桃の栽培品種

“桃枝リトルファーム”で栽培している桃について概略紹介させていただきます

品種としては、概ね収穫順に「加納岩白桃」「白鳳」「清水白桃」「おかやま夢白桃」「白桃」「白麗」「サンゴールド」となります。

ただ、「おかやま夢白桃」については、まだ植付け2年目で育成中のため収穫にいたっていません。

写真につきましては、平成21年の収穫時に撮影した私どもの桃の写真です!
総じて、白桃と名前が付いているものは「色白」でしょうか

なお、「加納岩白桃」「白鳳」「清水白桃」「おかやま夢白桃」「白麗」は、岡山県の推奨品種です。


加納岩白桃

“加納岩白桃”

山梨県の平塚八郎が昭和53年に発見した浅間白桃の枝変わりの早生品種である。
品種登録は昭和58年で出願者が加納岩農協であることから「加納岩白桃」と言われる。
花粉を持ち自家結実性であり生理落果は少なく結実は良好である。
果形は扁円形で早生種としては、大玉であるが概ね200〜250g前後である。
果肉は白色で軟らかく、早生種としては比較的糖度が高く品質がすぐれている。
収穫は、赤磐市では概ね7月5日頃から15日頃までである。

白鳳

白 鳳

神奈川県農業試験場で「白桃」に橘早生を交配した実生から選抜育成して生まれた品種である。
清水白桃などにくらべて花粉が多く結実は良好なため、摘蕾、摘花を行う必要がある。
年によっては双胚による核割で生理落花が発生することがある。
果形は円形で概ね230〜280g前後であるが、300gを超えるものもある。
果肉は緻密で軟らかく多汁、糖度は高く玉揃いも良く品質がすぐれている。
収穫は、赤磐市では概ね7月15日頃から25日頃までで収穫時期を含め人気品種の一つである。

清水白桃

清水白桃

岡山市芳賀の西岡仲一氏の「白桃」と「岡山3号」の混植園で発見された偶発実生で昭和7年命名された。
花粉が多く結実は良好であるが、生理的落花が多い品種であり、核割れ危険期を過ぎて袋掛けを行う等の管理工夫が必要とされる。
果形は編円形で概ね240〜280g前後であるが、300gを超えるものもある。
果肉は緻密で軟らかく多汁、糖度は高く品質がすぐれている。
収穫は、赤磐市では概ね7月25日頃から8月5日頃までで、気品のある外観、高糖度。また、お中元時期とも重なって
人気があり、現在、岡山での栽培面積の3割以上を占める主力品種となっている。

おかやま夢白桃

おかやま夢白桃

岡山農業試験場の片岡研究員が昭和56年に育成した品種である。
その後、一次選抜、二次選抜を行って、平成17年に品種登録された。
樹勢は強く木は大きくなるが、ただ難点は、花粉がないため人工授粉が必要である。
果形は編円で大きさは概ね300〜400g前後で極大である。
果肉は乳白色で多汁、糖度は14%前後と桃の中では甘く渋み等も少ない。
収穫時期は、清水白桃より少し遅いが、果形の大きさ、糖度が高いことから、岡山県が強く推奨している品種である。

白桃

白 桃

岡山県赤磐市の大久保重五郎氏の園で発見された偶発実生で明治34年に命名された。
花粉がないため人工授粉が必要で、樹勢や硬核期ころの雨によって生理落花が発生することがある。
果形は円形で概ね250〜300g前後であるが、果肉は緻密で堅さは中程度である。
甘みは強い方で年によっては渋みがあるが、過去、岡山の桃の代表的品種であった。
ただ、現在は、「清水白桃」や「白鳳」などに押されて、栽培面積が激減している。
収穫は、赤磐市では概ね8月5日頃から15日頃までで晩生種の一つである。

白麗

白 麗

岡山県笠岡市の東山四郎氏が昭和43年に「肥城桃」と「大久保」を交配して得られた交雑実生
を岡山市瀬戸町の井上航一氏を経て岡山県農業試験場が選抜した系統。
花粉が多く結実良好であるが、わりと生理落花が発生することが多い。
果形は編円形で概ね270〜300g前後であるが、果肉は緻密で軟らかく多汁である。
糖度は高く渋みはあまりないが、繊維はやや多い。
収穫は、赤磐市では白桃と同じ概ね8月5日頃から15日頃までで晩生種の一つである。

サンゴールド

サンゴールド

色々調べてみましたが、どうした経緯から生まれた品種かはっきりしませんが、偶発実生から育成されたと思われます?
果形は円形で黄金桃やゴールデンピーチと同じく黄肉で300gを超える大玉、中には400g超もあります。
糖度は高く若干酸味がありますが、甘みと酸味の調和が好きという方もおられます。
ほとんど知られていない品種ですが、ゴールデンピーチより評価が高いインターネット記事もあります。
収穫は、黄金桃やゴールデンピーチが9月であるのに比べて赤磐市では白桃と同じ頃の収穫となります。


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