空手道日進ジャーナル



空手道親善武道大会(関大会)
一回戦となって、私の名前が呼ばれた。以外にも不戦勝であった。
へええ相手は棄権したんだ。不戦勝はちょっと拍子抜け、という
気分になる。
「お、出番だ。」
という意気込みが削がれてしまう。
2回戦は茶帯の40代の奴だった。
思いっきりぶん殴ってくるから、かなわんかった。
審判はすぐ、
「止めっ。」
と止めに入るし、仕返しが出来ないじゃないか。
とそう思った。
それでも、こちら側に何やかんやで、得点が入って行った。
実力差がはっきりしていた。
相手は中断をついてくるのだがそれが決まらない。私は自分に
ぶつかってきたその相手に回し蹴りをいれようとしたところ膝蹴り
になってしまった。
再び、
「続けて、始め。」
の合図があり、対面したが、隙があり、上段に刻みを入れる事ができた。
つぎは、また体をぶつけてきたので回し蹴りを装い、膝蹴りを脇
にいれた。審判にばれるかなと思ったが、主審からは死角であり、
見えないだろうと思った。
勝負は続いていた。
相手が突きを入れてくるところ、上段上げ受けで二の腕ごと上に
跳ね上げ、脇に逆突きを思いっきり入れた。そして残心のポウズ
を取ると、審判はポイントをくれた。
次のポイントは、自分でも見事だったと思う。
相手の右逆突きをしてくるところ、手刀外受けで受けると相手は
そのまま回転、背中を見せてしまった。私は上段を次にねらった
ので、それがわかったのだろう、彼は首をすぼめた。後は私の思
いのまま、だった。
以上が、二回戦だった。


三回戦

三回戦はもっと楽だった。というのも三回戦の相手は多少とも
年齢が上で、うまさで上がってきたのだった。
しかし、かれの試合を見ているときから、私は申し訳ないが、
「それほどでもないな,隙だらけだな。」
と考えていた。
彼の逆突きはつかむ事ができたし、
私に拳が当たった場合でも、
「後だしジャン拳だろ、それ。」
と思った。
後悔は、と言えば、彼が右構えに構えを変えた時があった。
あの瞬間は回し蹴りが入れられたんじゃないかな?
とあとで思ったこと。実際には同じ右構えにしてみせて、牽制しただけだった。




準決勝

準決勝は、五分かな。実力的には。しかし、結果は5対1で負け
たけど。
おかしな話、自分では勝とうなんて思ってなかった。
一生懸命やっても、実力は出せない。勝負の流れというか、気配
というか、そういったものを楽しみたいと思っていたし、実際楽
しんでいた。
見ている者はおもしろかったんじゃないかな?
自分でもタイミングよく多彩な技が出せたと思う。
不思議に思うのは1対1のイーブンのとき、よし、もう1ポイント
とポイントを取りに上段突きに行った時、なぜか転んでしまったこと。
そこが私の欠点。頑張ろうとすると、なぜか転んでしまう。不思議。
「あっ。」
と思い、次に一本を取りにくるのがわかってたから、横に転がったが、
時、すでに遅しだった。
転がって立ったが副審が一本の旗を上げるのが見えた。
ま、いつものことですわ。
逆突き、速く威力もあったが、バックステップで逃げられ、
上段逆突き奇麗にヒット。当たってまったぁ、「忠告。」
左上段まわしげり、ブロックされ、右中段前蹴り、あと数センチ届かず、
で終了してしまった。
試合後、柴原さんが来て、
「もっと、中段ねらったらよかったのに・・」
とアドバイスをくれたが、
「一か八かしかなかったんで・・」
以上生意気かもしれませんが,思い出でした。


  • 日進市空手道リスト