2013年3月17日

砂利の侵攻

(俺)



年々砂利に浸食されてくる

 小春日和の昼近くに軽装で訪れたのは小川の石津堤だ。

 今回も比較的短時間の釣行で根魚の様子を見てみるが、本来は別の目的があってそちらの方がメインなのだ。

 AM11:00。堤防を暫く歩いていく間に少々暑さを感じるようになってきた。
  気温は18℃程あって、晴れた空にベタ凪・無風という環境だ。

 海岸線に目をやると、大潮が近かったせいか随分と潮が引いている。

 堤防外側のテトラ帯が途切れた部分もすっかり砂利浜が露出してしまい、昔日の深くて魚影の濃かった事が嘘のようだ。

 この砂利の浸食は未だに進んでいるようで、堤防先端へ続くテトラ帯も徐々に砂利で浅くなってきている。
  このままではどこまで砂利に飲まれるかわかったものではないな。

 とりあえず今回もそのテトラ帯の様子を見る事にしているのだが、堤防付け根側は既に砂利の影響が大きかったのでやや先端寄りで 拠点を構える事にした。

貧果

 周囲には数人の釣り人がそれぞれ別々の狙いで竿を出しているようだが、見ている限りでは芳しくないようだ。

 とりあえず俺も支度を整えて、テトラ帯へ降りて釣ってみよう。

 いつもの仕掛けにいつものGクリルを使って、テトラの隙間へと仕掛けを流し込む。

 何投かTRYしていると、怪しげなアタリで餌を盗られるようになったが、フグらしい感じなので転々と移動する。

 そのうちフグの追跡を巻いた頃に、18Cm程のメバルが釣れた。撮影してリリース。

 群れている可能性が高いのでその穴を集中して攻めてみると、キンギョ混じりでぽつりぽつりと小型の根魚が出てきた。

 しかし全般的に数も型もイマイチなものだ。おまけにここにも餌を慎重に喰らう何かが居るようで、なかなか針掛かりさせられない。

 フグではないようだが、かなり渋い食い方に俺もムキになって何度も仕掛けを投入し直す。

貧果

 そして10回程TRYした頃になって、やっとアワせた竿先に重みが乗った。

 餌盗りの正体を暴くべく、一気にリールを巻き始めてみると思いの外鋭い引き応えにときめいた。

 それほど深くは無いポイントながら2回ラインを出されつつも、なんとか水面に寄せてみると獲物は30Cm程の黒鯛だった。

 なるほど、テトラ帯で釣ったのは久しぶりだな。

 しかし水面で空気を吸わせながら引っこ抜くタイミングを待っていた時、大波に煽られてラインがカキに引っ掛かってしまい、獲物を 回収する前にバレてしまった。

 あらら、残念。せめて撮影しておきたかったな。

 その後テトラ帯を上がり、堤防先端でも探ってみるとキンギョが連釣するようになった。

 そしてそのうち23Cm程のタカノハダイを釣り上げたところで終了とした。

 今回のメインの目的は納得のいく結果を得られたが、釣りの方ではキープに値する獲物は得られずに貧果そのものである。

 だいぶ暖かくなってきた事だし、そろそろ本来の入れ食いを味わいたい頃合いかな。

 

貧果




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