〜はぴすま用語解説〜

『裸の上忍様』編

6-10『妖怪漆塗り』……日本の妖怪。

小学館だか学研だかが発行の、「水木しげる妖怪百科」によると、昔日本では漆を防腐剤代わりに死体に塗っていたそうだ。
しかし所詮は漆、損傷の激しい内臓を収めた身体はすぐに朽ちて、頭と骨だけが残った死体が妖怪化し、夜な夜な人を見つけては追いかけて来て喰らい殺す…というのがこの『妖怪漆塗り』のあらましである。どうです、怖いでしょう?怖いよね?
この妖怪から逃れる手立てはただひとつ、『高い木に登ってやり過ごす事』。
これしか本には記載されておらず、当時木登りの苦手な小学生だった私は真剣に悩み、それから毎日のぼり棒で練習するようになったのであった…
因みに私の親友は、同本で『妖怪柄杓掬い』を知り(「柄杓をくれ〜柄杓をくれ〜」という要求に応えて柄杓を渡すと、それで水を掬って船を沈没させてしまうという恩知らずな妖怪。渡さなくても沈没させられてしまうので理不尽である。逃れる方法は底の抜けた柄杓を渡す事。)、「船に乗る時は底の抜けた柄杓を忘れないようにしなくちゃ!」と恐れ戦いていたそうだ。(類友。)
ほろ苦い青春の一ページに刻まれた、恐怖の原体験的妖怪。

31-35『おさびし谷に住むモニョモニョ』……言わずもがな、世界的に有名な「ムーミン」に出て来る、おさびし山のニョロニョロのパクリ。ヤンソンさんの遺族から訴えられたらどうしよう、とちょっとだけ心配している。

41『その間僅か0.3秒』……次元の早撃ちと同タイムの逃げ足。
次元の愛用拳銃スミス&ウエッソンM19コンバットマグナムが獲物を打ち抜く速さで、カカシが定食屋『朝の葉』から逃げ出したと想像していただければ、この時どんなにカカシが傷心だったか分かると言うものだろう。
因みに『朝の葉』は早稲田の三朝庵付近にある、実在の定食屋さん。
私の書く物語に登場するお店は、その殆どが実在する。

41『セカンドインパクト』……ファーストインパクトの際は地軸が捩じれ、世界の三分の一が海に沈み、人類は半分以上の人口を失ったらしい(嘘です)。

42『バタフライ』……理論上はクロールよりもバタフライの方が早く泳げるそうなのであるが、オリンピックの自由形でバタフライを選ぶ人は実際にいない。
これを漫画の中でやった人がいるのだ。週間マーガレットで志賀公江先生が連載していた水泳漫画の中で(これがタイトルを覚えていないのだよ、明智君。「栄光のホニャララ」だった気がするんだけど…情報求ム。)50Mのターンから敢えて体力の消耗の激しいバタフライで勝負するパワータイプの主人公が好きでした。カカシもそんな感じで、敢えてバタフライを泳がせました。