★時に、産婦人科を受診して抗生物質を出され、母乳禁止と言われ、氷などでおっぱいを冷やしながら搾乳するように言われる所もあるようです。このような対処法はもちろん間違った方法ではありませんが、あまりおっぱいに優しい対応策ではない場合もあります。
  乳腺炎の時に出される抗生物質では母乳をお休みする必要はありませんし、飲ませながら治したほうが早く治ります。
 赤ちゃんが乳腺炎のおっぱいを「まずくて飲んでくれない」ということなら搾乳でやり過ごすしかありませんが、赤ちゃんが飲んでくれるようならできるだけまめに飲んでもらって下さいね。
 できるだけママと赤ちゃん、そしておっぱいにやさしい手当てがしてもらえるように出来れば、おっぱいのトラブルに関しては対応の丁寧な助産院や母乳外来のある産婦人科などに相談をされることをお薦めします。





 1.乳腺炎

乳腺炎とは、母乳が出てくる「乳腺」が詰まって炎症が起こる病気です.
乳管の通りが悪くなるために起こるものと、細菌が入って化膿するものがあります。
(うっ滞性,急性など)
多くは,母乳がよく出る(出すぎる)女性にこの症状がみられる.
 
症状
  ・一部が痛む(押さえると痛む)
  ・一部が固くなる、しこりができる
  ・一部に熱を持つ
  ・痛い部分が赤くなっている
  ・赤ちゃんを抱っこすると痛む、歩くと響いて痛む
  ・腕を上げると痛む
  ・寒気がする
  ・熱が出る
  ・搾ると半透明の白い母乳ではなく黄色みがかった母乳が出る
  ・味を確かめると美味しくない(しょっぱいなど)   

乳腺が詰まる原因
   ・疲れ
   ・ストレス
   ・食生活の影響 
   ・冷え

対処法
   ・赤ちゃんに、こまめによく飲んでもらう・・・普段残りやすい部分の母乳が出やすいように
                              フットボール抱きなどで工夫。
   ・母乳を詰まりやすくする食物を摂らない・・・高カロリー、高脂肪食、乳製品などは控え
                               、あっさり和食を心がける
   ・葛根湯を飲む
        葛根湯は、発熱した時には効果がありません。
        炎症が強い場合は、病院で抗生剤を処方してもらうことで早く回復に向かうことがあります。
   ・ごぼう種・・・煎じて飲む。

   ・じゃがいも湿布・里芋シップをする(冷えピたなど),豆腐湿布、キャベツ湿布など
     じゃがいも湿布・・・素晴らしい効果を発揮!!やってみるべし。
     1.
じゃが芋1個皮をむいてすりおろす
      2.酢を1、2滴(無くても大丈夫)たらし、混ぜる
        (酢の入れすぎ注意!匂いに敏感な赤ちゃんの場合酢の匂いを察知して授乳を拒否する事があります)
      3.同量の小麦粉を入れ、量を調節しながら耳たぶぐらいの固さに練る
      4.適当に分け、ガーゼ(キッチンペパーや古着綿のTシャツ)で包み、直径7cm程度に整える
      5.乳輪、乳頭には当てないように患部にはる
      6.残りはタッパに入れて冷蔵庫で保存。乾燥したら3〜4時間で交換。
         ★服などを汚し、シミになりやすいので、注意。
             でも、お洗濯したら綺麗になります

   ・あまり飲んでもらえない場合はまめに手で搾る
   ・おっぱいを温めないためにお風呂には浸からずしばらくの間はシャワーで済ませる
   ・このような手当をして症状が改善されない場合は、、お近くの助産院に相談してケアを受けること。

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