2010年7月10日 | 梅雨の隙間 |
(俺・ナオキ) |
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前日までの天気予報では雨が予想されていた県中部地方ではあったが、実際はそれまで各地で連日続いた雨は嘘のように治まり、俺は 休日ののどかな時間でリネを楽しんでいた。
しかしそんな土曜日の昼頃、特に予告もなく突然家に来た弟は俺の部屋に来るなり一言。
ナ:「キミ、暇だろ?(笑)」
大きなお世話だよ。(笑)
・・そんな訳で俺達は予想外の晴天となった午後を、半年ぶりの小川の釣り場で過ごす事となった。
ナオキは最初から落とし込みの新たなるバージョンを試すのに黒鯛狙いと決めていたようだが、油断しまくっていた俺は早急に思案した 結果、旬のキス狙いという事として急いで支度を整えた。
釣り場に着いてみるとやや西風がウザいものの、何故か堤防沿いの濁った海面に数匹の大きなエイが回遊していて驚かされた。なんとも 不気味な眺めだが、一体何事だろうか。
そんな珍しい状況を横目に早速俺は投げ釣りを開始。餌は赤イソメである。ナオキは貝を餌に釣り始めて間もなく、堤防沿いで難なく4 6cmの黒鯛を仕留めてキープ。
俺の釣りの方は時間的に辛いのか、あまりアタリが無いうえにフグの襲来もあってなかなか魚を釣る事が出来ない。
そしてフグやキタマクラを釣ったりハリスを切られたりしながら、1時間程経ってようやく20cm程の本命をキープする事ができた。
こんなサイズの魚でも俺のジギングロッドで釣ると意外な程の引き応えで楽しませてもらえたが、この1匹を得るまでにフグ系やトラギ ス等を20匹程釣ってしまった。この堤防はヘチも外も外道まみれだな。
ナオキの方は最初の一発以降は堤防外側を攻め続けて順調に本命の数を稼いでいる。考えていた秘策も通用する事が確認出来たようでな によりだ。
徐々に太陽が西に傾いていく中、俺の本命はピンギスが数匹釣れたものの全てリリース。全てが生きて海底まで帰ったかは謎だが、本命 のキープは伸び悩んだまま時が過ぎてゆく。
ナオキが攻めている堤防外側にはチラチラと型の良い黒鯛が回遊してくるのが見える。ああ、俺もあっちを狙った方が楽しかったんじゃ
ないのか・・?
否、そんなことはない・・かも。俺だって1年ぶり位の投げ釣りを楽しんでいる・・が・・本命のキープの20倍くらいの針を盗られている
じゃないか。・・?
そんな状況で自問自答しながら18時になった頃、遂に俺の仕掛けが底を尽いて竿を仕舞う事とした。俺の唯一のキープは面倒になった のでエイの餌に・・と海へお帰り頂いた。
やれやれ、今回はしょっぱい釣りをしてしまったものだ。次回はもっと楽しめるものをやろう。