2007年3月1日

俺達的解禁‘07

(俺・ナオキ)



 ついに来ました、2007年渓流解禁日。昨年秋以来一切の釣りから遠ざかっていた俺としては、素晴らしい響きである。

 今年の解禁日も平日に当たる為、会社員な俺は当然有給休暇と取得しての釣行だが迷いは無い。
  前日夜から車を走らせ、先日の下見で決定された目的地で解禁日の朝を待った。

 

 今年の解禁釣行に選ばれたのは、毎年早期に訪れているS川。

 今までは泊り掛け釣行でしか来た事がない場所だが、距離的にもそれほど困難ではないし実績は十二分なので、日帰り釣行でも有意義 に過ごせるだろう。

半年ぶりの渓流

 1日朝になり車から出発すると、少々肌寒いものの天気は快晴だ。日が昇ってくれば暖かくなりそうな感じだ。
  ウェーダーを装備して、半年ぶりの山歩きからスタートする。

 そしてAM8:15。通常よりも軽い装備のせいか、想像以上に早くS川本流に降り立った。

 久々に間近で感じる渓流は素晴らしい。水の透明度や岩の形、その空気等が作り上げる渓相を見て俺は、本当に渓流が好きなんだなぁ と再確認した気がした。

 そして感傷に浸るのも程々にして、ナオキと2人で餌獲りに掛かる。

 気温は寒さを感じないくらい穏やかだが、さすがに流れの中に手を浸すと冷たい。

 しかし水面から抜き上げたタモが凍る事は無く、釣りになる程度のオニチョロを得る事が出来た。

 早速リュックサックから竿を取り出して仕掛けを伸ばし、岩陰から最初の淵を覗き込む。

 するといるいる、サイズは6寸程度だが背中の薄茶色からアマゴだと想像できる魚が、緩やかな流れに乗って自然体で俺達を迎えてく れた。

 俺達はそんな様子を見て浮かれたが、ナオキが気を遣って1発目を譲ってくれたので、俺はありがたく仕掛けを流れに放り込んだ。

今年1発目

 そして間もなく今年1発目の渓流魚がヒット。俺の1発目は見えていたその魚で、サビが残る6寸アマゴだった。

 やはり久々に会ったアマゴも美しい。少し見惚れた初アマゴは流れに戻して先を行く。

 次の淵ではナオキの渓流初釣りに譲ると、早々にヒット。
  こちらは7寸のハイブリットだが、久しぶりの渓流魚との対面に笑みがこぼれた。

 その後も例年通り各ポイントからアマゴとハイブリットが出て魚影も健在なことが感じられたが、ナオキは初ヒット以来6連続でイワ ナが掛かり、以前よりもイワナの勢力が強くなったようだ。

 釣っては放しながら遡って行くと、昨年ナオキが良型を手にした大場所に到達した。今年もこのポイントに期待を寄せていたのだが、 どうも渓相が変わっていて、だいぶ埋もれて浅くなってしまったようだ。

 昼食を挟んでナオキが暫く粘ってみたものの、ここでは6寸以下のアマゴしか出ずに次のポイントへ移る事になった。

 そして間もなく、いつもテンバにするポイントに到達した。時間も終盤に差し掛かってきたので、改めて餌を補給してラストスパート を掛けるべくピッチを上げて釣り始めた。

 いつものテンバの前のポイントを交互に釣り上っていくと、俺の竿に今日一番の重いアタリが来た。心をときめかせてアワセを喰らわ せると、なかなか引き応えがある。これはタモが必要か。

S川記録サイズ更新

 本日初のランディングで掬ったのは、27cmのハイブリットだった。ここにきてようやくキープだ。

 時間が押している中でナオキが一つの淵で粘っていたので、俺がその先のポイントに夢中になっていると、ナオキも良型を釣ったよう だ。

 タモに獲物を入れたまま笑顔で近づいてくる・・あ!?軽くガッツポーズまで入れやがった!

 気になった俺が竿を置いて見に行くと、ナオキのタモの中には尺近い真っ黒なアマゴが収まっていた。

 俺:「うお〜、でけぇ!ってか、カッコイイ!」

 今日一番の、いやもしかしたら俺達的S川史上初の記録サイズ更新だろうか?

 朝から6〜8寸程度の魚ばかり見ていただけに、貫禄さえ感じられる魚体である。ナオキも誇らしげだ。

 そして測定の結果・・29.2cm・・!尺には届かなかったものの、この川での記録サイズ更新だ。それにナオキにしても久々に型 モノのアマゴGETだ。

 それから間もなく時間も限界になり、キープの下処理を済ませて釣り場を後にした。

 

 今回の釣行では2人で30匹程度釣ったが、サイズの2極化が昨年よりも進み、アマゴとイワナの割合も半々といった内容に感じられ た。
  しかしサイズや種類はともかく、今年もこの渓流に魚達が健在で良かった。今年は盛期にも訪れてみたい。

 

解禁日キープ



戻る