2004年3月19日〜20日 | 確かに水色 |
(俺・ナオキ) |
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3月18日22:30、ナオキと家を出る。R1を使ってから大井川沿いの道を走ること3時間程度で車止めに到着。
今回は珍しくS川の釣行だ。俺は初めて・ナオキは2回目となる今回のS川釣行のプランは、テントを持って一泊するというもので ある。
19日。AM5:30の目覚ましで起きた。幸い他に車は来ていない。
朝食を喰らってから荷を背負って車を出発する。天気は晴れそうだ。
雪は殆ど残っていないが、ナオキの提案でウェーダーに軽アイゼンを装着していく。
なかなか激しいところがある踏み跡だ。川底からは結構な高度差があるようで、沢のせせらぎは遠くに聞こえる。
踏み跡はただでさえ細く不明瞭なのに、落ち葉で埋もれて滑るので慎重に歩く。
足を滑らせたらなかなかの角度の斜面を一気に100m以上(下が見えない・・)転落になる。
こんな所を荷を背負いながら歩けるのもアイゼンのおかげである。
2時間程歩いてやっとS川本流に降り立った。渓相・水量・色・匂ともに抜群の様子。
テン場までは急がなければ・・と思いながらも、とりあえずエサを探してしまう。
すると捕れる捕れる、オニチョロがわんさか出てくる。しかも今シーズン最大級ばかりだ。
そっと淵を覗けば小型ながら魚も見える。んー、素晴らしい。
エサを捕ってからは荷を背負ったまま釣りを始める。早速ナオキが20cm程のアマゴを釣った。
本日第1号の釣果に浸るまもなく次々と釣る。
俺にもS川初のアタリがきた。小気味良い引きを味わわせてくれたのは20cmクラスのアマゴ。
この川の特徴は・・とよく見ると、朱点がやたらと少ない。
釣る度によく見てみると、朱点が少ない魚が結構居るようだが放流魚だろうか。ヒレが擦れている魚もいる。
しかしよく釣れる。1つの淵で粘れば10匹、15匹と釣れる。
そんな爆釣モードでリリースを繰り返していると、大きな岩がある所へきた。
ここはまた好ポイントだ。浅い所には何匹か見える。
そしてこの落ち込みでナオキがイワナを釣った。
これも20cm程度だが、白点の入り混じったサビ付きハイブリットだ。ガイドブックにはイワナの存在は記載されていないのに・・ 。
ニッコウを放つんじゃねーよ、誰か知らんけど。
特徴あるそのポイントを抜けて間もなく右岸側に一段高い平地を発見。時間は15時過ぎだ。
とりあえずそこにテントを張る。雪はなく、少々の落ち葉だけの平らな場所だ。
今回は出っ張った石もなく、安眠が約束された気分になった。
薪を集めてカマドと薪を組み、点火するだけの状態にしてから夕マヅメの釣りをする。
テントからすぐ目の前にも淵があって、その辺で遊んでいるうちに17:30を回って暗くなってきた。
晩飯用にキープしたアマゴに串を打ち、火にかける。
食事は荷物を極力減らすため、今回に限って米やコッフェルはやめてカップ麺だ。
物足りない分はアマゴとウイスキーで補い、早々にテントに入る。
時々雨が降るようになってきたのだ。
テントの中ではジャーキーをかじりながら、今日の釣行ビデオを巻き戻して上映する。
実に魚影の濃い川だ。今日だけで2人共40匹以上は釣っただろう。アマゴ9割、イワナ1割ってところか 。
しかしどちらもサイズが出ない。平均20cm位で、出ても8寸程度だ。
なんだか尺なんて出そうもない気がしてきたが、数だけは出るから明日の上流に期待しよう。
明日は11時頃まで釣り上ってから帰る予定とする。
20日の朝がきた。5:30のケータイ目覚ましで起きるが、小雨が時々降る。
しかしよく眠れたから身支度はスムーズだ。火を熾して軽く朝食をとり、テントや荷物をまとめてから釣り始める。
テン場の少し上流にはわりと水量の多い支流が入ってきていて捨て難いが、S川本流を釣り登る。やはりよく釣れる。
エサがすぐに追いつかなくなるが、その度に川にタモを入れればすぐに大量に補充できる。
そしてこの辺りから変わった色のアマゴが釣れるようになってきた。背中の色が淡い水色・・?のような今 までに見たことのないタイプだ。
こりゃ珍しいって事で写真を撮るが、サビが残っているせいかきれいに写らない。
映像の方もハッキリとはわからない程度にしか映らない。
しかし確かに水色っぽいアマゴだ。サビがとれた頃に是非もう一度見たい代物である。
4時間近く経った頃、3メートル程ある滝(?)まで来て終了の時間だ。
結局その滝壷で俺が釣った25cmの水色アマゴが今回の釣行の最大サイズになってしまったが、ここはまた是非来てみたいと思った。
そしてその滝から戻ること15分(!)でテン場に着き昼食を摂ってから川を下るわけだが、来る時は2時間程度だった道のりが帰り は4時間掛かった。
疲れた・・やっぱ、もう来たくないかも。