2011年7月30日 | 雨を貫け! |
(俺) |
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昨日の御手軽な釣りが良かったので今日も同じ時間帯に、同じポイントへ鯛狙いだけで軽く行ってみる事にした。
しかし天気予報では今日の夕方から下り坂と予想されており、釣り場に向かう途中から雨が降り始めてしまった。
とはいえ予報では夜まで降り続けるものの、雨の勢いは弱雨とされている。俺は眼鏡さえ濡れなければ多少の雨など問題にならない のだ。
そして雨の中で釣り場に着いてみると、海面は穏やかなものの少々強い東風が吹きつけるようになってしまった。
明るい時間から釣りをしていた他の人達は既に撤収の最中にあり、この周辺の海域は俺の独壇場となるようだ。
俺はつばの長い帽子で眼鏡を守りながらイワガニを捕えていたが、雨は徐々に強くなってきて最早弱雨などとは到底呼べないレベル になってきた。
風も収まりそうにないので、餌の捕獲も程々にサクッと仕掛けを作って始めてしまおう。
急いで支度を整えたつもりだったが、準備が出来た頃には雨は大粒になっており、体に叩きつける感覚が痛い位にまでなっていた。
こうなってくると帽子のつばでは視界は守り切れず、ついに眼鏡も水滴まみれになってしまった。
こんな状況ではやってられないとは思うものの、ここまで来て竿を出さずに帰るのもアホらしいので強引に釣り始めてみる。
眼鏡の端にデコピンショットを加える事によって、視界を遮る水滴はある程度落とす事が出来るので、最低限の視力は確保出来るがとても
快適とは言えない。
もはや横殴りの土砂降りの中で第1投目を放り込むと、風でラインが流れて読み辛いもののアタリが出ているようだ。
しかし半信半疑で半端なアワセを入れた結果、見事に餌だけが盗られてしまった。この環境では餌の付け直しさえも億劫だが、それで も獲物が居る事に希望が持てた気がした。
そして叩きつける雨の中で放った2投目で、餌の落下速度に変化があったところでしっかりとアワセを喰らわせて今度はガッチリとH IT。
土砂降りに雷鳴が轟く中でのやり取りの末、どうにか本命の黒鯛をタモ入れしてGET。気が付けば海面もうねりが出てきている。
やはり昨日の今日でこの時間はジアイのようだが、1匹釣っただけで俺は役目を果たした気分となり、この環境から離脱する事しか頭に 残っていなかった。
獲物の撮影も、俺のデジカメは防水機能が無い古いタイプなので、故障しないかとヒヤヒヤしながらどうにか激写。
結局今回も黒鯛は釣れたが、僅か2投しか出来ずに土砂降りの中を撤退して終了となった。