汎美術協会
汎美展は毎年3月に国立新美術館、秋に汎美秋季展を東京都美術館・他で開催
国立新美術館 | 12汎美展の会場 |
国立新美術館 URL | 東京都美術館 URL |
保倉一郎はこの会に共鳴し、汎美展で作品発表しています。
汎美展
毎年1回3月中頃に[国立新美術館]で開催
昭和8年創立。第1回展を9年,東京・京橋の味の素ビル画廊において開催。翌10年会場を東京都美術館に移し,以後同館において公募推薦制の展覧会を開催。戦後は東京・銀座のヤマト画廊等において活動を続ける。
50年新東京都美術館の建設,新しい美術運動の台頭の中で,"権威主義的階層性を否定し,あらゆる偏見や表現阻害と闘って自由な創造,表現と研究および民主的な交流の場を作ることを通じて""審査制とそれに連なる階層性の成立を排除し,現会員が「前向きに,主体的に美術創造に取り組んでいる作家」として推薦した作家からのみ作品を募集し,応募作品全部を展示する公募推薦制"をとり続け,再出発して今日に至る。
12汎美展の開場風景
全員で公平な飾りつけの相談をする |
開催中の開場 |
開場で、作品の前で語り合う会
「14汎汎美展」会期:2014年3月国立新美術館で開催されました
「16汎美秋季展」は東京都美術館で2016年10月5日(水)〜11日(火)に開催されます
自由で公平な公募展を望むアーチストの皆さんに「汎美展」へ出品するようお薦めします!
是非一度ご来場下さい。
★応募広告は、美術手帳の1月号に掲載されています!
汎美展のお問い合わせは下記へ90円切手を同封して詳細を請求してください。
汎美術協会事務所
汎美展の展示案内
汎美展は、毎年3月中頃に東京都美術館で開催されます。
この展覧会は審査制度にもとずく公募展の諸弊害を廃するため
1.出品作品についての審査をしません。
2.ジャンルによる区別をしません。
3.抽選にもとづいて公平に展示位置を決めます。
4.入場は無料です。
会員の推薦する作家の作品と応募作品を展示します。一般応募の場合は、近作の写真などを見せていただき、会員の会議で出品の推薦可否を判断します。
作品は平面(絵画、版画、写真)立体(彫塑、オブジェ、インスタレーション等)
〒168‐0074 東京都杉並区上高井戸2‐4‐10
汎美術協会事務所
汎美術協会
汎美展 | 事務所のメールはこちら |
汎美術協会の精神を守れ
汎美協会は権威主義的階層性を否定して闘うことを主張している集団ですから,先ず各自の精神が独立した主体性を持つことが必要です,少なくとも,闘うと言うまで,ゆかなくとも,自立した精神の持ち主でなければなりません,
ちかごろ,こまっつたことに,師弟関係と思われる,入門子弟者が,師匠の許しを得て会に推薦されるケ−スがあり,入会までも認められて,そのうえ入会の挨拶に師への諂いの意思を含めた発言を,順に繰り返して,ひんしゅくを買う姿をみる。
88年度の入会者挨拶のときは,会員の吉田敦彦さんから,注意を促す勇気有る発言があつたのが,記憶に鮮明です。 この注意を受けて,彼らが,自ら目覚めて呉れただろうか? なぜ汎美協会の精神と主張を理解しないで入会して来るのか? まったく目的の違う集団に入会して,本会と逆な活動を望むのは,矛盾しているだけでなく,汎美協会に対して,破壊と反動をもたらすことになりませんか?
人さまざまの立場と考えがあるでしょうが,何故このようなことが起きて来るのか?
いますぐ,反省して立ち直らなければならない重大な問題です。
それにも増して,心配な事は,そのような入会者達が,すでに,私達と同じ資格を得て汎美協会を利用し権威主義的な自己顕示を満足し,無配慮なままに,彼らの仲間を増やしていく事です。
〔悪貨は良貨を駆逐する〕の例えのごとく,汎美協会は本来の特質を失って,回復不能なところまで堕落してしまったらどうするのですか?
この問題を採り上げて戴きたく動議致します。
堕落の要因は,安易に出品の推薦をするからです。そうすることで友人や知人,又は,お弟子さんを喜ばせてあげようとする気持ちはわかります,善意の失敗であっても汎美協会のレベルを下げます,
現在,汎美協会は,経済上の必要からそうする様な状態には無いと思います,個々の事情から生じてくるのですから,各々で反省するべきです。即ち,自ら堕落し又は失敗してしまうからなのでしょう。
いまひとつの要因は,自己の制作と出品に高揚する意欲を欠くからでしょう。
自由であることの深い訳を思い起こすべきです,つい気が緩んで制作に励まず,切磋琢磨する事を忘れ,向上心を失うからでしょう。
趣味であっても,それでは通らないし,汎美協会の精神に同調していない,いずれにしても,作品のレベルが下がれば良くない事ばかり生じてくる,先ず自ら堕落を見せつけられる,観客に低く評価され,優れた入会希望者を得られなくなる,
続いて優秀な会員が失望して去っていく,良心的な指導者が孤立させられる,それに乗じて,野心と堕落の結びつきが始まり,考えたくもない未来像が現れて来そうです。 嫌なことになりたくないから,各自,制作に励みましょう,規約を守りましょう,汎美協会の意味を大切にして,励ましあって汎美協会の向上を図りましょう。
1961年(昭和63)年11月26日21時35分 汎美協会会員 保倉一郎
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