軽井沢町立軽井沢東部小学校での歩み

NO3:授業改善2年目(平成元年度)

 全職員がそれぞれの分野で、確かな小どものみとりの上に立って指導内容の教材を見極め、質の高い指導案を元に実証授業を公開された。さらに研究会で同僚に示唆されたことや指導者の先生の指導をもとに的確な授業分析をされたことに敬服するばかりです。


●社会科

○ 平成元年5月31日。3年2組 単元名「私たちの軽井沢町のようす」 
   ・授業者:MA先生

   ・指導者:元中野市立高社中学校校長 竹内 隆夫先生

○ 平成元年6月13日。6年2組 単元名「貴族の世の中」 ・授業者:NH先生
   ・指導者:上田教育事務所指導主事 田村 弘之先生

○ 平成元年9月5日。社会科教育課程事前授業 6年2組 単元名「戦乱の世と天下統一」 
   ・授業者:NH先生 ・指導者:上田教育事務所指導主事 田村 弘之先生 
 

○ 平成元年10月23日。社会科教育課程研究授業 6年2組  単元名「明治維新を進めた人々」 
   ・授業者:NH先生 ・指導者:上田教育事務所指導主事 田村 弘之先生

○ 平成元年11月18日。小浅学校職員会四学年公開授業4年1組単元名「郷土を開いた人ー離山用水」    
   ・授業者:OS先生 ・指導者:小諸市立芦原中学校校長 新津 開三先生


●体育科

○ 平成元年7月11日。5年2組 単元名「体操」 ・授業者:OK先生
   ・指導者:上田教育事務所指導主事 北原 光穂先生


●算数科

○ 平成元年8月30日。3年1組単元名「あまりのあるわり算」・授業者:KM先生     ・指導者:上田教育事務所指導主事 柳沢 英雄先生

○ 平成2年3月8日。5年1組 単元名「円と正多角形」 ・授業者:MS先生
   ・指導者:東京教育大学名誉教授  和田 義信先生

「.学習指導と講演の要点」

@ 教師は自分の考えだけで教えてはいけない。子どもになりきり、既習のことがらを子どもと共に考えていくことが大切である。
 例えば
・ 円の大きさは、円をちょうど重なるように2つに折るとその折れ線が直径である。ま た、もう一回折ると中心が決まる。と言うような操作をさせることが大切である。
・π>3 は当たり前。正六角形の周の長さは3倍であることから分かることを理解さ  せておきたい。
A 目的を持たせて操作や実験をさせることが大切である。


●図工科

○ 平成元年11月23日。1年1組 単元名「すきなどうぶつ」 ・授業者:KY先生
   ・指導者:元中野市立高社中学校校長 竹内 隆夫先生


●生活科

○ 平成2年1月16日。1年2組単元名「冬の軽井沢」小単元「氷まつりにさんかしよう」 ・授業者:OM先生 ・指導者 曽根原 方教先生

○ 平成元年9月5日。 2年1組 単元名「手紙をだそう」   ・授業者:MN先生     ・指導者:上田教育事務所指導主事 村田 弘之先生


●特別活動ー学級指導

○ 平成元年12月22日。6年1組単元名「清掃活動を見直そう」・授業者:UA先生   ・指導者:清水 光明先生 


●家庭科

○ 平成2年2月17日。 5年1組 単元名「気持ちのよいすまい」 
  ・授業者:SA先生 ・指導者:上田教育事務所指導主事 中島 瑞枝先生


●道徳

○ 平成2年1月19日。 4年2組 単元名「信頼、友情」 
  ・授業者:HT先生 ・指導者:元中野市立高社中学校長 竹内 隆夫先生


■平成2年度の教育活動について

 平成2年3月31日で安藤隆一郎校長先生がご退職になり、平成2年度は新しい校長先生を迎えることになりました。KT校長先生は、飯山市の某中学校で教頭をされていた新任の校長先生です。KT先生は同和教育の道を歩んでこられた長野市出身の方でした。
 私が22年3月の下旬に、平成2年度の教育計画や学校要覧、研究紀要等を持って打ち合わせに行きました。約30分くらい校長室で待たされました。KT先生に説明しましたが聞く耳持たずと言う雰囲気でした。約30分位で軽井沢東部小へなんともいいようもない気持ちで帰りました。
 昭和63年度と平成元年度の教育課程改善の方向を無視されました。教育方針のプリントを出され説明されましたが内容が理解できず、職員会は白けた雰囲気でした。

 問題(組合に関すること等も含めて)起きると全て教頭である私の責任にされました。職員の心がバラバラになり教育課程の成果もありませんでした。私にとってもこの1年間は教員生活の中で最悪の1年でした。23年の3月空しい気持ちで軽井沢東部小学校を去りました。今でも鮮明に脳裏に浮かんでくる1年間でした。
 こんな校長でしたが長野市の大規模に異動され退職されました。


 22年度私は中野市立南宮中学校の非常勤講師に依頼され、数学科の初任者の先生と指導教員のお手伝い(授業についての改善点の指導や中学2年と3年の数学の補充)をしております。週2日ですが現場の先生方の苦労を肌で感じています。そんな先生方の姿を見ながら軽井沢東部小の先生方を思い出すと、当時の軽井沢東部小の先生方の9割が2校目と新卒の先生でしたが、どの先生も切磋琢磨して2年間で約10年間教職の道を歩んできたほどの力量を身につけていました。現在は40歳代になり県下各地で活躍しておられます。昭和63年と平成元年は、これまた教員生活で二度と経験したことがない充実した2年間でした。

次回は中野市立中野小学校での歩みを掲載します。