2013年3月22日 |
俺達的解禁‘13 |
(俺) |
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3月も第三週目となった週末、ようやく俺も渓流の初釣りへと赴く事となった。
いつものように仕事帰りのまま上流へ直行し、その道中で某お宿に立ち寄って以前頼んでおいた遊漁券を回収して、ひたすら車を走らせる。
今シーズンの開幕の川は人気河川のI沢に定めて久々の林道を行くと、既に明るくなった時間とはいえ無事に一番乗りを果たす事が出来た。
所々に雪の塊が残っていて気温は1℃を示していたが、陽も差していて特に寒さは感じない。
ウェーダーにカッパを着用し、日帰り装備で車止めから歩き出す。
日陰の深い雪に足を取られたりしながら踏み跡を辿っていくが幸い新しい足跡は無く、新鮮な雰囲気のI沢を楽しめそうだ。
近年は釣り上るピッチが遅くなっているので今回はいつもより上流から釣り始めてみようか。
河原に降りてからも暫し歩きに専念し、1h程上ったところで始めてみる事にする。
事前の情報では渇水気味という噂もあったものの、実際遡行してみると渡渉に躊躇するような所が何度もあって、例年との差は感じられない。
そして去年と比べて特に渓相にも変化を感じない中、まずは久しぶりの餌捕りから敢行だ。
川の水に手を入れるとさすがに凍てつくような冷たさだが、寒さを極めた年に比べればマシな方だろう。
抜き上げたタモが凍る事も無く、順調に1〜2Cmのオニチョロを確保していく。
これなら魚の活性も悪くはないだろう。
快晴と無風に恵まれ、景色を見上げれば雪満載の某頂が青空に映える。
渓底からの眺めとはいえ、他に誰も居ない場所から見る絵は気分が良いものだ。
餌を適度に確保したら、最寄りの大淵に狙いを定めて竿を伸ばして仕掛けを作る。
仕掛けはいつも通り0.4号の通し仕掛けで、早く釣りたい衝動に押されながらも慎重に針を結ぶ。
そして仕掛けが出来たらいよいよ川虫を針に刺して、淵に忍び寄る。
渓流魚との対面に期待しながら淵尻からじっくりと探っていくと、中央部付近まで探ったところでアタリが出た。
アワせると軽い手応えながらも確実に魚の手応えを感じて、難無く引っこ抜いたのは16Cm程のアマゴだった。
小さいが、久しぶりのアマゴに見惚れて満足だ。下の淵に放って更に同じ淵を攻める。
しかし最初の大淵ではその1匹だけで後が続かなかったので、ある程度粘ってから先へ進んだ。
まだ時期的に早いので日陰や瀬は全てスルーしながら、陽の当たる淵や滝に重点を置いていく。
暫く間を開けてから出た2匹目もアマゴで、今度は7寸程だ。やはり少々線が細い感じの型だな。
今回は土産を持ち帰るつもりで来ているので8寸クラスを目指すが、骨酒用には小型のイワナが必要なので7寸クラスのハイブリットもターゲ ットにする。
渓流釣りにおける俺達的なポリシーの一部を改正する事になるが、まあ基本的なキープサイズは変わらないし7寸クラスの小型はせいぜい1〜 2匹までのキープなので良しとしておこう。
じっくりと入念に探りながら進んでいく間に10Cm程のイワナや7寸程のアマゴがぽつりぽつりと続いたが、何れもリリースした。
そしてそろそろキープが欲しいなぁ〜という気持ちが強くなった頃、日当たりの良い淵の川底から明確なアタリが来た。
アワセを喰らわせると重い手応えに期待が高まる。
この時期らしい鈍い動きで体を捩じらせるように寄ってきたのは、白っぽい体色のイワナだった。
模様はよく見えないが端の方に微かな白点がある。サイズは27Cmあるので、ようやくキープを得る事が出来た。
獲物の頭を石に打ち付けて腰クーラーへ入れ、河原の隅の雪も一握り分固めて一緒に放り込む。
更に釣り上っていくと錆で真っ黒な9寸アマゴも出て、土産を追加した。
そのうち支流が出会い、そちらも探ってみると7〜8寸のイワナが連釣した。骨酒用の小型はここで確保完了だ。
数も型もそれなりに出てくるので満足だが、不意に帰りの事を考えると川通しで帰るのが億劫なので早めに竿を納めてもいいかな・・などと思 ったりもした。
しかしやはり半年ぶりの渓で、ここまで足を伸ばしているのだからもう少し楽しまなければ。
素晴らしい環境の下を更に釣り上っていく間に、7〜9寸の魚達が飽きない程度に釣れてくる。
そして昼飯も摂らないまま15時近くまで釣ってから終了。
川通しで戻る事1時間程で入渓地点まで到達し、獲物の下処理も済ませて無事に車まで戻る事が出来た。
・・やはり釣り上るピッチが遅くなっているなぁ。
今回の釣果はトータルで15匹程度で、7〜9寸のイワナとアマゴが半々といった割合だった。尚、イワナは全てハイブリットだった。
そのうち5匹を土産に頂いたが、とりあえず魚が口を使う環境に恵まれて良かった。
まだ暫くの間雪は残るだろうけれど、次は何処へ行こうか。