2011年7月29日

御手軽御免

(俺)



 今回は久々の釣り場へ単騎で出陣である。
  今日は夕方に大潮の満潮を迎えるという事で、メインは珍しく鯛狙いに設定。そして日没後はいつもの根魚狙いにシフトする予定だ。

石鯛

 目的地に着いてみると既にだいぶ潮が高く、天気も海も穏やかそのものだ。

 快適な環境の中、サクッと支度を整えて事前に備えておいたイワガニを餌にして釣り始めてみる。

 そしてヘチ沿いを探り歩いて間もなく、道糸が微かに弛んだのを見逃さずにアワせてHIT。

 たまたま水面を覗き込んでいた時だったので、アワセによって鯛が頭を捻ったのが見えてしまった。よしよし、早速本命だ。

 この仕掛けでは久しぶりに掛けたせいか、随分と引き応えが強く感じる1発目だ。結構大きいのか?

 しかし慎重にゆっくりとやり取りを楽しんでいたものの、ようやく水面まで寄せた頃になって針が外れて獲物は逃げてしまった。

 あらら、掛かりが浅かったか。逃げた獲物は48〜50cm位の黒鯛だった。

 1発目をバラすとは冴えないスタートだが、めげずに即次の仕掛けを投入する。

 すると数分と経たぬうちに再びHIT。今度のは先程の強さではないが、鋭い引き応えを楽しませてくれる。

 そして無事に水面まで寄せてみると釣れていたのは27cm程の石鯛だった。サイズ的には微妙だが、とにかく活性が良い時間帯のよう だ。

 とりあえず撮影用にストリンガーにキープして、更に次を目指す。夕方とはいえまだまだ周辺は明るく、日没までは1時間程ありそうだ 。

カサゴ

 その後、短時間で30〜45cmの黒鯛が連釣したが、マヅメ時になる頃にはジアイが終わってしまったようだ。

 そして完全に周囲が暗くなり、夜の根魚ハントに備えてパムで腹拵えをする。相変わらず風も波も無い穏やかな環境である。

 パムを食いながら堤防のヘチを覗いてみると、随分と夜光虫が目立つ。時期的に多くなるのは理解できるが、それにしても今宵は異様な 程の量だ。

 腹拵えを済ませ、仕掛けと餌を変えて探り始めると、なかなか反応が無い。

 暫く探っていると、何やら餌盗りのような反応を感じ取ったが、それもなかなか針掛かりしない。なにやら今回も根魚は渋そうな予感が してきた。

 そしてようやく餌盗りを針掛かりさせてみると、根魚とはかけ離れた引き応えで上がってきたのは18cm程のイサキの稚魚だった。

 ウリ坊にしては何か脂が乗っているというか、張りのある型の良さだがさすがにこのサイズはキープする気にはならない。

 しかしどうやらこの餌盗りは結構な数が居るようで、おまけに本命自体の反応も少ないので困ったものだ。

 夜釣りに切り替えて1時間半程粘ったものの、これでは前回ここに来た時よりも貧果になりそうな勢いに心配になってきた。

 鯛の方は丁度ジアイに当たったせいかだいぶ手軽な釣りになったのに対して、釣り慣れた根魚でスランプのように時間を費やすのは如何 なものか。

 反応の薄い状況で釣りながら暫し考えた結果、今日は根魚を深追いするのはやめてここで終了にしておく事にした。残念だが時間も惜し いのだ。

 結局人間的には環境は良かったものの、根魚の渋さに見切りをつけた俺は20時過ぎに撤収。予定よりもかなり早い終了だったが、鯛の 方は手軽に済んだので良しとしておこう。



釣果



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