2006年5月26日 |
遡上期だから |
(俺) |
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前回の釣行から少し間が経ってしまったが、渓流魚達の遡上期にギリギリで間に合う形で釣りに行くことになった。
そして今回こそ釣果を上司へ献上する為にも、なんとかキープを持ち帰りたい。ついでに本流から遡ってきた大物で記録サイズを更新した
い。
そんな目論見で選ばれた今回の釣り場はH沢最下流の堰堤。最近まで続いた雨のおかげで、釣りやすい状況は出来上がっているだろう 。今日はひたすらこの堰堤に張り込んでやる。
AM6:30。本来人気の沢で晴天だというのに、他の釣り人は見当たらない。俺はウェーダーにベストと竿、そして海で使うスカリ
なんかを持って入渓した。
スカリは渓流で使うことなど初めてではあるが、移動しない釣りとわかっているのでキープを帰り際まで生かしておく為に持ち出したのだ
。
少し歩くと目的の堰堤に到着。水量は少々多く、笹濁りである。実に期待できそうなコンディションの中、堰堤の少し手前から竿を出 すことにした。
今回の仕掛けは6.1mの硬調の竿に道糸は1号の通し仕掛けだ。大物の期待もあるので俺的に渓流では初めての1号ラインを使うわ
けだが、こんな太い糸で渓流釣りが成り立つのだろうか?
ちなみに大物を期待しながら硬調の竿を使うのは、俺が硬調と硬硬調の竿しか持っていないからである。
ちょっとだけ心配しながらも竿を伸ばして針に市販のミミズを刺す。そして堰堤の手前を流すこと3投目で早速アタリが出た。
仕掛けを振り込んだポイントと引き具合からして、期待できる獲物じゃあないとは思ったが、釣れたのは8寸程度のアマゴだ。
放流モノの気配がプンプンするが、とりあえずはボウズを免れた。それにこのサイズならば上司に献上できる範囲に入るだろう。早く もスカリを使ってキープすることにした。
そしてさらに歩を進めて堰堤の壺周辺を探ろうとしたとき、意外な盲点に気がついた。
いつもより太くなった流れの影響で壺周辺のポイントが大きくなり過ぎて探り辛いのだ。おまけに巻き上がる水滴が雨のように舞い込み、
眼鏡が使い物にならない。
これは参った。壺周辺を入念にじっくりと探りたいが、視界がこうも遮られてしまうとやり辛くて仕方がない。とりあえず仕掛けの目 印を一回り大きなものに変えて、水滴まみれの眼鏡越しに強引に釣りを始める。裸眼ではお話にならないほど見えないのが悲しい。
しかし大型化した壺周辺は思いのほか水勢が強く、壺の脇に振り込んだ仕掛けが矢のような勢いで下流に流されて、思い通りのポイン
トに餌が沈まない。
今度は錘も普段使わないような大きなものに変えて、ようやく狙い通りの釣り方が出来るようになった。
濡れた眼鏡越しにぼんやりと見える状況ながら、壺を探り出してから間もなく2匹目がきた。なかなか元気の良い引きを見せる獲物だ
ったが、ぶっといラインにものをいわせて引っこ抜く。
今度は8寸クラスのハイブリットだ。さすがにコレは放流魚とは違う。この水系に居てはならない遺伝子を背負っているので上司に献上確
定。コイツもスカリにぶち込んだ。
その後、本日最長寸の9寸アマゴもHIT。明らかな放流アマゴだが、悩んだ挙句に「献上しちゃってもいいだろう。」ということで キープ。
結局昼過ぎまでワンポイントで粘ったものの、増水した流れに遡上の大型の影を見ることが出来ずに終了。なんだか放流モノばかりで 納得いかないけど、次回はいつもの源流域に行こう。