2014年5月10日

期待の片鱗

(俺)



 今年もだいぶ暖かくなってきたので、今回は軽く朝マヅメの落とし込みにTRYしてみよう。

 日の出を過ぎた頃に到着したのは久しぶりの堤防で、風も波も穏やかな状況だ。

 とりあえずこの釣りではいつも餌を現地調達しているので、今日も例に漏れずにカニの捕獲から始める。

 しかし真夏の頃に比べてまだまだ朝方は涼しいせいか、イワガニも殆ど表に出てきていないので餌の確保から苦戦を強いら れる展開となった。

 そして15分後、どうにか3匹の餌を得てから素早く支度を整えてようやく釣りを開始。

朝日が眩しい釣り場

 実は今回は久々に竿を新調してきたので、その竿のデビュー釣行でもあるのだ。どうにか1発目で鯛を釣ってやりたいとこ ろだが・・。

 釣り始めて間も無く、何者かにカニを引っ手繰られてしまい、貴重な餌の残量にダメージを負った。

 鯛だったのだろうか?次のアタリこそは一撃で針掛かりさせねば。

 しかしそこから少し探り歩くと、ラインが不自然に流れたのでつい聞きアワセ気味にしていると何かがHIT。

 期待も込めて思いっきりアワせてみると、水面から凄い勢いで赤黒い小魚が発射された。

 残念ながら本日初HITは18Cm程のカサゴになってしまった。

 貴重な餌もしっかりロスし、そのうえこの竿の記念すべき初の獲物もカサゴという事になってしまい、すっかり意気消沈で ある。
  まぁ俺らしいと言えば俺らしい・・か。

 しかし貴重な貴重なイワガニは早くもラストとなってしまった。こんな事ならイワガニ専用のタモでも準備しておけば良か ったが、今更仕方がない。

 今度こそ決めねば。・・という思いのもとで更に探り歩く。

 ・・が、そこからは反応が途絶えてしまったようだ。

 とりあえずは何時来るかもわからないジアイに備えて探り続ける。

貴重な餌を喰ったカサゴ

 そしてようやくアタリが出てアワせると、遂に本命らしき獲物がHIT。

 浅いところでHITしたので暴れ回る魚影は間違いなく鯛だと思ったのだが・・。

 水面で大人しくさせてみると獲物の正体は鯛ではなくメジナであった。

 おおGOD、またも外道で餌を失ってしまった。

 見つけ難くて捕まえ難いカニを再び探す気力も無くなったが、釣りを止めるのには早過ぎる。

 ならばその辺にある貝でも使ってみよう。カラス貝でもあれば最高だが・・。

 暫く探してみたもののカラス貝自体が見当たらず、止むなく他の貝で代用する事とした。

 どうにか手に入れられたのは2Cm程のマツバガイ系のものだ。果たしてこれでもアタリは得られるだろうか・・。

 しかしやや深めのタナまで丹念に探っていくと、ラインが震えているのが伝わってきた。

 おお、流石天然素材だ。

 ・・が、ここでもうっかり聞きアワセ気味にしてしまったので、獲物が餌を喰いきる前に走られてしまった。

 手応えとしてはレギュラーサイズの鯛の重みではあったが、間も無くバレてしまった。

 仕掛けを確認してみると、マツバガイの硬い殻ごと噛み潰されて半分になっていた。

 嗚呼、残念だ・・が、初めて使ってみた貝でもしっかり喰ってきた事に希望を見出す事が出来たぞ。割と何でも喰うのかも しれないな。

 しかしその後、タイムアップまで粘ったものの土産を得る事は出来ずにボウズで終わってしまった。

 近いうちに是非リベンジに来たい。

 

本命は得られなかったが・・。




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