2012年3月16日

俺達的解禁‘12

(俺)



 今年も県内の渓流釣りが解禁して少し経った頃になって、俺的な解禁を迎える事になった。

期待に溢れる渓相

 しかし今年は道路工事等の影響で釣り場の選択肢が限られているので、今回はお気に入りの釣り場に行く事は出来ない。

 そこで、比較的近場で某有名支流のO沢で今年の渓流釣りをスタートする事としてみた。

 このO沢も久しぶりで、何年ぶりになるだろうか。あまり魚影が濃いとは思えないが、落差のある渓相で俺的に奥部は未だに未知の小渓 である。

 AM7:00、俺は一番乗りが確定した車止めから出発した。

 そして暫し急角度の踏み跡を辿って降り立った河原は、前回来た時の記憶と変わらないものだった。

 期待と焦りを抑えてまずは最初の瀬で餌捕りを敢行してみると、難なくオニチョロやキンパクが捕れた。よしよし、順調に釣り始められ るな。

 ・・しかし餌捕りを終わらせる頃になって、タモの網の様子がおかしいことに気付いた。どうやら凍りついているようだ。
  水が冷たいのはいつものことだから気にしてはいなかったが、やはり気温は氷点下に近い環境のようだ。

 順調に釣りが出来ると思っていたのも束の間、これでは魚が口を使わないかもしれない。

なんとか初モノGET

 とはいうものの、魚の活性を気にしながら竿を伸ばして細かなポイントから探ってみる。

 序盤から頻繁にカーブする流れは雪代の影響で若干水位が高いが、遡行には問題は無さそうだ。

 そして釣り始めて20分程度経った頃、前回アマゴを釣った記憶の残る淵でHIT。

 目印が素早く上流側に引っ張られる元気なアタリで、竿を立てると待ちに待った生命感を感じた。

 しかしほんの少しのやり取りの後、水面で暴れた際に針が外れてしまった。アワセが甘かったな。

 7寸程のアマゴだったと思うが、さすがに警戒されてその後は隠れてしまったようだ。

 でも魚は居る。しかもちゃんと口を使った。1発目はバラしたものの、にわかにテンションが上がってきた。

 そして次の淵に攻め込んでみるとここでも同様な形のアタリが出て、今度はしっかりとアワセを喰らわせる。

 先程の獲物よりも少し軽い感じではあったが、難なく足元へ引っこ抜いてみると15cm程の小型のアマゴだった。

 小さいけどとりあえずは初モノを得られて一安心だ。暫くぶりの渓流魚を眺めながら撮影を済ませ、リリースする。

やはり凍りついていた

 比較的陽が当り難い地形なので至る所からツララが出ているものの、魚の活性には問題は無いという事だろうか。

 更に釣り上っていくと、少し谷が開けて右岸側が派手に崩壊している所へ到達した。

 以前来た時からこの辺りは崩れまくって渓相が荒れていたが、相変わらず進歩がないな。

 しかし見ている間にもパラパラと小石が落ちてきたりして危なっかしいので、少し飛ばして上流を目指す。

 そして崩壊が落ち着いた所まで来たが、相変わらずの落差がおいしそうな淵を幾つも形成してるものの、何度仕掛けを流し込んでも反応 は得られない。

 相当釣られてしまったのか、それとも生息し難い環境なのか。もったいないと思いながらもサクサクと探りながら遡行を進める。

 気がつくとだいぶ陽が高くなっていて、河原の体感温度も程良い感じになってきた。

 しかしだんだん側壁が高くなってきたかと思った頃、岩壁に挟まれたような滝に行く手を阻まれて遡行を断念する事になった。
  思えばいつもここで終了だったなぁ。

 水量からするとまだまだ釣りは出来そうだが、魚信が無くなってから結構な距離を遡行してきたから、あの滝の先に魚が居るとも限らな いが・・。

 やはり水があるからにはその先が気になる。いつかは調査にTRYしてみたい。



遡行断念



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