デジカメを理解する為の写真用語辞典
エクスポジャ・バリュー(EV=Exposure Value):
レンズのF値(絞り値)とシャッタースピードで決定される値。 F=1、シャッタースピード=1秒のときEV=0と定義する。
シャッタースピードが半分になるとEVは1増加し、ひと絞り開くとEV値も1増加する。 従ってEV値が大きいほど、フイルムにを露光する光が強くなる。 デジカメに於いてもこの値を元にカメラ設計が行われる。
LV値 (Light Value)と同じ値であるが、EVはカメラへの露光値であり、LV光の強さのというニアンスの違いがある。 近年はEV値を使うことが多いようである。

ガイドナンバー(GN=Guide Number):
ストロボの明るさを表す値。 以下の式で定義できる。
  GN=発光距離 X 適正露出の絞り値
      発光距離; ストロボと被写体の距離
発光位置がカメラ位置と同じであれば、発光距離はカメラと被写体の距離となる。
この式を   
  適正露出の絞り値=GN/発光距離
と変換してみると、GNが大きくなれが発光距離も大きく取れる。すなわち、GN=ストロボの発光強度とも解釈できる。

屈折と屈折率(Refraction & Indext of Refraction):
光が密度の違う媒体に進入する時に、媒体界面で光の進行角度が変化する(屈折)。 屈折率と進行角度の関係は n1*sinθ1=n2*sinθ2 で表される(スネルの法則)。 カメラレンズで問題になるのは、この屈折率が光の波長で変化すること。 例えば一般的な光学ガラスBK7の屈折率の対波長に対す変化は下記の通り。
波長(nm) 1014.0 768.2 656.3 587.6 546.1 486.1 435.8 404.7 365.0
屈折率 1.5073 1.5115 1.5143 1.5168 1.5187 1.5224 1.5267 1.5302 1.5363
この波長依存性がレンズの焦点距離の差となって現れ、色収差と呼ばれる。 特に周辺画角における色つきとなる。

2004年11月19日