六分儀は、天体などを観測し、三角測量の要領で現在位置(経緯度)等を算出する道具である。
冒険家「植村直巳」も北極縦走に利用・松浦武四郎もこの道具で北海道の正確な地図測量を行った
(のは有名)、元来海洋上で船舶の位置確認などに使われた道具だ。
現在はGPSの発達で利用する者も少なくなったが、2000年問題を機にその有効性が再認識されている。
究極の冒険心を持つものにオススメだ!
特に目標物のない外洋での航海には、この六分儀による天体航法に習熟することが欠かすことのできない条件となっています。
1860年、リンカーンがアメリカ合衆国の大統領になった年、軍艦奉行である木村摂津守を筆頭に、勝海舟、福沢諭吉、
ジョン万次郎らが、初めて正式な日本の代表として、サンフランシスコに咸臨丸で訪ねた時、クロノメーター(船時計)や
コンパス(羅針盤)等とともに六分儀を用いて航海しました。
さらに溯ること15世紀。ヨーロッパを中心に一時代を築いた大航海時代。今のような電子機器が発達するまえ、「太陽」や
「月」、「恒星」などの高さを測定し、現在や今後の位 置、時刻を示すものとして航海に無くてはならない道具であったのです。
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