第2号

寒さも本格的になってきました。
寒さを感じるとついつい肩に力が入ってしまい、肩こりの原因になってしまいます。
今回は肩こりについて説明してみますね。

肩こりとは?

気になる自覚症状として女性では1位、男性では腰痛についで2位に挙げられている肩こり。
簡単にいうと肩の筋肉が緊張して起こる「血行不良」です。パソコン作業中の長時間の同一姿勢、運動不足やストレスなどで筋肉が緊張すると毛細血管が圧迫されて血行が悪くなり、細胞に酸素や栄養素を運ぶ働きが鈍くなります。
血行が悪くなると筋肉内に溜まった疲労物質「乳酸」がうまく排出されず、こりの原因に。

また筋肉内の酸素不足が続くと「プロスタグランジン」という化学物質が分泌され、これが神経を刺激して痛みを起こします。つまり肩こりの解消には血行を良くして筋肉内に疲労物質をためず、痛みの化学物質を分泌させないことが大切です。

肩こりをまねく生活習慣

1.

悪い姿勢:肩こりの最も大きな原因。成人の頭の重さは約6kgあり、筋肉と背骨が支えています。猫背や首が前に突き出した姿勢だとバランスが崩れ首肩に余計な負担がかかってしまいます。

2.

長時間の同一姿勢&運動不足:筋肉は緊張している時に老廃物を生じ、力を抜いた時に血流により老廃物を運び出します。ところが前屈みで下を向いているなどの「不自然な姿勢」を長時間続けたり、運動不足で首や腕を動かさないでいると常に緊張し続けるため、老廃物が溜まってこりや痛みを感じるのです。

3.

ストレスの多い生活:過度のストレスを感じると無意識に体がこわばります。常に肩や首の筋肉も緊張してうっ血が起こってしまいます。

4.

睡眠不足:睡眠は1〜3の原因による緊張から筋肉を解放する時間。ただし合わない枕や不自然な姿勢での睡眠は、かえって肩こりの原因になりますのでご注意ください。

知っておきたい肩こりを防ぐ食事

肩こりを防ぎ悪化させないためには、前述した生活習慣の改善が最も大切であるが、毎日の食生活にも注意したいもの。バランスのいい食事で肥満や痩せすぎといった「肩こり体質」を避けるとともに特に3つの栄養素が大切になります。

1.

ビタミンE:血行を良くし筋肉のうっ血を防いでくれます。冷えの改善にもつながります。
*ナッツ類、うなぎ、かぼちゃ、植物油、アボガド、いわしなどに多く含まれます。

2.

ビタミンB1:エネルギー代謝をスムーズにして、筋肉内に乳酸をためないようにします。
*豚肉、レバー、鮭、うなぎ、大豆、玄米、ごまなどに多く含まれます。

3.

カルシウム:骨がもろいと変形を起こしたり、正しい姿勢を保ちにくくなります。
*乳製品、いわし、じゃこ、小松菜、ほうれん草、大豆食品、ヒジキなどに豊富です。

一言に肩こりと言っても、頭痛・吐き気・胸の痛み・かすれ目・不眠症や腱鞘炎・手のしびれなど多くの症状に影響することもあり、馬鹿にできません。
また他の疾患から肩こりを起こすこともありますので、気になることがあったら早めにご相談下さい。

【お問い合わせ】
えのきど接骨院・鍼灸院
高松市東山崎町206−1 吉洸ビル1F
TEL・FAX 087−847−7966  

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