、もうひと伸びだ。 11月22日(金) 県大会前の最後の練習だった。子どもたちもそれなりに意識していたようだ。いつものように練習して、前半だけでアタック練習まで済ませた。後半チーム練習も早めに済ませて、残り30分でゲーム。きのうと同じように最初Bチームと対戦させた。20対8と圧倒的にリードしながら、ここでサーブミスがあり終わってみれば21対12。きのうと比べればまあましな結果だが、余計な失点が気になる。予選は出水南も牛深も、恐らく実力的には三つどもえだと考えている。つまり、1勝1敗で並ぶ可能性も大なのだ。となると、勝ち負けももちろんだが、余計な失点を抑え、できるだけ得点をかせいでおくというのも大切なことだ。そのことを子どもたちにも告げ、2セット目はコーチ陣3人を入れて対戦。どうもピリッとせずさらに15対15から、ペナルティーは点差×10回のスクラムジャンプと指示したが、それも16対21という惨敗。さらに18対18からやったが、19対21で終わる。スクラムジャンプは70回になったが、30回でやめさせて、残りは一日目突破できたら免除、突破できなかったら大会会場でやらせるとおどしをかけた。さて、明日どんなゲームを展開してくれるのだろう。 |
11月23日(土) 県下小学生バレーボール大会参加報告 午前6時50分、いつものJA駐車場に集合。レギュラー組12人に、応援組として5年生が6人。簡単に出発式を済ませ、保護者の応援組らと共に数台に分乗して大会会場に向かう。途中緑川SAで休憩して、会場である出水南小には8時20分には着いた。すでに会場校である出水南小、鹿本町、牛深小が練習をしていた。荷物を整理してうちが練習を始めたのは8時35分頃から、試合コートで練習していた出水南小がコートを全面空けてくれた。しばらくすると岱明ジュニアがやってきたので、コートを半面にして、レギュラー組だけ練習させた。前回までと比べたら、まずトレーナーが全員揃っているし、いつものように練習中の声かけを大きな声で出しているし、とりあえず見た目だけはそれらしくなってきた。予定では9時30分開会だったが、全チームが早めに揃ったということで、15分から開会式が始まった。そして第一試合、人吉ジュニア対出水南小戦は、9時40分頃試合開始だ。 1セット目はさい先よく、サービスエースが2本連続で決まった。さらにサイドアウト後すぐにあちらがサーブミスしてくれたが、こちらも二人目、三人目がサーブミスして、中盤までは常に1・2点差でリードされていた。しかしこのまま終盤まで我慢してついていければ、ひょっとするとセットが取れるかもしれない。ついに12対13から14対13と逆転に成功すると、たまらずあちらが1回目のタイムアウトを取ってきた。一時は18対14とリードを4点差まで広げたが、すぐに18対18と並ばれた。しかし、19対18でピンチサーバーにユカを投入すると、これが見事にハマッて2点連続サービスエース。なんと1セット目を先取するという金星を射止めることができた。続く2セット目も序盤は完全にこちらに流れが来ていた。相手の最初のサーバーが二本目でミスしてくれて、こちらは逆に連続で4ポイント連取して、早くも5対1であちらが1回目のタイムアウトを取った。ところがここでアクシデントが発生した。このタイムアウトの間に、なんとうちの5年生エースのミサが、コンタクトがズレたようでよく見えないと言うのだ。どうもついその前のプレイでネットが目に当たったかどうかしたらしい。あちらのタイムアウトが解けてもまだ調子が悪いというので、仕方なく今度はこちらが続けてタイムアウトを要求した。そしてやっとレンズが取れたのだが、彼女のはソフトレンズでそう簡単には再び入れることができないでいた。それで仕方なくメンバーチェンジを考えようとしたら、その様子を見ていたあちらの監督さんが「こういうときはレフリータイムでいいですよ」と言ってくれて、ようやくミサは応援のお母さんの所にいき、なんとかレンズを入れることができた。その間3分ほど試合が中断することになった。この中断は、結果的にはこちらに不利に働いたようだ。エースが抜けたらどうなるんだろうという一時の不安感が、せっかくの序盤の勢いを止めてしまった。その後すぐには7対3までリードを広げたのだが、そこからあっさり7対7の同点に追いつかれ、この連続失点の流れを断ち切るためには、あまりにも早すぎるが2回目のタイムアウトを取るしか方法が無かった。そのときあちらの監督さんが副審に、2回目のタイムアウトであることを確認するように言われていたが、そのことはこちらは十分承知の上だ。タイムが解けて、いちおうさっきまでの流れは切ることができたが、サイドアウトを繰り返すたびに点差が広がり、12対14から一気に5連続得点を相手に許し12対19になってしまった。そこからは14点まで上乗せするのがやっとだった。これでセットカウント1対1。うちが勝つには2対0で押し切らないと難しくなるだろうとふんでいたが、こうなったらもう開き直っていくしかない。しかし、序盤で2対5とリードされて始まった3セット目は、中盤で12対13と1点差まで詰め寄るのが精一杯で、早々と15対20とマッチポイントを握られてしまった。なんとか16対20とサーブ権を取り戻したが、ここから追いつくにはサーブで崩すしかない。1セット目のナイスサーブを期待しつつ、奇跡の逆転のために送り込んだピンチサーバーユカのサーブは、無情にもネットの白帯あたりに当たってゲームセット。残念ながら番狂わせは起こらなかった。試合終了後すぐにあちらの監督さんが、「いいチームですね。うちが試合慣れしてて勝てただけです。」とわざわざ言いに来られた。悪い気はしなかったが、まだまだ上位の壁はあついということだ。それにしても、審判が慣れておられないのか、ひどいタッチネットの見逃しや、あやしいラインジャッジが何本もあった。まあこれはお互い様の部分がいっぱいあったので終わって特に問題にすることはなかったが、緊迫した場面や、これで負けたとかなったら一悶着起きていただろう。 出水南小は予想通り牛深小には楽勝だったので、うちの二試合目、対牛深小戦は消化試合ということになってしまった。となると、せっかくの機会だからいろいろと試してみようということで、1セット目は5年のミサをはずしてサトを入れ、ライトのリサをミサのポジション(エースポジション)に入れて対戦させた。これは12月15日のえびの親善少女バレー大会で、6年だけのオーダーとして考えていたものだ。何となくぎくしゃくした感じもあったが、終わってみれば21対10の楽勝だった。2セット目は総入れ替えをして、ミサをエース、セッターに5年のナギサ、センターに5年のミサキを入れた。この3人は、郡市大会5年の部で優勝した人吉西小のポジションそのままだ。そして6年のユカをライト、アヤノとミキをバックにおいて対戦させた。初めて県大会の試合に出た5年の二人はだいぶ緊張していたようだ。全体で4本もサーブミスがあった割には、21対12でこれも危なげなく勝つことができた。 それにしても、出水南小戦は非常に惜しい一戦だったと言えると思うが、その出水南小も、隣のパートから勝ち上がったレシーブのいい滑石小には勝てなかった。滑石小はみんな小粒だが、レシーブに穴が無くとてもまとまったチームだ。さらに大会結果を見てみると、その滑石小でさえも、翌日の準々決勝で前回優勝チームの御船小に敗れ、さらにその御船小も、決勝戦で6月にペプシカップを制した長嶺小に敗れている。人吉ジュニアが県のトップを取るまでは、まだまだ道は険しいと言える。 さあ次は2月のTKUカップに向けて、新チームを鍛えるぞと! |