お灸をすえることで、出産時は陣痛が軽くなり、赤ちゃんの出口が完全に開くまでの時間が短縮され、お産が軽減されることから、安産のツボと呼ばれています。
また、“逆子”に対する効果も良く知られています。お灸をすると子宮内の赤ちゃんが活発に動くようになり、赤ちゃんを正常な向きに変えていってくれます。逆子を治すのは6、7、8ヶ月のうちが良いとされますが、それ以降でも妊婦さんのお腹の状態によっては十分可能です。
妊娠中に三陰交にお灸をすえることは妊婦さん自身の為のみではありません。生まれてくる子供にも著しい効果がみられます。例えば、他の子供と比較すると胃腸が丈夫だったり、リズム感が発達すると聞いています。また、ものおぼえも良いいとか・・・。
母体の血液や子宮内の羊水を健康に保つ・・・ツボの位置
足の内踝(内くるぶし)の最も尖ったところから、成人では約7センチ程度上のところにあり、
脛骨(下腿の内側の太い方の骨)の後ろの骨際で押さえると痛むところ。
本人の示指・中指・環指・小指の4本の指を揃えて、内踝の最も尖ったところに
当て4本の指の幅だけ上部になります。
意外にも・・・三陰交の位置を取ってみると違いがありました。
お灸を据え始める時期
お灸をすえる時期は、胎児が動き始めた5ヶ月頃が最適です。
【三陰交】というツボは体に及ぼす影響力が大きいために、あまり妊娠初期の早い時期
か ら刺激を与えると流産する恐れがあります。妊娠初期は【神闕】の温灸のみ
にして、安定期に入ってから始める訳です。
しかし、不思議なことに満5ヶ月目(16週目以降)から
【三陰交】に施灸すると流産の防止に効果がある。
お灸をすえる時の注意事項
お灸はゆったりと落ち着いた気分ですえると、より効果が挙がります。
また、食事と入浴の前後30分間はできるだけ避けましょう。
お灸の数
据え始めた頃は、皮膚の火傷に注意しながら、1個で十分です。
沢山据えればいいわけでも熱いことで効果に差があるわけではありません。
大事なことは、からだがちゃんと感じて教えてくれます。
胎児の成長と共に壮数を増やすことは可能です。臨月の40週目にはかなり多くの数を据えてもいいといわれていますが、皮膚の弱い方は火を使うことなく使用できるお灸をご利用下さい。
また、一般で販売されているものは、「もぐさ」の強さにもランクがあり数を多くすればいいというものではありませんので注意して下さい。
お産当日のお灸の利用方法
いつも通りに据えれる時に据えましょう。
例えば、お産の経過の中で、陣痛が緩やかな時等に据えて三陰交を温めることによって、
お産が進むことがあります。
しかし、極く稀に思惑通りに進まないケースがありますが、お灸のみならずゆっくりお風呂に
つかり足腰を温める、重力を上手に使った散歩、階段上り下りやスクワットも効果的。
でも、疲れてお休みしたい時には、横になって眠りお産に備えることが必要です。
三陰交とは
3つの経絡(太陰脾経、少陰腎経、厥陰肝経)が交わっているツボです。
三陰交=太陰脾経のツボです。
お産の時には陣痛がかるくなったり、お産の進行を助けてくれる安産のつぼです。
また、逆子直しの効果もあるのです。
また、冷えの他、生理痛、更年期障害などにも効果がある女性にとって大切なツボと言えます。