Friends7

カカシは鼻にティッシュを詰めたまま、真面目な顔で言った。

「いいですか、イルカ先生?俺が変質者を取り押さえたら、まず手首を縛り上げて、そしてそのままロープの端をベッドのパイプに括りつけてください。動きを封じるためです。」

イルカはカカシの間抜けな面構えにイルカは噴出しそうになるのを堪えながら、いかにも神妙な顔をして頷いた。
するとカカシは、「じゃあ、ちょっとやってみましょうか。俺がお手本を見せます。イルカ先生、手を出して?」とイルカに促した。
「えっ、俺を縛るんですか?」イルカが驚いたように声を上げると、当然でしょう、とカカシが答える。
「これから教える縛り方は上忍結びといって、例え象が引っ張ったとしても絶対に解けないような特殊な結び方なんです。緊急事態に備えて、イルカ先生にも教えておきますね。」

カカシの言葉に、「うわー、上忍結びなんて随分安易なネーミングだなあ。」「象が引っ張ったら、ロープが解ける前に切れるんじゃないかなあ...」とイルカは本当にどうでもいいことを考えていた。考えながらもそんな秘密の結び方を知る興奮に、イルカは少しドキドキとしながら素直に手を差し出した。

「ご教授お願いします。」律儀に頭まで下げる。

は〜い、と言いながらカカシは嬉々として、目にも止まらぬ早さでイルカの手首をグルグルとロープで縛り上げ、手早にその端をベッドのパイプに括りつけた。
その光景にイルカは何度も目を瞬かせた。目をじっくりと凝らして見ているつもりだったが、素早かったせいか、既知の縛り方と同じに見えた。

「あの〜カカシ先生、申し訳ありませんけど、今の上忍結びですがよく分からなかったんですけど...。」

イルカが眉尻を下げて困ったようにカカシを見ると、カカシはイルカのエプロンの端をペランと捲るところだった。

「ぎゃ〜〜〜〜っ!!カカシ先生、何するんですか〜〜〜〜っ!?」

イルカはあまりの出来事にジタバタと自由になる足を動かして身を捩った。その足がたまたまカカシの顔面をクリーンヒットした。ドゴッという踵のめり込む音と共に、鼻に詰めたティッシュが意味をなさないほどの鼻血がカカシの顔面を赤く汚す。

「〜〜〜〜〜っ!!」声にならない悲鳴を上げるカカシに、

「ああっ!?カ、カカシ先生っ、だ、大丈夫ですか!?す、すみません、俺…」とイルカは何がなんだか分からないままに謝ってしまった。

「酷いですよ〜イルカ先生〜。謝っても駄目です。許しません!」

ギラリとした目でイルカを凝視するカカシに、イルカは身を竦めた。

ど、どうしよう...カカシ先生を本気で怒らせちゃったみたいだ...

イルカが蒼白になってオロオロとしていると、カカシは「お仕置きです。」と言って、素早くイルカの腰を自分の膝の上に乗せるように抱え上げ、腿を両手で押し広げると、その間で萎縮して打ち震えるイルカのモノをパクッと咥え込んでしまった。

「カカッ...●▽※〓◎......っっっ!!」

あまりに想像していなかった事態に、イルカは表記できないような奇声を発した。驚愕と羞恥に頭の中がぐるぐると回って眩暈がしている。イルカは慌てて「や、止めて下さい!」と叫びながら身を捩るのだが、カカシに足をがっちりと押え込まれていて上手く動きが取れない。その間にもカカシのザラザラとした舌が己のものを舐め上げ、先端をちゅうちゅうと吸う。経験した事の無い刺激に、イルカの腰にあっという間に熱が集まった。自分のモノがビン!と固く張り詰めるのを感じてイルカが思わず股間に目をやると、赤黒く怒張した己のモノがカカシの口の中を出たり入ったりしている姿が目に飛びこんできた。己のモノはピクピクと歓喜に震えながら、カカシの唾液でぬらぬらと濡れそぼり、淫靡な光を放っていた。イルカはその生々しい光景に、途端にカーッと体中が羞恥に赤く染まるのを感じた。

「や、やめてくださいっ、カ、カカシせんせ...っ!ん...んんっ...!」

情けなくて目尻に涙を浮かべるイルカに、カカシは「らめれすよ、いるはせんせひ、おしおひなんれふから、」とズボズボと口でイルカを扱きながら、間抜けな口調で言った。

「そ、そんな...あ、ああ、あぁぁ...っ!」

舌先で敏感な鈴口をグリグリと抉られて、イルカは頭の白くなるような気持ちよさを感じて、堪らずカカシの口の中に精を解き放ってしまった。カカシは最後の一滴までも残さぬように、イルカのビクビクと震える腰を押さえ付けながら、執拗に先端を啜り上げてイルカの全てを飲み込むと、ようやく口を離した。イルカは口淫で吐精してしまったショックに荒い息を吐きながら茫然としていた。

お、お仕置きといっても、こ、こんなこと...これがお仕置きか!?
ひ、酷過ぎる...いや、酷いというか気持ちいいというか...
あぁっ!?お、俺は何を考えているんだっっっ!?

初めての経験にパニックに陥り打ち拉しがれるイルカに、カカシは更に恐ろしい事を言った。

「まだお仕置きは終っていませんよ、イルカ先生...。」

カカシはそう熱く囁くように言いながら、自分のズボンを徐に下げた。イルカはその姿を戦々恐々と見つめていたが、次の瞬間大きく目を見開いて、その信じられない光景に思わず悲鳴のような声を上げていた。

「カッカカカカカ.....カカシ先生っ、そそそそそのパンツ.....!!お、俺のじゃないですか〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!!!!」

カカシのズボンの下から現れたパンツは、確かにパンツ泥棒に盗まれてしまったイルカの物だった。摩擦で少し破けてしまった腿部分に自分で当て布をして繕ったので、絶対に間違い無い。世界で一枚しかないイルカオリジナルだ!ということは....。

「パパパパ、パンツ泥棒はあんただったのかーーーーーーーーっっっ!!!!????」

窓ガラスをビリビリと震わせる大絶叫に、カカシは至って呑気に答えた。

「あ、ばれちゃいました〜?でももうすぐイルカ先生は俺のものになるんだし、パンツくらいいいですよね?」

悪びれた様子もなくニッコリと微笑むカカシに、イルカは「違うだろ!?大体いつ俺があんたのものになるっていうんだ!?」と激しく突っ込みをいれながらも、しかし今まさにそうなろうとしているのではないか、という己の状況にようやくハッと気がついた。途端にあまりの恐ろしさに体がガタガタと震え出す。

カカシは怪しい軟膏を指先ににゅる〜と出しながら、震えるイルカを宥めるように、これ以上無いほど優しい声で言った。

「好き、好きなんです、イルカ先生。あなたのことがずっと好きでした....仲良くなりたいのに、きっかけが掴めなくて。それでイルカ先生の隣りに越してきたんですけど、友達なだけじゃ我慢できなくなっちゃって....恋する男の哀しい性っていうのかな...ちょっと覗いちゃったりパンツを盗んじゃったりしちゃったけど...本当に、あなたのことが好きなんです!」

この強姦まがいな上変態臭い状況にもかかわらず、カカシは少しはにかんだように頬を染めながら、少年のような無邪気な笑顔を浮かべた。そして次の瞬間には少し泣きそうな情けない顔をして、「こんな俺じゃ駄目ですかね〜?イルカ先生、俺の事嫌いですか?」と俯く。

そんな変態野郎、大ッ嫌いに決まってるだろうが!と内心ではもう高速で100万回は繰り返してしまったイルカだったが、ションボリと自信なげに俯くカカシを見つめていると、
何故かそうした憤りが萎えていくのを感じる。どうもカカシのこの子供っぽい感じに弱い。
イルカは溜息を吐きながら、

「俺、カカシ先生の事嫌いじゃないですよ....カカシ先生の気持ちも分かりましたから、取りあえずこのロープを解いて...」と言っている途中で、イ、イルカ先生〜〜〜〜!!と感極まったカカシがガバと抱き付いてきた。その顔は涙と鼻血でぐしゃぐしゃだ。
イルカがその間抜けな顔にプッと小さく噴出した瞬間、遠慮会釈なくイルカの尻の狭間にずぷ、とカカシの指が滑りこんできた。

「ぎゃーーー、ななな、何を、ああっ、ア....ッ!」

怪しい謎の軟膏に助けられ、カカシの指は固く閉ざされたイルカの蕾をぐちゅぐちゅと出たり入ったりを繰り返した。

「ちょ、ちょっと、カカシせんせ...!」続きをしていいと言った訳で無いのに、カカシはもうすっかり勘違いしているようだった。

「好きです、イルカ先生〜〜〜!」うおおおぉぉぉ〜〜〜俺のイルカ〜〜〜!

野獣と化したカカシにイルカの言葉はまるで聞こえていないようで、結局イルカはカカシのものを埋め込まれ、散々奥までいいように弄られてしまった。激しく腰を叩きつけられながら、少し、いやかなり気持ちいい感じのする自分に、「ああ〜、俺も今日から変態の仲間入りかよ...。」とイルカは内心トホホと涙を零していた。

しかし変態はそんなに生易しいものではなかった事を、イルカはすぐに知ることになった。一度吐き出すとカカシは人心地がついたようで、幾分冷静になった・・・ように見えた。だからイルカは熱い息を漏らしながら、もう一度言ってみた。

「カカシ先生・・・あの・・・こ、このロープ・・・解いてもらえませんか・・・?も・・いいでしょう・・・?」

「嫌です。」コンマ0.01秒の即答だった。

イルカは予想しなかったその返答に目をぱちくりさせた。目の前のカカシは優しげに微笑んでイルカの髪を梳いている。とても「嫌です」と言ったようには見えない。

お、俺の聞き間違いか・・・?

イルカがもう一度同じ事を繰り返そうと口を開きかけた時、「今度はゆっくり楽しみましょうね、俺の奥さん・・・」とカカシがうっとりと呟いた。
その言葉を理解するのにイルカは暫く時間がかかった。恐ろしい現実を考えまいと拒否する、脳の自衛本能のせいかもしれない。その間にカカシはイルカの足をもあの怪しいロープで縛り上げてしまった。しかも足をM字開脚させるような形で胴体ごと縛り上げたのだ。その無駄に素早く正確な仕事ぶりにイルカは何の抵抗もできないまま、気がつくとカカシの前に全てをさらす淫らな格好で転がっていた。

「ななななな、何をするつもりですかーーーーーー!?」

羞恥に顔をこれ以上もなく赤くしながら、涙目でイルカが訴えると、カカシが「嫌だなあ、イルカ先生ったら照れちゃって。そんな可愛い顔しないで・・・俺を誘ってるの・・・?」と見当はずれな恐ろしいことをさらりと返す。イルカを見つめるその瞳が、何処か向こうの世界に行っちゃってるかのような、常軌を逸した怪しい色を湛えていた。

あわわわ・・・・!カ、カカシ先生、まだ興奮状態だったんだ・・・い、いつ正気に戻ってくれるんだ・・・!

イルカがあまりの恐ろしさにガタガタと震えだすと、「怖くないですからね〜?大丈夫ですよ〜?」と全く信じることのできない言葉が聞こえてきた。カカシはハアハアと荒い息を吐きながら、両の手のひらでイルカのいたるところを撫で上げた。内股から脇腹、胸、肩、二の腕とその肌触りを楽しむように執拗にイルカを触りまくった。そうしているうちにイルカの中心がまた熱を持ってきた。白いフリルのエプロンをゆっくりと押し上げてその興奮を顕にする自分のものに、イルカは情けなくて泣きたい気持ちになった。カカシは目敏くそれを見つけて、エプロンの布地の上から舌を這わせる。

「あ・・・ああ・・・あん・・っ・・・」

布地越しにちゅうちゅうと先端をすすられて、イルカは直接含まれるのとはまた違った感触にビクビクと身体を震わせた。恥ずかしい汁がすでに先端から滲み出ていた。よく見えないが、もうエプロンは自分の精液とカカシの唾液で、その部分だけびしょびしょなはずだ。それを裏付けるように、カカシがいやらしく唇を吊り上げて言った。

「ここ・・・もう凄いよ・・・ああ、そんな格好して前をびしょびしょにしてると、欲求不満の新妻みたい・・・可愛いですよ・・・」

うっとりと告げられる恥ずかしい言葉に、イルカは耐えられなくなってついにポロリと涙を零してしまった。それには少しカカシも慌てたようだった。

「どうしたの?そんなに嫌だった・・・?ごめんね・・・・」そう言ってチュッとイルカのこめかみに優しくキスを落とすカカシは、至極まともに見えた。

イルカは今度こそ、という思いで「カカシ先生、このロープ・・・!」と言い掛けたところで、「ちょっと待っててね」とカカシが台所に姿を消した。何をしているんだろうとカカシの姿をぼんやりと眺めていると、カカシが何かを手に持って戻ってきた。

カカシが手にしていたのは、茄子。

茄子なんかどうするんだろうとイルカがカカシの正気をまた疑っていると、事態は更にイルカの最悪の予想を上回った。カカシはこれ以上がないほど優しげな瞳をして、「俺の誠意を見せます・・・!」とイルカに宣言した。

えっ、ひょっとしてロープを解いてくれるのか・・・?

イルカが期待に顔を明るくすると、カカシも笑顔で頷きながら茄子をイルカの狭間にプスと突き刺した。

「ぎゃああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜何しやがる、この変態野郎〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」

イルカがあまりの事態に何とか逃れようと頑張ってみたが、動けば動くほどロープは食い込み、どんどんイルカの自由を奪っていく。その間も茄子はツプ、ヌプ、といやらしい水音を立てイルカの中を出たり入ったりしていた。

「あ・・・あ・・・や・・・やだ・・・あぁ・・・っ!」茄子に犯される情けなさにイルカは本当に泣いていた。しかもちょっと気持ちいいというんだから、もっと悲しい。これの何処が誠意なんだとイルカが濡れる瞳でカカシを睨み付けると、カカシは至って真面目な顔で言った。

「秋茄子は嫁に食わすなって言いますけど・・・俺、俺はイルカ先生の事愛しちゃってますから・・・!!そんな意地悪はしません!!さあっ、どんどん食べてください!!俺の誠意、感じてますか〜〜〜〜!?」

何じゃそりゃああああああああーーーーーーー!?

俺は嫁じゃないし、抜き差しされているそれは秋茄子でもない。
しかも食わせる口が違うだろうが〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!

そんな下劣なしょーもない言葉をイルカは心の中で大絶叫した。

カカシは全く悪びれた様子もなく、気持ちいいですか、イルカ先生っ!?とイルカの反応を伺う。そのカカシの声の方が上ずっていて、しかも何だか気持ちよさそうだ。

茄子が嫌いになりそうだ・・・と涙しながら、イルカはのしかかるカカシの肩に報復とばかりに歯を立てた。

 

その後も何度かカカシに挑まれて、ようやくロープから解放された時には、窓の外で雀がさえずっていた。

もう朝かよ・・・

心身ともにぐったりと疲労したイルカを追い討ちするかのように、カカシは徹夜明けだというのにつやつやとした顔をして言った。

「イルカ先生のパンツは俺がはきますから、俺のパンツをイルカ先生がはいてくださいね!愛のパンツ交換ですね!」

「......。」

ウキウキした調子で、例の紐パン(カカシ使用済み)をひらりとイルカの鼻先に突き付けるカカシに、イルカはこれから訪れるであろう、いばらの変態道を悟って、涙を通り越して渇いた笑みを浮かべたのだった。

終わり