2015年6月26日 | 一匹の厚み |
(俺) |
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今回もまた得意の釣り場へ行って落とし込みで鯛を狙おう。
前日に調達しておいたカニや貝を携えて、仕事帰りにポイントへと直行する。
天気予報ではだいぶ前から雨が予想されていたが、直前になって予想がずれ込んだので、いきなり雨のスタートにはならずに済 みそうだ。
とはいうものの、湿っぽい曇り空の下で現地に入ると時間の割に薄暗くて程良い感じか。
海面も穏やかなAM5:30頃から釣り始めてみた。
長潮のど干潮という事だが仕方がない。俺は潮に合わせて釣行している訳ではないので、ただただベストを尽くすだけだ。
まずはカニを餌に攻めてみる。
・・が、釣り場に着いてからすぐに釣り始める為に餌を用意しておいたのだが、今回は何故かカニが死亡していた。
鮮度に問題のあるカニのせいか、イマイチ信頼性に欠ける状態で暫し攻めたものの全く反応が無い。
あまりに生命反応が無いので持参したカニの遺体は全て処理し、貴重な時間を割いて現地のカニの捕獲に乗り出した。
程なくして餌箱は鮮度の良いカニで満たされて、釣りも仕切り直しだ。
・・今頃廃棄したカニの遺体に喰らいついていたりして・・。
期待を新たに堤防沿いを攻めていくが、カサゴは掛かるようになったもののやはりそう簡単に本命らしき反応は得られない。
餌をカラス貝に切り替えてみようかとも考えたが、餌捕りをした手間を考えると最初の1発目はカニ餌で釣りたい。
そうして粘り続けて1時間近く経った頃、ようやく待望のアタリがきた。
アワせた瞬間になかなかの重みを感じて、一瞬の間を置いた後に長いダッシュで一気にラインを引きずり出してくれた。
コイツは間違いなく今年一番の型モノだな!
黒鯛ならば年無しは確定か。久しぶりに感じるやり取りに一人興奮しながらも、縦横無尽に暴れる獲物を往なして消耗させる。
・・が、なかなかスタミナが尽きない奴だな。それに重みと瞬発力のバランスがどうも黒鯛と違う・・?
もしかして・・という期待も潜ませながらようやく姿が見えてきたのは、やはり白黒の横縞模様だった。
よしよし、記録サイズ更新かな。
しかし一度は水面近くまで寄せたものの、獲物は再び深く潜ってしまった。
ここでラインが切れたら台無しだ。最初からやり直すくらいの気持ちで入念にやってやろう。
幸い根から遠いポイントなのでラインは出し放題だし、貸切状態なので機動力も使える。
そして数分後、ハリス2号は無事に獲物を繋ぎ止めたままようやく回収に至った。
堤防に上げられた石鯛は♀で48Cm。抱卵しているようで凄く厚みのある魚体だ。
俺の石鯛のレコードサイズも無事に更新されて、なんとか満足のいく釣果を得られたな。
その後も黒鯛で追加の土産を目指したが、とうとう餌も盗られる事無くタイムアップを迎える事となった。
今回はボウズと紙一重の活性だったが、どうにか僅かなチャンスを捉えて釣果に出来て良かった。
おかげで豪勢な食卓になるだろう。