2008年8月27日 |
小型の良型 |
(俺) |
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2ヶ月ぶりとなってしまった渓流釣りは、以前あるお方から教えていただいた小渓の探索という事になった。
規模が小さな沢とはいえ、俺的に初めて入る支流だ。以前から気にはなっていただけに、期待が高まる。
車を出発して河原を歩くこと30分・・。俺的に初めてとなるI俣は、割と手軽な場所に流れ込んでいた。
時期的にブッシュが育ち盛りなので出合から薄暗い雰囲気だったが、奥の方を覗いてみると幾つもの滝が連なっていてそそられる。
とりあえず今回も餌釣りで攻めるので、最下流の河原で餌を探してみる。
・・が、出来ればこの時期は陸生昆虫を捕獲して使いたいところなのに、林道沿いに比べると水辺にはあまり昆虫が見当たらない。
仕方が無いので川に入って川虫を探したが、数・サイズ共になかなか満足出来るものが捕まえられない。
なんとか最低限のオニチョロを確保出来たのは、餌捕り開始から20分後だった。
竿を伸ばしてみると幸いな事に、前回のK川釣行の時のままの提灯仕掛けだったのでそのまま流用して釣り始める。
細かなポイントから丁寧に探り始めて間もなく、最初の滝が現れた。
2m程度の滝だが、下のポイントはそれなりに深みがある。じっくり観察してみると、淵尻付近で6寸程のアマゴが数匹ライズしてい るのが見えた。
よしよし、魚は間違いなく居る。浮つく心を落ち着かせて仕掛けを振り込んだ。
そして間もなく目印が遡って本日初HIT。なかなか元気の良い獲物だ。
無事に引っこ抜いてみると、釣れたのは7寸のハイブリットだった。
混生とは聞いていたが、アマゴのライズを確認したばかりだっただけに意外だ。
でもまぁ、とりあえず2ヶ月ぶりの渓流魚に対面できて嬉しい。イワナを足元へリリースして同じ壺へ続けて仕掛けを振り込んだ。
そして何度か流すラインを変えた時、今度は深場でひったくるようなアタリを捉えた。
今度こそアマゴだろう。しかしこの獲物もまた元気が良い。
やはり夏の渓流魚のコンディションは良いという事だろうか。
特に大きな獲物ではないのに、元気の良さに押された俺は自然とタモに手を伸ばしていた。
きっちりタモに収めてみると、獲物は7寸程度だが素晴らしい体格のアマゴだった。
このサイズにしてこの型の良さ・・うーむ、美しい。
こんな小さな沢でもここまで型の良い魚を育むものなのか。
なんとも貴重な魚に感じてならない。コイツも写真撮影を済ませてから流れに戻した。
その後ライズしていたアマゴに狙いを定めたが、川虫には見向きもせずに撃沈。上流の滝を順番に探ってみたものの、6〜7寸のハイ ブリットが4匹連釣したところで竿を収めた。
今回は久々の開拓釣行となったが、小さな沢とはいえ充分満足の出来る獲物に出会えた。
結局今回はキープ無しだがこれだけ手軽な沢なので、他の支流に入れなかった場合の逃げ道的な存在として、資源の保存に努めたい と思った。