由美子の祖父 君二郎は、優秀な医者だったが、貧しい人から診療代を受け取らなかった。そのため、貧しい暮らしだったが、でも何とかやっていけていた。君二郎の妻は、君枝を産んで、直ぐに亡くなっていた。父に育てられ、君枝も医者になり、君二郎と診察するようになった。しかし君二郎が重い病になり、高価な薬が必要となった。知り合いの薬屋に頼めば、なんとかしてくれると君枝は言ったが、君二郎は自分のために、薬を貸してくれと君枝が頼みに行く事を許さなかった。木内の身内も冷たかった。津山平史郎が現れた。津山は資産家だった。津山の冷たい態度には、君枝は不安も感じたが、津山に嫁に行った。津山からのお金で、君二郎は少しつづ改善していった。ただ平史郎には、女を虐めて喜ぶ性癖があった。君枝は、夫婦とはそんなものと思い、又平史郎の身体に馴染んでいった。母の身体には、生傷が絶えなかった。そして私が生まれた。私が大きくなるにつれて、平史郎は、私を裸にさせ、見るようになった。そして君枝への暴力も過激になっていった。君二郎は亡くなり、津山からのお金も必要なくなった。平史郎は、あの時に、君枝の首を絞めるようになった。君枝は、平史郎が、風呂場の窓から由美子を裸にて、眺めている所を見た。由美子は18才になっていた。君枝は、東京の医学部に由美子を入学させて、数年後家を出て、君二郎のすんでいた家に戻った。木内の身内は、資産家である津山家との縁が切れる事を恐れて、津山に戻るよう説得したが、君枝は戻らず離婚した。そして身内からの付き合いはなくなった。
母は医者に戻り、地元の病院に勤め、由美子の学費を送っていた。由美子も医学部を卒業して医師になり、母と一緒に、診察できると喜んでいた。研修医として大学病院に勤めていたが、ある日、母が死んだとの知らせが届いた。急いで萩の家に帰ると、診察時間になってもこない君枝をゆみこ病院の関係者が訪問して、死んでいる君枝を見付けた。母が死んでも、津山も木内の身内は、葬式にも来なかった。医者のくせに、母の病気も分からないのかとの陰口もきかれた。由美子は、東京に戻り、研修医として暮らした。漸く研修も終わり、ある病院に勤めた。黒岩は、その病院で外科医をしていた。由美子は、父の平史郎を憎んでいた。黒岩は、底冷えのする目をしていて、由美子は父と同じ目だと嫌っていた。黒岩は、それに10才以上年の離れていたし、結婚もしていた。しかし由美子は、いつしか黒岩に抱かれていた。
黒岩は、女を虐めて喜ぶ性癖があった。由美子は、黒岩の命ずるままに動くようになり、黒岩に殴られたり、叩かれて感じるようになっていった。由美子はアナルも拡張され、アナルも感じるようになった。恥部の毛は剃られていたし、黒岩から呼び出しがかかると、バンティとブラジャーを取って、待ち合わせの場所に急ぐようになった。乳首も見えるシャツを着て、夜の公園で黒岩に恥部を見せて、興奮していた。乳首に針を刺されたり、恥部をつきだして、笑ったりしていた。黒岩はデジタルカメラに撮り、カラープリンターで拡大して、由美子に見せて、お前は変態だとあざ笑れたりした。そんな事にも由美子は感じていた。由美子は黒岩に溺れていった。黒岩はそんな由美子の痴態をカメラに取った。由美子は喜んで応じていた。そんな熱狂の日が3年続いた。夜の公園で、恥部を丸出しにしてオナニーする事を命じられ、由美子は、喜んで応じていた。黒岩はカメラを取っていた。その公園には、浮浪者がいて、そんな光景を見ていた。 公園の近くでパトカーのサイレンがした。黒岩は由美子を放り出して姿を消した。由美子は感じて逝っていたので、公園のベンチで恥部むき出しで由美子は放心して座っていた。由美子には、サイレンは聞こえなかった。パトカーは由美子に気付かず通りすぎた、その浮浪者が由美子に近づき、言った。「馬鹿な真似をしてはしてはいけない。自分に大切に。」と言って去った。去っていく横側が公園の街灯が照らした。君二郎に良く似ていた。由美子は、突然恥ずかしくなった。スカートをおろして、家路を急いだ。その日黒岩から何の連絡もなかった。翌日病院で、昨日は大丈夫だったのと黒岩が聞いた。父への嫌悪感が復活した。この男も父と同じなのだ。それでも数回黒岩にホテルに呼ばれ、腹部や乳房を殴れて感じ、うずくまっている所を、後から貫かれ、逝ってしまった。顔に黒岩の精液をかけられ、又カメラに取られ、顔を足で踏みつけられ、足についた精液を舐めていた。放心している由美子に、黒岩は言った。「お前は俺の単なる玩具。変態女。」と言ってホテルを去っていった。由美子はしはらくして顔を洗い、服を着て、ホテルの勘定をして、家路を急いだ。家と言っても小さなアパートであるが。黒岩は、ホテルの勘定はせず、由美子がしていた。二人の食事も由美子が支払った。家に帰る時には、由美子は、もうこんな生活は止めようと思っていたが、呼び出しがあると応じていた。例の公園を通り過ぎると、あの浮浪者が由美子に近づき、「自分を大切に」と言って、去っていった。口の端に黒岩の精液がついていた。由美子は、お祖父さんが2回忠告してくれた。もうないのだと思った。次回黒岩から呼び出しがあった時、もう貴方とは終わった。さようならと言ってさった。何回も呼び出しを受けたが、いかなかった。数日後、黒岩から、由美子の痴態を写した写真を送ってきた。お前はおれから離れられない。お前は俺の玩具にすぎない。逃げれば、お前の写真はネットでも、近所でも晒してやると書かれていた。由美子は、あの男はやるだろう。私の一生は終わった。と思った。しかし黒岩の呼び出しには応じなかった。ある日、病院で黒岩は由美子に近づけ、言った。「俺は本当にやるぞ。お前は生きていけなくなるぞ。」と言った。由美子は言った。「どうぞ、ご勝手に」。
翌日、由美子は、病院に辞表を出して、アパートからもいなくなった。数週間後、由美子は別の病院で働き始めた。ウィークリーアパートに住んでいた。数ヶ月後、新しいアパートを借りた。表札は津山となっていた。由美子は28才になっていたが、今後の人生には何の望みもなかった。黒岩と別れて半年が過ぎようとしていた。時々、男を欲しがる自分の身体が恨めしかった。
治部洋次郎は、大学に通うようになり、姉と良く似た人に憧れを持った。関山病院に勤めていた。その病院に患者として通院した。色々と聞いてみると、その人は、姉と同じ医師でしかも9つ年上で、木内由美子と言った。ただ年も離れているし、単に憧れのまま終わる筈だった。冷静に見れば、そんなに似ていなかった。どちらも西洋人形のように美しく、綺麗だったが、由美子には苦悩と諦めがあった。ただ洋次郎には表面的しか分からなかった。由美子はもう駄目だと思っていた。あの男なら、本当に話すだろう。それに今の私は誰も愛せないし、誰も愛してはくれない。もし愛してくれても、過去が知られれば、それで駄目になるだろう。一生 一人で暮らしていくのだと思っていた。
ただ4年間、男にいいように扱われてきた身体をもてあましていた。病院の勤務が終わると、酒を飲むようになった。一人で飲んでいると惨めな気持ちになり、時々は酒場の喧噪が恋しくなって、酒場でも飲むようになった。一人の少年とも言える青年が、私を見ている。人恋しい由美子は、その日、話をしてしまった。まだ19才と言った。由美子「貴方から見れば、私はおばさんでしょ。何でみてたの。」、洋次郎「そんな、綺麗な西洋人形のような人と思っていました。」、由美子「そう、どぶに落ちた西洋人形かも。」由美子はなげやりになった。身体は男を欲しがっていた。由美子「こんな人形でもよかったら、抱いてみる。」洋次郎「そんな。」由美子「どぶに落ちている人形だからね。誰も拾ってくれないわよ。貴方は早く帰りなさい。」、由美子は帰ろうとしたが、大分飲んでいたので、ついふらついた。思わず洋次郎は手を出していた。
洋次郎は、由美子につれられて、ホテルに入り、由美子は洋次郎に抱きついた。洋次郎は、由美子の香りと身体の温もりに圧倒された。盗み見た姉の姿と似ていた。思わず由美子の身体を強く抱いた。由美子は、洋次郎の前に裸になった。抱いてお願いと言った。洋次郎は由美子の中に入って、すぐに出してしまった。洋次郎ははじめてだった。由美子は、「君、はじめてなの」と言って、洋次郎のものを舐めてきれいにした。そうすると、洋次郎のものはまた大きくなった。由美子は、洋次郎を中に入れ、上で腰を動かしていた。まだ出しちゃ駄目よといわれ、洋次郎は我慢していた。自分で乳房を揉みながら、腰を動かしている由美子を見ていると又出そうになり、「僕、もう」と言った。由美子は腰を深く落として、締め付けていた。洋次郎は、又出していた。由美子はまだ不満足だったが、久しぶりの男であった。あの男と別れて半年ぶりの男であった。由美子は、洋次郎の名前は知らなかった。
洋次郎は病院の終わる頃、また病院の近くで、由美子が出てくるのを待っていた。由美子が出てくると洋次郎は走っていった。由美子は、「この間の」といいかけて、「又抱いてくれるの」といって、今度は、由美子の部屋に連れて行った。由美子はいった。「私はこれでも医者だから、病気はないよ。それは安心して。結婚してくれとも言わない。」と言って洋次郎に接吻した。洋次郎は、この間の失敗から、遊んでいる友人たちに聞いて、少し勉強していた。接吻しながら、由美子の乳房を揉んでいた。由美子は少し勉強したのね。少し待って服を脱ぐからといって、裸になった。あの男に剃られた恥部は、また毛が生えだしていたがまだ薄かった。由美子は洋次郎のものを舐めだしていたが、舐める前から大きくなっていた。もう大きいのね。今度は我慢してねと言いながら、洋次郎を中に入れた。そして自分で腰を使って動かした。今度は洋次郎も我慢した。そして由美子の動きに合わせて、自分も動いた。由美子の動きが激しくなったが、洋次郎も激しく動いていた。洋次郎は父と母も見ていた。由美子は、突然の事に激しく感じて逝ってしまい、洋次郎の上に倒れた。洋次郎は抱きしめて、接吻した。暫くして、由美子は言った。「君、2回目なのに凄い。ここも大きいし。 私は大体の時間はこの部屋に戻っているの、時々、来て抱いてくれない。」洋次郎は、時々では頻繁に行くようになった。由美子もいけないと思いながら、身体の火が消せないでいた。関係は3カ月続いた。ついに、あの男がかぎつけ、洋次郎に、由美子の過去を言い、痴態の写真を話した。洋次郎は黙って聞いていたが、由美子の部屋に行くのは止めなかった。
由美子はまだあの男が喋った事は知らなかった。しかし病院まで来て、あの若造にいってやった。写真もみせたと由美子に言った。由美子は、これであの青年も来なくなると思いながら、部屋に帰った。洋次郎は前で待っていた。由美子は、洋次郎を部屋に入れ、あの男から話を聞き、私の写真を見たでしょう。私はそんな女なの。もう来ちゃ駄目といった。洋次郎は、「自分はまだ学生です。だから貴方を養う事は出来ません。学校止めて私も働きますから、結婚してください。」と言った。「君本気なの。私みたいな女と一緒になりたいなんて。」洋次郎「勿論、本気です。父と母に会ってください。」由美子「あの男は、どこにでも現れて、私の事を言い、写真を配るよ。それでもいいの。」洋次郎「そんな事、気にしません、両親も気にする人ではありません。」由美子「まだ君の名前、聞いてなかった。」洋次郎「治部洋次郎 19才です。」由美子「私、28よ。それにこんな女よ。お父さんは何してる人なの。」洋次郎「父は医師です。」由美子「ひょっとして、治部病院の治部洋介先生なの。」洋次郎「父をご存じですか。」由美子「お母さんは治部純子さんなの?」洋次郎「母もご存じですか」由美子「洋次郎さん 気持ちはとても嬉しい。しかし私は貴方に釣り合う女ではない。お帰りください。」といって洋次郎を部屋から出して、部屋の中で座っていた。
洋次郎は、家に帰ると、母の純子が珍しく帰宅していた。今日は、父ももうすぐ帰ってくるだろう。父と母は、連絡を取って帰ってくるのだ。純子の部屋に行き、純子に結婚したい人がいるが断られたと言って、すべてを話した。話している内に、洋介も帰宅して、一部は繰り返して、話をした。洋介も純子も黙っていた。
純子「お前、本当に結婚したいの?学校止めても働く気があるの?」洋次郎が純子を連れて、由美子の部屋を訪問すると、部屋は、鍵がかかって居らず、由美子は一人で酒を飲んでいた。純子は部屋に入り、「私が治部純子です。洋次郎との事でお話したいので、やってきました。入りますよ。」由美子は酔いが吹っ飛んだ。由美子は言った。
由美子「洋次郎さんから話を聞いてもらったと思う、私はとても洋次郎さんと釣り合う人間ではない。」
純子「釣り合うとか釣り合わないの問題ではないと思います。洋次郎は由美子さんが好きといってます。由美子さんは洋次郎が好きではないのですか?」
由美子「好きですが、しかし」
純子「由美子さん、遅くなったが、これから私たちの家にきてもらえませんか、主人の洋介も会いたいでしょう。」
夜になったが、洋介、純子と洋次郎、由美子は話していた。
洋介「その男の名前をお聞きしました。その病院長も知ってる。相談しますから安心してください。」
純子「由美子さん、過去はいい。貴方の現在の気持ちは、洋次郎を好きと言ってくれますか?」
由美子「でも、」
洋介「好きですか、まだ幼いけど、洋次郎は純粋な男です。」
由美子「好きです。がしかし、」
洋介と純子は、話をした。そして洋次郎に言った。
洋介「学校を止めて、働いても由美子さんと結婚したいのは本気か?」
洋次郎「はい」
純子「由美子さん、洋次郎は幼いけど純粋な子です。一緒に歩いてくれますか?」
由美子「私ではとても」
純子「洋次郎では駄目なんですか?」
由美子「私でもいいですか?」
純子「洋次郎と貴方の意志でしょう。他は関係ありません。洋介さん、それでいいですね。」
洋介「勿論です。」
純子「洋次郎、学校には、休学届けを出して来なさい。私が働く所を探す。1年間働いてみなさい。由美子さん、一緒に歩いてやってください。ところで由美子さんのご両親は」
由美子「実は父も母も亡くなっています。遠縁がいてますが、ほとんど行き来はありません。」
純子「由美子さん、今夜は、ここで泊まってください。」
黒岩は、病院長によばれ、それとなく言われた。男は震え上がった。自分の身に降りかかる事は避けたかった。由美子とは単なる同僚で、そんな事は言ったのは、自分ではないと言い張った。病院長は、「そうでしょう。そんな事をすれば犯罪だ。自分で自分の首を絞めるような事を貴方はしないですよね。」と冷たく言った。
由美子は、洋次郎が懇願し、洋介の家にいる事になった。そんな時に、妙子が帰ってきた。
妙子「洋次郎もやるもんだ。」
純子「1回やり損なった。」
妙子「私と同じ年なんでしょう。まだ木内由美子で通しているね。」
純子「それが由美子さん、自分の身内の事になると口重いし、結婚急がないしね。心配になって私も調べているの。私も、洋次郎がしっかり決まらないとね。お父さんは、学生結婚でもいいじゃないかともいうんだけど。」
妙子「でも休学届けは、出したのでしょう。で今何してるの。」
純子「安倍紡績の現場で働いて貰っているの。」
妙子「お母さん、策士ね。」
純子「策士とは何よ。本当に現場で働いているのよ。あの子必死で働いているわ。純粋なのよね。由美子さんとは熱々よ。」
妙子「それは私には目に毒ね。」
洋介「脅していた男、あれは情けない男だった。病院長は解雇したいようだったが、取りあえず、止めてくれた。由美子は、若いが優秀な内科医で、突然辞表だして、消えてしまったそうだ。」
純子「由美子さん、父母も死んだと言ってたけど、何か嘘みたいだから、調べた。萩の資産家の娘で、お母さんが離縁されて、由美子さんも一緒に出たの。お父さんは、生きているけど、由美子さんが18才から会ってないの。それで木内は、お母さんの旧姓なの。ただ木内は医者が多くて、お父さんの姓は津山なの。製薬会社の支店が近いので、萩の事はよく分かるの。木内は結構縁者多いけど、由美子さんが医者になって、直ぐにお母さんが亡くなり、何かつらい事があり、一人で上京してきたというわけなの。由美子さんが身内の事を話したがらず、結婚急がないのは、そうした事が明るみにでるからなの。」
洋介「萩だったのか、萩の木内か。」
純子「何か」
洋介「いや一寸どこかで見た事があるような気がして。」
洋介と純子は、由美子を呼んで、話していた。
純子「由美子さん、失礼だが貴方の身元は調べた。父母は死んだという貴方の気持ちは分かるし、萩を出てきた時は、よくよくの事情があったもよく分かる。しかしお父さんは、健在ですよ。それに貴方の縁者は多い。」
洋介「貴方のお母さんのお名前は、」
由美子「君枝です。」
洋介「母方のお祖父さんの名前は」
由美子「君二郎です」
洋介「木内君二郎さんのお孫さんか、たしか娘さんも医者になったと、君枝さんも医者だったのでないですか。」
由美子「そうです。だからそれで私も医者になったのです。木内との縁も母が死んできれました。津山との縁は、父が母と子どもの私を追い出した時に切れてます。」
純子「君二郎という方は有名なの。」
洋介「父が医学部の助教授していた時の学生で優秀な人だった。父は大学に残って欲しかったが、地域医療を志して、萩に帰った。父とは色々と手紙やメールのやり取りをしていた。母が亡くなったから、少しずつ、書類整理していて、見ていた。」
由美子「私は、やっぱり洋次郎さんとは一緒になれないと思います。一緒になれば、治部に迷惑がかかります。でも今の私には、洋次郎さんが必要です。洋次郎さんに抱かれる度に、少しずつ心と身体が洗われていくんです。洋次郎さんが学生の間だけで良いんです。洋次郎さんが必要な時だけでもいいんです。私の心と身体に洋次郎さんの思い出を残して欲しい。それで私は、生きていけると思うのです。」
純子純子「どういう事なの?」
洋介「事情を話して下さい。」
由美子は、事情を説明し始めた。私は平史郎を憎みながらも、あの男に惹かれて、喜んで売春婦のような事もしたし、殴られながら、感じてもいた。ようやく別れようと決心して離れた。 私には、平史郎の血が流れている。そしてお金だけで、態度が変わる木内の血も流れている。虐められて喜ぶ性癖もある。平史郎や木内の一族は、治部の家に私が嫁いだと知ったら、すり依って、みんなに迷惑を掛ける。私は、洋次郎さんの一時的な女にしかなれない。ただ洋次郎さんの慰みものでいい。私にもそんな思い出が欲しい。
妙子と宏が、いつの間にか来て、聞いていた。
妙子「お母さん、なんとかならないの?」
純子「由美子さん、津山と木内からの縁を切って、洋次郎とやり直す気になれない。」
宏「なんとかなると思いますよ。竹内の父と話してみます。由美子さん、名前を変えたり、どこかに養女に行ってもいいですね。」
洋介「ただ津山さんとの血は切れない。それは忘れてはいけないよ。我々に任せてください。洋次郎は、純粋な心だけは、持っている。貴方が洋次郎から去れば、洋次郎の心に穴が空き、洋次郎には何も残らなくなる。洋次郎には、何も話す必要はない。ただ貴方は洋次郎の側にいて、支えてやって欲しい。」
純子「私も、この妙子も、やるだの舐めるとか、いつも言ってる女ですよ。女はそんなものですよ。それに貴方もあの男から、自分で離れる決意をして、去った。貴方のお母さんも最後には、離れた。今の貴方は、過去の貴方ではない。過去に縛られてはいけない。暫くこの家にいて、洋次郎と暮らしてください。女は、男で変わるのですよ。」
洋介「男も女で変わるけど。」
宏「そうですよ。洋次郎くん、元気一杯で頑張ってますよ。」
良文と宏が話し合い、弁護士も呼び、純子は、由美子を自治省の警察畑で働いていた富山という人が退官した時に、頼んで養女にしてもらった。そして富山は安倍紡績の総務関係の役員とした。名前も真弓として改名させていた。由美子は、関山病院を由美子として辞職した。そして富山真弓として、治部医院で働いた。
洋次郎は、学校を退学して安倍紡績で働き始めた。洋介は、学生結婚でもいいと言ったが、洋次郎は働きたいと言った。妙子は、男の子を出産し、宏一と名付けられた。そして富山真弓と治部洋次郎は、敢えて盛大な結婚式をした。富山の友人として自治省や警察の高官も呼んだ、純子は各方面からの客を招いた。洋介の家に、離れを作り、そこに真弓と洋次郎は住む事になった。
由美子は、関山病院を退職してから、忙しかった。住所は、純子が指定する場所に変更しいった。数回変更させられた。そして養子縁組及び改名の手続きを何度か取った。養子縁組先には、年齢の近い別の由美子がいた事もあった。そして又別の名前になり、そしてその名前も次の養女先にいて、改名した。養女になる度に本籍も変えた。複雑な手続きに忙殺された。実際に住むのは洋次郎の部屋なのに。お義母さんは可愛い人形見たいな顔してるのに、凄い人だ。住所変更は何度したか判らない。本籍も何回も動かした。津山由美子も木内由美子も消えてしまった。話さなくてもいいと言ってくれたが、洋次郎にすべて話した。私は変態で、しかも変態の父の血が流れている。洋次郎の命令なら、どんな恥ずかしい事でもするし、殴られても、蹴られても感じている変態だと言った。洋次郎は、「じゃ命令します。私の前では笑顔でいて下さい。」と言った。由美子は泣いてしまった。洋次郎は、どんな事でもすると言ったのに、といいながら抱いてくれた。ほとんど毎日、洋次郎は抱いてくれた。洋次郎の精液は奥に入らないようにする自分がいた。私の血を入れてはいけないのだと思っていた。洋次郎は悲しそうな顔を一瞬した。知ってるのだ。ひっそりとした結婚式にしてくれると思ったのに、政財界の有力者が参列する披露宴になった。家は洋介の綺麗な庭の一部を潰して、離れを建ててくれた。洋次郎は義親の富山の家にも、私をつれて挨拶を欠かさなかった。そして萩に行って、祖父母や母の墓に報告に行こうと行ってくれた。私は躊躇したが、行った。念のため髪型は変えた。祖父母や母の墓に報告した。誰も気付かなかった。萩の宿で、鏡を見た。別人のような私が微笑んでいた。私は、洋次郎で変わっていた。萩の宿で、洋次郎の精液は、私の子宮に当たる気がした。避けようとする腰は動かず、むしろ当てるように腰が動いていた。身体は洋次郎の子を欲しがっていた。そして朝の光の中で、もう一度洋次郎は、私の中に出してくれた。私の身体は洋次郎の精液を奥に入れるように、腰が膣が動いていた。洋次郎に頼んで、洋次郎のものを綺麗にした。私には、洋次郎の精液は、宝物だ、一滴残さず飲んだ。又大きくなった。洋次郎にお願いして、乳首や乳房に洋次郎の歯の後が残るように噛んで貰った。洋次郎の精液が今度も子宮に当たる気がした。洋次郎は私の唇に接吻して、綺麗だと言ってくれた。その声が遠くなった。暫くすると由美子は意識が戻った。洋次郎は私の乳房の中で微睡んでいた。私の身体はまだ洋次郎を欲しがったが、今度は由美子の意識が抑えた。「淫乱な由美子の身体よ、昨晩から何度して貰ったの、いくら若くても洋次郎さんを大切にしなくては、少しは遠慮しなさい。」
洋次郎に接吻して「洋次郎さん、もう起きましょう」と言った。洋次郎は、由美子の乳房に接吻して、「そうしましょう」と言った。由美子は言った。「ご免なさい。少しだけお掃除」といって、洋次郎のものを綺麗にした。洋次郎のものは少し大きくなった。洋次郎「今晩ゆっくりと又しましょう。由美子さん」、「由美子は死にました。どぶの中で、溺れて。今は真弓です。」、洋次郎「そうでしたね。」
宿では、精算して出た。洋次郎は「お若い奥様で、いいご夫婦ですね。」と言われた。洋次郎はありがとうと言って出た。
純子の父である市橋一平と母であり、安倍製薬、安倍紡績、安倍商会の会長でもある市橋恵子は、話していた。
一平「純子の所もすべて片づいたね。」
恵子「一平さんだけにいっとくけど、真弓さんは改名した名前だよ。鉄一が聞いてきたけど知らないと言っておいた。あの馬鹿この頃財界人ぶって、お父さんやお母さんが知ったら、泣くだろう。知ってるのは純子の一家と富山さんと竹内さんも絡んでいると思うけど。洋次郎の兄である洋一も少しだけ知ってる程度、純子の顔が怖くて聞けなかった。純子は、家ではやる事しか頭にない馬鹿女の顔が多いけど、突然真剣な表情になるから、身内は直ぐ分かる。洋介さんの兄弟の功一さんやみどりさんも知らない。内緒だよ、色々訳があるみたい。」
一平「そうだろうな。なんとなくおかしいと思ったけど。」
恵子「私ね、うちの顧問弁護士の腕みたくて、密かに調べさした。その結果はどう思う。」
一平「そんな聞き方やめてくれる。改名は分かったの。」
恵子「改名してる可能性はあるが、なぜかガードが、かかっている。ただ断言できないし、私がしてもこれほどの事はできない。他にも調べている人もいるようだが無理だろう。」
一平「他の人?」
恵子「顧問弁護士がいないと難しい。鉄一か功一さんでしょうが、功一さんと珠代さんは、良かったねと喜んでいた。そんな人たちではない。すると鉄一。鉄一、この頃顔が悪くなったし、根性も悪い。いつか意見してやろうと思っているけど。すっかり馬鹿になった。話を戻すとね、これほど徹底してやるには、恐らく相当の弁護士が絡んでいる。とすると竹内さん関係かなと思う。」
一平「それとあの人事、なぜ紡績会社に元自治官僚かなとは思っていた。しかも警察畑。」
恵子「なぜ元自治官僚なのかは、分からないが、何か脅された時の対応かも知れない。ただ警察畑の人だから口堅いし、紡績会社で地位を与えているからね。純子もやる時は徹底的にやるから。ただ真弓さんは、洋次郎にとって大切な人だから、真弓さんの事で何か噂でたら教えてねといって、私には以前の名前も教えてくれた。ただこれは、法律家、富山さんも含めて、毒気のある人、純子と妙子、その影響下にある洋介さんと宏さんと本人たち位でしょう。やり方は純子が考えた。恐らく改名や養女も数回以上やっているのかもしれない。純子は、一平さんには教えてもいいといったけど、聞きたい。」
一平「私は真弓さんでいいよ。そんな事聞いたら喋ると大変。改名自体も聞かなかった事にするよ。でも凄い内科医だよ。妙子とは違う意味で、あの年で凄い安定感。何才から内科医してたかと思うよ。」
恵子「何かある毎に、あいつは、焼け太りしているよ。真弓さんを洋介さんの病院に入れて、妙子と病院の両輪にし、洋次郎を安倍紡績を入れて、現場から修業させて、洋一はこれからの分野を研究させている。しかも宏さんに銀行やらせて経済見通しや経済動向を研究させている。自分は商会と紡績を監視しながら、任せる時には、人に任せて、全体を見てるよ。しかもこんなに忙しいのに、休暇取って、朝から洋介さんとやっているの。女は40からだとほざいているよ。私も、もっとやれば良かった。」
一平「治部病院は、内科も外科も若い看板が揃って、うまくいってる。真弓さんは色々あったようだけど、いい内科医だけよ。若いけど、もうベテラン以上だ。妙子の神の手は、益々冴えているし、洋介さんも真弓さんが頑張っているから時間も取れるしね。純子も、洋介さん誘いやすい、あいつ、考えている。」
真弓は、洋次郎に抱かれて、洋次郎のものが身体に入れると、真弓の身体は喜んで、洋次郎の精液を奥へ飲み込もうとしていた。ただ真弓は、洋次郎にもっと虐めて欲しかった。叩いたり、蹴られたり、髪の毛を掴んで、乱暴に扱って欲しかった。でもいくら頼んでも洋次郎はやってくれない。真弓は、洋次郎に言った。
真弓「洋次郎さん、私の中にまだ変態の由美子がいるの。一緒に、変態の由美子を追い出してくれない。」洋次郎「どうすれば、いいのでしょう。」
真弓「私の乳房とかお尻を打って、洋次郎さんの手の形を付けて欲しい。由美子は出ていけと言って。そして乳房や乳首に洋次郎さんの歯形をつけて。そうすれば、変態の由美子は出ていくと思うの。」真弓は、時折洋次郎に言った。
真弓「又由美子が出てきた。お願い。」真弓は色々と考えて、洋次郎に乱暴に扱って貰う事を考えていた。それは洋次郎と真弓の身体が解決してくれた。真弓の身体の中に、洋次郎の子ができた。
洋次郎は、真弓が妊娠したと聞くと、真弓をそっと抱くだけになった。真弓は言った。「私も医者なの、大丈夫。ただ私が上で動くから。それとお願い。真弓さんではなく、真弓と言って欲しい。そして命令口調で。私の中から、由美子が出てこないように。」
お腹の中の子どもは、真弓を虐めてくれた。つわりも酷かったし、お腹の中で蹴った。そして男の子が産まれた。真弓は怖くも嬉しくもあった。淫乱で変態の血を恐れていたが、洋次郎の子も欲しかった。洋介は、次平と名付けた。真弓も次平の名前は知っていた。「お祖父さんの先生で、伝説の医師だ。そんな人になるだろうか。」次平は元気な赤ちゃんで、真弓の乳首を噛んだりして、虐めてくれた。そして真弓は続けて、妊娠し、3人の母になった。真弓の中の由美子は、影を潜めた。洋次郎は真弓と呼び捨てにするようになり、真弓は、洋次郎の精を身体に、そして口に貰っていた。若く綺麗になり、洋次郎の年上とは誰にも見られなくなった。二番目の子どもは女の子で、慶子と名付けられた。真弓は不安な気もしたが、続けて妊娠して、真弓は忙しくなった。三番目の子も男の子で、洋之助と名付けられた。義夫の洋介は家にいる事が多くなり、三人の孫といる事が増えていった。
真弓は、子どもが出来て、出産休暇は二ヶ月とった。義父は小児科でも看護婦経験のある谷口さんを雇ってくれた。夜は、まだ乳児や幼い子どもと格闘した。三人の子は元気な子で真弓の乳首を噛んだし、夜泣く事もあった。優しい洋次郎が代わりに子どもをあやしてくれる事もあった。子どもが泣かない時には、真弓は洋次郎を中に入れ、鳴き声を出していた。そして洋次郎に乳首を噛んで貰った。ふらふらとなる事もあった。ただ義父の洋介は、院長で、貴方の為ではない、患者のためといって、時々仮眠を取るようにしてくれていた。死んだように眠った。真弓は32才になり、子どもも落ち着いてきた。身体の中の由美子が出てくるような気がした。洋次郎にお守りを頼んだ。洋次郎は真弓の身体にお守りを付けてくれた。真弓は、自分の乳房のお守りをみて、お尻の痛みをこころよく感じて眠っいていた。真弓はお守りが少ないように思った。私の中の由美子は、どうしようない変態なのだ。しかし洋次郎は私を鞭で叩いたり、縄で縛ったり、髪の毛を掴んで、引き吊り回す人ではない。やはり変態は普通の生活をしてはいけないのだと思ったりした。洋次郎に泣きながら訴えた。私は、私の中の由美子が怖い。私をどぶに戻そうとしている。洋次郎のお守りをもう一つ欲しい。洋次郎は言った。貴方は変態ではない。私が守ってあげる。
真弓は洋次郎のものを夢中で舐め、しゃぶった。そして何度も喉の奥に入れた。息が出来ないほど、長く。そして洋次郎にお尻にお守りを何度もお願いした。お尻があつい。そして乳房にも何度も手の形を付けてくれ、そして、真弓の中に入ってくれた。真弓の腰は動いていた。そして洋次郎の動いた。真弓の意識が薄くなってきた。真弓の尖った乳首に激痛が走った。真弓はあえぎながら、もっと強く乳首がとれるほど、と言いながら真弓は逝った。暫くして意識が戻った真弓は、洋次郎のものを舐めて綺麗にした。再びしゃぶり、喉の奥に洋次郎を入れた。真弓は涎を出しながら。もう一度綺麗にした。今度は真弓が自分で入れ、真弓の腰は動き出していた。洋次郎も何度も動いた。洋次郎は少し休んでは、真弓の乳房を揉んでいた。乳首が乳房が感じている。真弓は腰を動かしている事も分からなくなっていた。又洋次郎が激しく動き出した。真弓の腰がお腹が細かく痙攣してきた。膣も感じて動いていた。真弓の身体全部が感じていた。洋次郎が腰を大きく突き上げてきた。真弓の腰は深く沈み、真弓の中に熱いものがものが流れて、真弓は膣が熱く、溶けていく感じで、意識が消えていった。真弓は洋次郎の上に倒れた。暫くして意識が戻った真弓の目に、洋次郎の顔が入った。他の景色は見えなくなっていた。洋次郎は言った。「真弓は、私の宝物、私の女神、誰にも渡さない。」と強く抱いてくれた。真弓は涙と涎が出ているのも分からず、洋次郎にしがみついていた。真弓は胸の中が熱くなっていた。こんな私が愛されているのだ。抱かれるだけで感じる。蹴られても叩かれてもいないのに。
暫く幸福感に浸って、抱かれていた。そうだ、私のご褒美だと思い、洋次郎のものを大切に舐めた。これが私のお守りなのだ、洋次郎のものを舐めながら、口の中を飲み込んだ。また舐める。なぜこんなに美味しいのだろう。ずっとこのままと思い舐めていた。先端も優しく接吻した。ありがとう、私の宝物。真弓の宝物はまた大きいなっていた。真弓は嬉しくなり何度も舐め、顔に頬ずりもした。又洋次郎は真弓の中に入った、真弓は足を広げ、洋次郎に持って貰えるようにした。洋次郎は足をもって、深くついてくれた。真弓はそれだけで逝ってしまいそうだった。真弓の腰は真弓の意識とは別に動いていた。意識は薄らいでいるのに、腰が膣が動いている。洋次郎は時々休みながら、動いていた。真弓の身体も突かれるたびに、もっと深くと求めていた。そのたびに快感がましている。真弓の身体の中に、快感が満ちてくる。わけが分からなくなっていたが、腰が膣がもっともっとと言っていた。真弓の意識はほとんどうすく、白い霧が頭の中に広がっていった。洋次郎は尚も動いていた。激しく動いていた。白い霧が濃くなっていった。そして洋次郎が深く入ってきた。真弓の頭は真っ白になり、真弓は自分でも分からない言葉を出していた。その時、真弓の中に熱湯が入ったような気がした。身体が燃えていると思いながら意識がなくなつていた。暫くすると意識の戻った真弓の上に洋次郎がいた。洋次郎の身体の温もりが鼓動が、真弓に伝わってきた。真弓は涙が出ていた。そして洋次郎を抱いていた。真弓は、自分の身体に言った。「これだけして貰ったのよ。ありがとうと言いなさい。」洋次郎の目が開いた。「私の真弓、愛してるよ。」と言ってまた眠った。私の大切な洋次郎さんに風邪を引かせては。洋次郎を起こさないように、掛け布団を洋次郎をかけて、横に潜り込んで、洋次郎の身体の温もりを感じた。幸せを身体の中に満ちていくにつれて、眠りに落ちた。翌日真弓が目をさますと洋次郎に抱かれていた。洋次郎さん、朝よ。昨日はありがとう。といって洋次郎に接吻した。洋次郎は真弓に言った。私は真弓さんを離さないといって強く抱いた。真弓はそれだけで感じていた。暫く抱かれていた。お願い、洋次郎さん私を見て、この身体は洋次郎さんのものよと言って、朝の光の中に裸で立ち上がっていた。洋次郎のものは大きくなっていた。私の身体も真弓さんが欲しいと言っている。真弓は夢中で、洋次郎のものを舐めた。綺麗にして、自分の中に入れて、腰を動かしていた。そして洋次郎が何回か動くと、真弓の腰は深く沈んで洋次郎の精液を欲しいといった。洋次郎の身体はあげると言って。大きくつきあげた。真弓は洋次郎の上に倒れようととした時に、洋次郎は真弓の乳房を歯形を付けるほど噛んだ。真弓は声を上げて逝っていた。身体の中に洋次郎の精液を感じていた。暫くして意識が戻った時に、洋之助が忘れないでと鳴き声をあげた。真弓は母に、洋次郎は父に戻った。真弓は、子どもたちの顔見て、微笑んだ。この子たちには、私は母なのだ。子ども達は忘れないでよと言って微笑んでいるように見えた。真弓は谷口さんを子どもたちをあやしながなら待った。洋次郎は、会社へ行っていた。
真弓は、自分の中の由美子に怯えなくなった。私には洋次郎さんがいて、守ってくれている。そして私は、三人の母なのだ。私が守らないといけないのだ。怯えていることは許されないのだ。
真弓は、それでも自分の中の由美子を、感じる事はあったが、洋次郎が守ってくれた。洋次郎は、そんな時は、激しく真弓を求めてくれた。真弓の中に洋次郎が入ってくるだけで、真弓は感じるようになつていた。真弓の中の洋次郎が出してくれるまで、何度も逝った。真弓に、洋次郎が自分の中に、熱湯を入れて、腰から、恥部がから溶けていくような感覚を感じて、意識が薄れていった。洋次郎は、もう一度真弓を求めてくれた。真弓は身体全部が感じていた。腰は別の生き物のように、洋次郎に中に入れて、お願いするように、洋次郎に押しつけるように動いた、膣も早く早くと言って、洋次郎にしがみつき、洋次郎の精液を求めていくようになった。洋次郎は膣の中を火を投げ込み、膣から腰から、燃えていく中で、白い霧の中で、意識が消えていくのであった。その度に真弓は再生していった。次第に由美子は本当に消えていった。
慶子は大きくなり、自分に似てきた。そして慶子は利発で綺麗な少女になって、みんなに愛されていた。慶子が男の子を見る目に、真弓は、由美子を感じるようになった。慶子は、15才になっていた。慶子は、真弓を尊敬していた。病院では真弓は誰にでも信頼され、頼りにされ、優しく接していた。ある日、真弓は慶子と話した。手には、黒岩が撮った写真があった。燃やそうと思いながらも、そのままになっていた。
真弓「慶子、この写真をご覧。」
慶子「凄い写真、この女の人が変態なの。お母さんこんな写真よく持ってるね。」
真弓「これは私の写真で、この馬鹿な女は私なの。」
慶子「お母さんにどこか似てるけど、全然違う別の人よ。」
真弓は、自分の過去を少しうち明けこう言った。
真弓「その写真の女は、お父さんに出会う前の私なのよ。恥部をむき出しにされて、なげやりに笑う馬鹿な女は私なの。お父さんに出会わなければ、お父さんと一緒になっていなければ、どうなっていたか。私は、お父さんで蘇った。お父さんが私を変えてくれた。今の私も写真の私も、やっぱり私なの。お前は、私の娘。女は男次第で、変わるのよ。慶子、お前も男次第で、写真に写っている馬鹿な女になるかもしれない。私を軽蔑してもいい。軽蔑されるような事もしてきた。だが、私はお父さんで蘇り、変わっていった。お前は、どんなようにも変わる。それはお前次第よ。」
慶子は、強い衝撃を受け、部屋に籠もっていた。数日後、慶子は、真弓に言った。
慶子「私は、お父さんとお母さんの娘。お父さんで変わったお母さんの娘だわ。今のお母さんが、私のお母さんなの。この間の話は、誰にもしないで、そんな写真は燃やして。」
二人で写真を燃やした。写真の中の由美子は笑いながら、やがて灰になった。真弓は、由美子が消えていったと思った。
慶子「お母さん、これは内緒よ。次平兄さんは、真面目な人で、お父さんを尊敬しているし、お母さんに憧れている。お母さんのような医者になり、人を助けるといつも言ってる。洋之助も、お母さんを誇りに思っている。」
真弓「私は、過去を消しゴムで消してしまいたい。でも過去は過去たよ。こんな話は、もうしない。慶子、私を軽蔑してるかい。」
慶子「私は、お母さんの娘。今のお母さんの娘なのよ。お母さんは、私の誇りなの。」
真弓「私はいつもお父さんに抱かれる度に、蘇り、変わっているの。お父さんは、私にいつも命を注ぎ込んでくれるの。」
慶子「娘の前で、のろけないで。私もお父さんのような人を探すよ。」
真弓「お父さんは、私の命よ。お前の命は別に探してね。」
慶子「判ってるよ。もういつまでも。宝物だ。命だとべたべたしているのだから。」
洋次郎は、真弓を私の宝物、女神と思っていたし、子ども達にもそう言った。真弓は、洋次郎を私の命、私のすべてだと思っていたし、子ども達にもそう言った。子ども達は、子どもの前では、普通隠すものだよ。といいながら、二人を優しい目で見ていた。
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