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小木港の埠頭、城山のふもとに三つの資料館が向かい合わせにある。
佐渡考古資料館には、縄文時代の遺跡、小木半島の長者ケ平から出土した土器類を中心に展示解説している。
交通不便な離島の地でありながら、本土の土器と形式、文様が似通つている。
未開の山野、山川を越えそして海を渡って伝わったのであろうか。
海運資料館には、その昔、北前船の寄港で賑っていた頃からの海運に関する資料を展示している。
船箪笥は狭い船内に置くのに便利で、難船しても海水が入らないよう精巧な細工と、内部に物匿しの箇所を持つ物もある。
これらを懸硯といい、以後大型化して重要書類、金銭箱などとして用途を広げた。
小木産の固い樺材で、金具が多く頑丈に作られている。内部は狂いのない桐材を使い豪華な物であった。
廻船の船頭たちは航海の安全を祈り、航路上にある神社に絵馬を奉納した。
多くの絵馬に当時の船の姿を見ることができる。
小木港がもっとも繁栄した時期は文化文政期から明治中期までで、明治三十年代に入ると次第に衰退したという。
輝かしい小木の和船時代の歴史が消えて目の前には一万トン級のカーフエリーが就航している。
「幸丸」展示館は、昭和十五年に建造。
対岸の寺泊町から荷物を運んでいた廻船で、一五〇石積、長さ一九・一メートル。幅三・八メートル。
船の高さ三メートル。帆柱の高さ一三メートル。弁才船と朝鮮型の双方の長所を持っている。
越佐海峡を最後まで働いたこの睾丸を保管展示している。
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