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ビクビクと震えるカカシと突如として立ち込める鼻をつく青臭さに、イルカはカカシが吐精したのだと知った。視線を落とすと、パジャマのズボンに濡れた染みが広がっている。
幾らなんでも早いよなあ・・・
カカシが早漏なのか、それとも自分のテクニックがそれほどのモノなのかとイルカは顎に手をやり考える。確かにイルカの愛撫の前にいつも女性は身も世もなく喘ぎまくっているが、男相手には何処まで自分のテクニックが通用するのか謎だった。
「う・・・うう・・・す、すみません、イルカ先生・・・」
カカシは赤い顔を俯けたまま、乱れる息に胸を隆起させている。しかしその恥ずかしそうな様子とは裏腹に、カカシは徐に自分のズボンに手をかけると、下着ごと勢いよくずり下ろした。その拍子にまだ硬さを保ったカカシのアレがぶるんと勢いよく顔を出す。
「なななな、な、何突然脱いじゃってるんですか、カカシ先生・・・!?」
イルカは咄嗟の出来事に激しく度肝を抜かれていた。慌ててカカシのイチモツから視線を外す。今晩の愛撫はパンツを脱ぐ必要はない。というか、下半身の性器については男女全く違うものがついているのだから、そこへの実地訓練はイルカも施せる筈がなかった。そこは未知の分野だ。
「パ、パンツを脱ぐ必要はないですよ・・・!幾らなんでも下半身は触らないんですから・・・!」
イルカが焦ってそう叫ぶと、カカシは頭をガシガシと掻きながら困ったように言った。
「いや〜・・・でもぬるぬるでなんか気持ち悪いんで・・・す、すみません・・・」
「だ、だったらまた新しいパンツをはいて・・・」
そこまで口にして、イルカははたと気付いた。
どうせ新しいパンツに履き替えても、また出して汚しちゃうか・・・カカシ先生はやいもんなぁ・・・
イカ臭いパンツの山が出来るのを誰が歓迎できるというのだろう。洗濯をするのはイルカだ。カカシの着たまま洗濯をまだ直すように指導していないのだから仕方が無い。でもだからといって剥き身のまま息子を晒されていても、布団は勿論の事、カカシも自分も精液まみれになること必至だ。
・・・コンドームをしてもらうか・・・でもコンドームをつける間に漏らしそうだなあ・・・
そ、そうだ、それよりもサイズは大丈夫かな・・・?俺のコンドームはフリーじゃなくてMサイズなんだよな・・・
装着感にこだわるイルカならではのチョイスだ。イルカは不自然に逸らしていた視線を、恐る恐る無防備に晒されたカカシの股間へと向けた。その瞬間イルカはぎくりと体を強張らせた。あんまり凝視するのはどうかと思うのに目の前のカカシのアレから目を離す事ができない。一昨日は擦り合ったものの、勃起後のカカシの形状をよく見てはいなかった。握った時もそうだ。すぐにカカシが爆ぜてしまったからよく分からなかった。だけど。
う、うわ・・・カ、カカシ先生、す、すごい膨張率だ・・・!とても俺のコンドームは使えない・・・!
放った後だというのにそれでもかなりの太さと長さをしたその黒光りのするイチモツに、イルカは男として羨望を感じると同時にどこか空恐ろしいものをも感じていた。人であって人にあらず。これが馬並みって奴か。カカシ先生と今までセックスした女性は勇気があるなあ。混乱で正気を失ったイルカの頭の中を訳のわからない考えがぐるぐると回る。
「イルカ先生・・・?あ、あの、どうしましたか・・・?つ、続きはしないんですか・・・?」
何時の間にか一糸纏わぬ姿になったカカシが、ちょこんと正座をしてイルカの顔を覗き込む。
「な、ななな、なんでまた裸になってるんです・・・!?」
イルカはハッと正気付いて顔面を蒼白にしながら叫ぶと、
「え・・・っ?だってどうせ今から上も脱ぐんじゃないんですか・・・?イルカ先生の手間が省けていいかなあと思って。」
カカシが「何処か間違っていましたか・・・?」とおどおどと答える。
「い、いえ・・・」
イルカは疚しさの欠片もないカカシの態度に、自分ばかりが狼狽しているのが情けなくなった。
何カカシ先生の裸にそんなに動揺しているんだ・・・・!?何にも疚しい事はないんだ、しっかりしろ、俺・・・!
イルカは自分に言い聞かせると、先生然と尤もらしく言った。
「あのですね、カカシ先生・・・ふ、服を脱がせるのもレッスンのうちだったんですよ・・・じょ、女性は慣れて来てからじゃないと自分から脱ぎませんからね・・・まあ、時々例外はありますが・・・と、とにかく、それと気付かせる事なく上手に服を脱がせる方法を教えようとしてたのに・・・困りますね、こんな勝手な事をされちゃ・・・・!」
取ってつけたようなお説教だったが、カカシには効果があったようだ。
「そ、そうだったんですか・・・すみません俺・・・し、知らなくて・・・・」
悄然と首を垂れながら、また汚れたパンツをはこうとするカカシの手を止めながら、イルカは優しく言った。
「まあ、別にいいですよ。そこはそんなに重要なところじゃありませんから・・・ところでレッスンの再開の前にちょっと提案があるんですが・・・」
「なんですか?」
カカシは素直に耳を傾ける。イルカは心の中で、すみませんカカシ先生、と合掌しながらパンツと布団と自分の体をカカシの精液から守るためだと全てを吹っ切った。
「あのう・・・カカシ先生のソレを縛らせてもらえませんか・・・?」
続く