観点別学習状況と評価


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評価は、ふつう三つに分類されます。

集団内での相対的位置を明らかにする相対評価

平成13年度まで小中学校では、「各教科の学習の記録」の「評定」を絶対評価を加味した相対評価で行っていました。

教育目標の達成状況をみる絶対評価(目標に準拠した評価)

「各教科の学習の記録」の「観点別学習状況」や「評定」は、これによって行います。

個人の進歩の状況あるいは長所、特徴を明らかにする個人内評価

「各教科の学習の記録」の「所見」や、通知表にある「学習のねらい」の「学習の状況」は、これによって行います。

「観点別学習状況」は、絶対評価によって行われます。これを適切に行うために、指導目標を明確にし、その中から評価目標を抽出して、評価資料を収集し、その資料によって指導目標の達成状況を評価する必要があります。
これによって、基礎的・基本的な内容の達成状況、その徹底の度合いが明らかにできるのはもちろん、指導目標の明確化、具体化は、いかに指導すべきかの工夫、改善を容易にし、基礎的・基本的な内容の徹底を可能にすることにもなります。すなわち、「観点別学習状況」の評価を適切に行うよう努力することが、基礎的・基本的な内容の徹底につながるといえるでしょう。
「観点別学習状況」の評価のための資料をそろえれば、それによって「評定」の評価もできます。
また、その資料によって、学期毎や年度始めと年度末の達成状況を各個人によって比較すれば、個人ごとに長所を明らかにすることや進歩の状況を評価できることになります。つまり、個人内評価によって行う「所見」の評価や、通知表の「学習状況」の評価もできます。


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