2012年1月27日〜28日 | 我慢の見返り |
(俺・タイソン) |
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寒さが一段と厳しくなった月末の釣行は、暫くぶりの堤防にタイソンと2人で根魚ハントへ繰り出す事になった。
強烈な西風が平野部を吹き晒すこの時期は、体感温度を激しく低下させるばかりか釣り難さを増大させてくれるので、
なかなかストレスの溜まる釣行になりそうだ。
しかしせっかくの機会なのでそこはなんとか堪え忍んで、好釣果を出して満足したい。
今回は20時頃から翌朝までの間、俺達2人でいつもの餌釣りとルアーロッドまで駆使して徹底的に根魚を釣り抜く という久々の夜通し強行釣行だ。
予定通りの時刻に釣り場に着いてみると、北西の風がかなりウザい。おまけに波も少し高いようで、堤防に対してザブ
ンザブンと当たっていて落ち着かない環境だ。
気温も3℃位なので結構寒く、全く予想通りの展開となった。
しかし予想していただけに、それなりに厚着やカイロで対策も出来ている。他に誰も釣り人が居ない環境の中、俺達は 臆することなく支度を整えた。
そして釣り始めてみると、早速リリースサイズのカサゴがHIT。更にはメジナやハタンポ等の外道もアタり、活性自 体は好調のようだ。
今回は新たな試みとしてハタンポを試食してみたくなったので、タイソンが釣った20cm近いハタンポを刺身用に1 匹キープさせてもらう。
しかし本命の根魚の方は小型ばかりでなかなか厳しい開幕だ。
そんな状況で風に逆らって釣っていると、タイソンが何か大きな獲物をHITさせたようだ。
タ:「タモ持ってきて!」
俺が自分の竿を置いて拠点からタモを持って駆け寄ると、タイソンも無事に獲物を水面まで連れ出す事が出来た頃だった。
獲物は黒鯛かと思っていたが、どうやらメジナらしい。
タ:「ありがとう、こんなにデカいメジナは初めて釣った。」
無事にランディングして測ってみると44cmあって、タイソン的なメジナの記録サイズを更新したようだ。
早くも土産を確保して満足気なタイソン。羨ましい。
その後もカサゴは反応が続いたが、サイズがイマイチなままなので仕掛けを一旦引き上げて、堤防先端付近を探りに行っ てみる事に。
すると場所移動した瞬間、強烈に風が強く感じられてきた。
強烈な向かい風の中で釣りを再開してはみたものの、俺達の軽い仕掛けでは非常に釣り難い。
タイソンは先程のメジナでテンションが上がった効果があったようで果敢にも釣り続けていたが、ここまでキープサイズ を得られていない俺には過酷な環境である。
移動して少しの間は向かい風の堤防沿いで粘ったものの、25cm程のメジナとリリースサイズのカサゴを数匹放ったと ころで、俺はルアー釣りに転向してみる事にした。
堤防の風裏に当たるポイントはテトラ帯になっていて、水面まで近いところまで降りられるので、先程の強風がウソのよ うに静かな状態だ。
俺は以前も使った渓流用ルアーロッドに4〜5cmのミノーを使って闇雲にキャストし始めた。
そのうちタイソンも疑似餌に転向してきて2人でテトラ帯を攻め始めたが、まるでアタる気配が感じられない。
結局1時間程度続けたものの、釣果を得られずに一旦疑似餌を諦めた。
堤防上に上がると、そろそろ日付が変わった頃だというのに相変わらずの強風が迎えてくれた。しかし波はだいぶ収まっ てきたようだ。
俺達は再び餌釣りで堤防付け根付近まで探りながら戻る事にした。
そして拠点まで戻ったところで風が収まるのを祈って再び疑似餌にTRYしたり、ちょっとした磯遊びに夢中になったり した。
そしてAM4:30頃、一頻りテトラ帯で遊んでから堤防に戻ると祈りが通じたのか、今頃になって風が弱まっていた。
三度堤防沿いを探り始める俺達。
この時間帯になるとさすがに反応が少ないが、それでも釣れてくるカサゴのサイズは若干良くなっているような気がする。
ここまで殆ど土産が無かった俺も、ようやく24cmと27cmのカサゴをキープする事が出来た。
タイソンも餌釣りと疑似餌を使い分けて貪欲に探っていたが、キープサイズのラインを20cm程に定めていたのでそれ なりにキープは確保出来ていた。
しかし疑似餌の釣りではキープ出来る獲物は無く、俺のルアーは最後まで無反応。タイソンはワームを使った際にキンギョ を2匹釣った程度という事で、今回も厳しい結果となった。
結局穏やかになった堤防で6時頃まで粘ったものの、寒さと獲物の小ささを我慢した甲斐があったかというと俺的には微妙 だ。
しかしまぁ磯遊びの産物と、メジナの型が出た事でタイソンが満足してくれたようなので、次に繋がる結果になったとしよ う。