お不動さん


不動明王

密教の根本尊である大日如来の化身、あるいはその内証(内心の決意)を表現したものであると見なされている。「お不動さん」の名で親しまれ、大日大聖不動明王(だいにちだいしょうふどうみょうおう)、無動明王、無動尊、不動尊などとも呼ばれる。アジアの仏教圏の中でも特に日本において根強い信仰を得ており、造像例も多い。(以上 ウィキペディアより)


真言宗、天台宗などでは密教の要素が大きいものです。大日如来はあまりに崇高で直接には拝みにくいため、その化身の不動明王を拝むようになりました。不動明王は、日本では「お不動さん」の名で親しまれ、私たちにとって拝みやすく身近な存在であります。しかし、不動明王を拝むということは大日如来、つまり、宇宙の中心に向かって拝むということになります。これは自らが中心に溶け込み、宇宙と一体になるという思想にもとづくものです。


不動明王は、五色(青・黄・赤・白・黒)に配せられることがあり、赤不動、黄不動、目黒不動、目白不動などはその例です。その中で青色は、方位に配せられれば中央、五大に配せられると大日如来の三昧耶形(さんまやぎょう・仏を表す象徴物、仏さまの持物)である五輪塔婆(ごりんとうば・地水火風空の五大をそれぞれ方形・円形・三角形・半月形・宝珠形に石などでかたどり、順に積み上げた塔)である五輪塔婆の頂上の宝珠形となる様に、青不動は五色の不動明王の中では最上位にあり、中心にあります。


すなわち、青不動明王は「不動明王中の不動明王」という地位を占めております。


天台宗 青蓮院門跡の国宝「青不動明王二童子像」は、ご身体の色が青黒(しょうこく)なことから通称「青不動」と呼ばれ、日本三不動画の一つとして有名です。この御尊像のお力は極めて強く、平安時代から現在まで、たいへん篤く信仰されています。



天台宗 青蓮院門跡とは
三千院、妙法院と並んで天台宗総本山比叡山延暦寺の三門跡の一つとして古くより知られる門跡寺院。天台宗の京都五箇室門跡(前述の三門跡と曼殊院門跡、毘沙門堂門跡)、いわゆる五ヶ室の一つでもある。

回遊式の庭園が美しく、春と秋にはご本尊の熾盛光如来にちなんだ光の演出を行う夜間特別拝観と庭園ライトアップを実施している。
近畿地方の「お不動さまのお寺」からなる「近畿三十六不動尊霊場会」の十九番霊場でもあり、不動明王の巡拝者も多い。






青不動さん

お不動さんのご真言は、成田山のサイトでお聴きください。