西三川ゴールドパーク

 真野湾に注ぐ小さな川、西三川。
国道350号から300メートルほど入ったところに、佐渡西三川ゴールドパークがお目見え。
砂金採りの体験が出来ると賑っている。
玄関ホールに大きな黄金の大国様が迎えてくれる。何となくあやかりたい心境になる。
展示室には、世界の金産出国の資料やら、西三川の砂金の歴史、砂金ができるようすなどを説明している。
この西三川の上流は昔、佐渡で最初に金が採集されたところである。
その歴史は、平安時代以前にもなるという。
西三川砂金山は上杉謙信の軍資金として大いに役立ち、豊臣秀吉の時代には年間250キロも掘られたという。
砂金採りの体験コースであるが、建物内の人工河川で行なう初級、屋外の人工河川での中級、
自然の河川での上級のコースがある。
本来はゆり板というものを使っていたが、直径30センチほどのアメリカ製のパン(皿)を使う。
川底の砂と砂利をパンに入れてゆつくりと円を描くように揺する。砂利を除いて、水を足してさらにゆっくり揺する。
上の砂を丁寧に除き、この動作を繰り返していくと底に光る物が見えてくる。
慌てる人は砂金があっても外に出してしまう。
これは金の比重が重いということを理解していれば簡単に見つけることができる。
多く見つける人で30粒、平均10粒くらい採れる。採れた砂金は小判にでも? 
それは無理としても、記念カード、タイピン、ペンダントに入れてもらえる。
金の欲望に駆られ、しばしの時間を夢中にさせてくれる。